2021年12月17日 5:09 AM

SIP ゲートウェイを発表: Microsoft Teams の主要通話機能を互換性のあるレガシー SIP 電話機で利用可能に

※ 本ブログは、米国時間 12 月 6 日に公開された “Enable core Microsoft Teams calling functionality on compatible legacy SIP phones with SIP Gateway” の抄訳です。

Microsoft Teams 対応電話機は最も充実した包括的な Teams エクスペリエンスを実現しますが、レガシー デバイスへの既存の投資を無駄にしたくないというお客様も多くいらっしゃるでしょう。お客様が Teams 電話に移行する際に既存のテレフォニー ハードウェアをご活用いただけるように、このたび SIP ゲートウェイの一般提供を開始します。これは、Teams の主要な通話機能を、Cisco、Poly、Yealink、AudioCodes の互換性のある SIP 電話モデルで使用可能にするソリューションです。

MPP ファームウェア搭載の Cisco IP 電話

MPP ファームウェア搭載の Cisco IP 電話 (6821、7800 シリーズ、8800 シリーズ)、Polycom SIP 電話 (VVX シリーズ 100、200、300、400、500、600 など)、Yealink (T20/T30/T40/T50 シリーズ)、AudioCodes 400HD シリーズ

現在 SIP ゲートウェイがサポートする Teams の主要通話機能

  • 通話の発信と受信
  • 通話の転送
  • 会議のダイヤルインとダイヤルアウト
  • デバイスベースの「応答不可」設定
  • ボイスメールのメッセージ待機表示

企業が SIP ゲートウェイを使用するうえで追加のコストはかかりません。以下の要件を満たすユーザーならだれでも、SIP ゲートウェイを使用できます

  • Teams 電話のライセンス (Teams 電話を含む Office 365 E5/Microsoft 365 ライセンス、またはスタンドアロン ライセンス) を保有している
  • Microsoft Teams 通話プラン、ダイレクト ルーティング、Operator Connect によって PSTN 通話を有効化している (電話番号を割り当て済み)
  • 共通エリア デバイスの場合は Common Area Phone ライセンスが必要

SIP ゲートウェイを有効化して管理する手順

  • Teams 管理センターの通話ポリシー画面で [SIP devices can be used for calls] をオンにし、[Teams devices] の下の [SIP devices] で Teams に接続する SIP 電話機を管理する
  • デバイスを工場出荷時の設定にリセットし、SIP ゲートウェイのプロビジョニング サーバーを指定する
  • ファイアウォールが Microsoft 365 および Teams からのトラフィックを許可していることを確認する
  • SIP デバイスがプロキシを介して接続されていないことを確認する
  • UDP ポート 49152 ~ 53247 と IP 範囲 52.112.0.0/14 ~ 52.120.0.0/14 の TCP ポート 5061 を開放する
  • オンボーディングされた SIP デバイスが、初回サインインの後に、Teams 管理センターの [SIP devices] タブに表示される

企業での SIP ゲートウェイの計画構成についてご確認ください。

Teams でのサードパーティ製 IP (3PIP) 電話のサポートは 2023 年以降も継続

Skype for Business 電話をお使いで、3PIP ゲートウェイ経由で Teams にサインインしているお客様は、2023 年以降も引き続きご利用いただけます。ただし、3PIP ゲートウェイ向けに新たな投資を行う予定はありません。そのため、3PIP ゲートウェイのサポート終了後、3PIP 電話は SIP ゲートウェイ経由で接続されるようになります。3PIP 電話で、認証、通話、カレンダーとプレゼンス、会議などの主な機能を使用するために、追加のセットアップを行う必要はありません。

Teams 対応電話機へのアップグレードをお勧めします

SIP ゲートウェイと 3PIP ゲートウェイは、SIP 電話機に投資している企業に価値ある柔軟性をもたらしますが、Teams 対応電話機は最も包括的な Teams エクスペリエンスを提供します。Teams 対応電話機へのアップグレードをぜひご検討ください。

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