2022年3月10日 1:52 AM

Microsoft Teams の新機能 | 2022 年 2 月

※ 本ブログは、米国時間 2 月 28 日に公開された “What’s New in Microsoft Teams | February 2022” の抄訳です。

2 月の Microsoft Teams 最新情報をお届けします。今月はさらに魅力的なお知らせが満載です。会議をスムーズに進行する機能、チャットをより効率化する機能などをご覧ください。では前置きはこのくらいにして始めましょう。この記事のすべてのニュースをぜひ最後までお読みください。

会議
通話
デバイス
チャットとコラボレーション
管理
教育機関向け機能
政府機関向け機能

会議に関する新機能

iOS ユーザー向けコンパニオン モードの更新

iOS デバイスと Microsoft Teams Rooms のどちらからも、シングル タップで会議に参加できるようになりました。エコーが発生しないように、デバイスのオーディオは自動的にオフになります。iPhone のランディング画面は会議に積極的に参加できるように最適化されており、挙手やリアクション、チャット、全参加者の確認、Microsoft Whiteboard へのアクセスが簡単にできます。また、会議への参加だけでなく、PowerPoint のキャスト、会議室カメラのオン/オフなど、会議やデバイスの管理機能にも容易にアクセスできます。詳細をご確認ください。

iOS ユーザー向けコンパニオン モードの更新

Teams 会議でユーザー本人の映像をピン留め/非表示

会議ステージに自分の映像をピン留めする機能を拡張しました。これにより、自分の映像を画面上で拡大して表示できます。また、自分の映像を非表示にもできます。これにより、他の参加者に自分の映像を表示したまま、気が散る要素を減らせます。自分の映像をピン留め/非表示するには、ビデオ フィードの […] をクリックし、[自分用にピン留めする] または [自分に表示しない] を選択するだけです。

Teams 会議でユーザー本人の映像をピン留め/非表示

Teams 会議で自由記述式の投票をサポート

Teams 会議の Microsoft Forms 投票機能に、参加者の関心を高める新しいオプション、Word Cloud Poll を追加しました。会議前、会議中、会議後に参加者から自由記述式の回答を収集して、その集計結果を自動的にワード クラウド化して表示できます。

Microsoft Forms 投票機能

通話に関する新機能

Teams 対応電話機の Walkie Talkie

Teams 対応電話機で Walkie Talkie (トランシーバー) アプリを使用すると、ボタンを長押しして相手に話しかけ、ボタンを離すと聞くことができる即席のプッシュ トゥ トーク通信が可能です。このアプリは、同じ Teams チャネルに所属しているメンバーとのやり取りにのみ使用できます。Teams 対応電話機で Walkie Talkie を有効にするには、Teams 管理センターからユーザーに割り当てているアプリのセットアップ ポリシーに Walkie Talkie を追加します。詳細をご確認ください。

電話機

デバイスに関する新機能

Teams パネルでのチェックインと会議室の予約解除

会議室を最大限に活用できるよう、IT 管理者が Teams パネルを設定することで、使用していない会議室の予約を解除できるようになりました。会議参加者は、パネル上の [Check in] ボタンをタップすると、予約済み会議室を利用できます。だれもチェックインしない場合、会議室の予約は解除され、他のユーザーが予約して使用できるようになります。

Android 版 Microsoft Teams Rooms とペアリングしてある場合、そこから会議に参加するとチェックインと見なされ、予約は解除されません (Android 版 Teams Rooms アプリのバージョン 1449/1.0.96.2022011305 以降が必要です)。Windows 版 Teams Rooms では今後サポートする予定です。

Teams パネル

[Check-in] ボタンから会議室正面のディスプレイに「ノック」通知

Teams パネルが Microsoft Teams Rooms とペアリングしてある場合、パネル上の新しい [Check in] ボタンから会議室正面のディスプレイに通知を送り、予約時間が終了したことや、次の人が待っていることを室内の人に知らせることができるようになりました。

Microsoft Teams Rooms

Android 版 Microsoft Teams Rooms の更新

Android 版 Teams Rooms 向けに、会議エクスペリエンスの改善、コンテンツ共有、新しいリアクションなどの機能を含む新しい更新プログラムの提供を開始しました。この更新プログラムは Teams 管理センターから展開でき、すべての Android 版 Teams Rooms で利用可能です。詳細なリリース ノートをご確認ください。

会議エクスペリエンスの改善

画面上の表示映像の増加、複数の参加者へのスポットライト、新しいリアクションなどを活用して Android 版 Teams Rooms でより質の高い会議を行えるようになりました。新しい会議エクスペリエンスの注目すべきポイントは、コンテンツが共有されていないときに、リモート参加者の映像が 2 つの画面にわたって表示されます (デュアル スクリーンの会議室の場合)。

Teams Rooms

壁紙

Android デバイスの Teams Rooms のホーム画面を、5 つの標準壁紙でカスタマイズできるようになりました。この壁紙は、シングル スクリーンまたはデュアル スクリーン構成の会議室正面ディスプレイに設定できます。近日中に、IT 管理者が Teams 管理センターのデバイス設定から壁紙を設定できるようになります。

壁紙

HDMI のインジェストと共有

すべての対象の Android 向け Teams Rooms にて、会議中や会議以外のときに HDMI 入力を共有できるようになりました。外部デバイスを HDMI で Android の Teams Rooms に接続すると、コンテンツの共有が自動的に開始されます。共有を停止するのも簡単で、通話コントロールまたはホーム画面にある [Share] アイコンを押すだけです。

インジェスト

遠隔カメラ制御

Windows 版 Teams Rooms では、リモート参加者が会議中に PTZ (パン、チルト、ズーム) 制御を使用してカメラのズームや向きをコントロールできます。カメラに制御シグナルを送信して、さまざまな機械式 PTZ カメラを制御できるほか、Teams のデジタル パン チルト ズーム機能では、他のほとんどのカメラを 2.5 倍ズームにすることができます。IT 管理者は、遠隔カメラ制御を有効にする対象の Teams Rooms を決められます。

遠隔カメラ制御

認定デバイス

Yealink UVC34 オールインワン USB ビデオ バー

これは、4K AI 駆動カメラ、内蔵 8 マイク アレイ、5 W ハイファイ スピーカーを統合した一体型デバイスです。UVC34 は、高品質で引き込まれる美しさの映像と、雑音のないクリアなマイクとスピーカーのオーディオ機能によって、リモート参加者の Teams エクスペリエンスを向上します。追加のドライバーやソフトウェアも必要なく、ノート PC に簡単に接続できます。詳細 (英語) をご確認ください。

Yealink UVC34 オールインワン USB ビデオ バー

Yealink MVC340

MVC340 は、Microsoft Teams Rooms システムを簡単かつ効率的にセットアップ、管理できるバンドル ソリューションです。UVC34 オールインワン USB ビデオ バー、MCore Mini-PC、MTouch II タッチ パネルをパッケージ化したもので、会議スペースにシームレスな Teams エクスペリエンスをもたらします。4K 解像度カメラ、120 度広角レンズ、内蔵スピーカーフォンを採用しており、小規模なスペースを完全にカバーします。

Yealink MVC340

チャットとコラボレーションに関する新機能

チャネル名と対応する SharePoint フォルダー名のペアリング

Teams のチャネル名を変更すると、対応する SharePoint フォルダー名も変更され、新しい名前が反映されます。これにより、Microsoft 365 エンドポイント全体で一貫性が保たれ、ユーザーはどこからでも簡単にファイルを見つけられます。この新機能は、すべての標準チャネルとプライベート チャネルに適用されます。標準チャネルの場合、SharePoint 内の対応するフォルダー名が変更されます。プライベート チャネルの場合、SharePoint 内の対応するサイト名とフォルダー名が変更されます。ただし、この機能のロールアウト前に変更した既存の Teams チャネルについては、変更されません。ロールアウト以降に既存のチャネルの名前を変更すると、対応する SharePoint フォルダー名が同時に変更されます。

会議中の通知のミュート

会議に集中するため、会議中の通知をミュートできるようになります。すべての会議の通知をミュートするか、会議ごとにミュートするかを選択できます。すべての会議中に通知をオフにするには、[設定]、[通知]、[会議と通話] の順にアクセスし、[会議中や通話中の通知をミュートにする] トグル ボタンをオンにします。特定の会議中に通知をオフ/オンにするには、[…] から通知のミュート/許可を切り替えます。

会議中の通知のミュート

ユーザーのプロファイルに現地時刻を表示

分散したチームで作業を行うことは珍しくありません。メッセージの日時指定をするとき、送信先のタイム ゾーンを連絡先カードからすばやく確認して、同僚のスケジュールに配慮しながら、早く返信が得られるようにメッセージのタイミングを計ることができます。

チャット メッセージのピン留め

Teams のチャット メッセージをピン留めして、チャット メンバーが重要なコンテンツにすぐにアクセスできるように目立たせることができます。ピン留めを使用すると、重要事項をチームで適時共有できます。ピン留めするメッセージをマウスでポイントし、[…] をクリックして [ピン留めする] を選択するだけです。

チャットの表示間隔

モニターのサイズや表示方法の好みに応じて、チャット メッセージ間の余白の量を変更できます。一度に多くのテキストを表示したり、少しずつ快適に読めるようにしたりと、ニーズに合わせてチャットの表示間隔をカスタマイズできます。[設定]、[一般] の順にアクセスし、好みの間隔を選択してください。この機能では、表示間隔が異なる設定を選んで、画面に表示されるチャット メッセージの数をカスタマイズできます。コンパクト設定では、画面に表示されるメッセージの数が 50% 増え、上下のスクロールを最小限に抑えられます。快適設定では、現在の Teams のチャット表示をそのまま維持します。

Teams 承認アプリでのグループ承認要求への応答

Power Automate を使用して一連の承認者に送信された承認要求に、Teams 承認アプリで直接応答できるようになりました。マイクロソフトは引き続きこの機能を拡張しており、今後のリリースでは、Teams から直接 Office 365 グループに承認依頼を送信できるようにする予定です。

グループ承認要求

Teams 承認アプリでのコメントの必須化

何の説明もなく承認依頼が却下されると、釈然としないばかりか、申請者が却下理由について追及し始めることで、業務が遅れてしまう可能性もあります。チーム所有者または管理者が、要求に応答する際に必ずコメントを入力する承認テンプレートを設定できるようになりました。これで承認者の判断理由が明白になります。管理者は Teams 管理ポータルの設定から、すべての承認要求のコメントを必須化できます。この設定は、単純な承認要求とテンプレート化された承認要求に反映されます。

Teams 承認アプリでのコメントの必須化

Power Platform とカスタム開発に関する新機能

サードパーティの Teams アプリ開発者による Teams クライアントでの製品内購入エクスペリエンス テスト

サードパーティの Teams アプリ開発者が、アプリやオファーを一般公開する前に、Teams クライアント内で購入エクスペリエンスを直接テストできるようになりました。これにより、Teams アプリ マーケットプレースに SaaS 製品を公開する前に、開発者がユーザーの購入エクスペリエンスに関する問題を発見できます。

Azure Communication Services との相互運用性

Azure Communication Services を使用すると、カスタム アプリ ユーザーと Microsoft Teams ユーザーを音声、ビデオ、チャットで簡単につなげて、より快適なカスタマー エクスペリエンスを提供できます。

Teams App Store のワークフロー カテゴリと新しいメッセージ拡張機能

Teams App Store で「ワークフロー」というカテゴリが利用できるようになりました。このカテゴリには、メッセージのフォローアップ リマインダー、メッセージからの新しいタスクの作成、会議のスケジュール設定など、一般的な生産性向上シナリオに対応した、設定済みのテンプレート化ワークフローが多数あります。これらのテンプレートは、Power Automate を基盤として構築されており、Teams 用 Power Automate アプリや Power Automate Web ポータルで簡単にカスタマイズ、管理できます。

また、メッセージ拡張機能とメッセージ アクションを使用してワークフローをトリガーする新しい方法も利用できるようになり、Teams の生産性をこれまでになく簡単に高めることができます。

Teams App Store のワークフロー カテゴリと新しいメッセージ拡張機能

アプリの特定の部分を会議ステージで共有

Teams クライアント SDK に、新しいステージ共有 API が登場しました。これにより、開発者はアプリのサイド パネル エクスペリエンスからアプリ内の特定のコンテンツを会議ステージで共有できるようになります。多くのシナリオでは、アプリの全コンテンツを表示する必要はありません。そのため新しい API では、会議のサイドパネルからアプリの特定の部分やコンテンツを共有できます。

Microsoft Teamsアプリのブラウザーにおけるネイティブデバイスへのアクセス許可を手動に変更

ネイティブ デバイス (カメラ、マイク、位置情報など) へのアクセス許可を求める Teams 向けサードパーティ製アプリケーションのセキュリティを強化するため、Web ブラウザー上の Microsoft Teams エクスペリエンスでは、ユーザーの手動によるアプリごとのアクセス許可のオプトインが必要になります。デスクトップ クライアントおよびモバイル クライアントでは、既にこの措置が取られています。

会議、チーム、チャネル、チャット用 Power Automate アクション

Power Automate アクションとして新たに「Teams 会議の作成」「チャネルへのメッセージの送信」「@メンション トークンの取得」「チームの作成」「チームへのユーザーの追加」が登場しました。また Power Automate のトリガーとして、「ユーザーがチームから離脱」が利用できるようになりました。

セキュリティとコンプライアンスに関する新機能

モバイルでの 1 対 1 の Teams 通話向けエンドツーエンド暗号化 (E2EE) オプション

2021 年 12 月に、デスクトップ クライアントで 1 対 1 の Teams 通話向け E2EE の一般提供を開始したことをお知らせしました。このたび、iOS 版と Android 版の Teams モバイル アプリでも、この 1 対 1 の Teams 通話向け E2EE の一般提供を開始しました。組織で E2EE を有効化して管理する方法については、Tech Community の詳細な記事 (英語) をご覧ください。

管理に関する新機能

新しいタグ管理設定

この機能は、Teams 管理センターの既定のタグ管理設定を更新し、[チームの所有者] だけでなく [チームの所有者とメンバー] も使用できるようにして、チームの所有者だけが行っていたタグの作成と管理の作業負担を軽減します。すべてのチーム メンバーが、所属するチームのニーズに合わせてタグを作成、編集、調整できるようになります。更新後も、既定を上書きして、テナント レベルで [チームの所有者] のみに設定することもできます。ドキュメント「Microsoft Teams でタグを管理する」を参照してください。

教育機関向け Teams

キャリア コーチ – edX 学習コンテンツ

キャリア コーチの学習エクスペリエンスに、オンライン講座プロバイダーである edX のコンテンツが加わりました。

政府機関向けの新機能

マイクロソフトのマルチテナント クラウド環境の法人のお客様に提供している以下の機能を、米国の Government Community Cloud (GCC)、Government Community Cloud High (GCC-High)、国防総省 (DoD) のお客様向けにロールアウトいたします。

DoD でタグが利用可能に

DoD でタグが利用できるようになりました。Teams のタグを使用すると、@メンションやメンバー全員の名前を入力することなく、特定のグループのユーザーにすばやく連絡することができます。

ミュート解除

Ctrl + Space (Windows)、Option + Space (macOS) を押下している間はミュートが解除され、離すと再びミュート状態に戻るというショートカットが利用できるようになりました。この機能は既定で有効に設定されています。無効にする場合は、Teams の [設定] の [プライバシー] セクションで [ミュート解除のキーボード ショートカット] のチェックを外します。この機能は、会議中に周囲の雑音が入らないようにしながら、必要なときにすばやく応答するのに便利です。この機能は GCC、GCC-High、DoD で利用可能です。

iOS ユーザー向けコンパニオン モードの更新

iOS デバイスと Microsoft Teams Rooms の両方からシングル タップで会議に参加できるようになりました。エコーが発生しないように、デバイスのオーディオは自動的にオフになります。iPhone のランディング画面は会議に積極的に参加できるように最適化されており、挙手やリアクション、チャット、全参加者の確認、Microsoft Whiteboard へのアクセスが簡単にできます。また、会議への参加だけでなく、PowerPoint のキャスト、会議室カメラのオン/オフなど、会議やデバイスの管理機能にも容易にアクセスできます。この機能は GCC で利用可能です。詳細をご確認ください。

Teams のミュージック モード

高品質のミュージック モードでは、ライブ音楽、他のアプリケーションで再生中の曲、オンライン診療中の医療信号など、音声以外のコンテンツを共有する際に、より豊かなサウンドを体験できます。このモードをオンにすると、Teams の通話や会議の音質が大幅に向上します。Teams の最適化されたエクスペリエンスは、マイクで拾われた信号だけでなく、アプリケーションやデスクトップの共有中に再生されるオーディオにも適用されます。この機能は GCC で利用可能です。Teams で高品質のオーディオを体験する方法をご覧ください。

Teams のミュージック モード

映像の反転を解除

自分の映像の左右反転を解除し、文字が正しく表示されるように設定できます。たとえば、小学校教師が手元で小型のホワイトボードを使用する場合や、バーチャル背景に文字が書かれている場合、会議の参加者には文字が正しく表示されますが、自分には左右反転して表示されます。このオプションで反転を無効にすると、自分にも正しく表示されるようになります。手順は簡単で、[デバイスの設定] で [マイ ビデオをミラーリングする] をオフにするだけです。この機能は GCC で利用可能です。

映像の反転を解除

Teams 会議でユーザー本人の映像をピン留め/非表示

会議ステージに自分の映像をピン留めする機能を拡張しました。これにより、自分の映像を画面上で拡大して表示できます。また、自分の映像を非表示にもできます。これにより、他の参加者に自分の映像を表示したまま、気が散る要素を減らせます。自分の映像をピン留め/非表示するには、ビデオ フィードの […] をクリックし、[Pin for me] または [Hide for me] を選択するだけです。この機能は GCC で利用可能です。

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