2022年3月24日 12:58 AM

Microsoft Teams Rooms および Teams デバイスによるハイブリッド エクスペリエンスの向上

※ 本 Blog は、米国時間 2022 年 3 月 16 日に投稿された Elevating hybrid experiences with Microsoft Teams Rooms and Teams devices の日本語抄訳です。

オフィス勤務が再開されていることに伴い、マイクロソフトと Teams デバイスのハードウェア パートナーは、ハイブリッド会議を支援するべく、新たなイノベーションを導入します。多くの人々がリモート ワークに慣れてきた一方で、再びオフィスで同僚と一緒に働くことを願ってやまない人もいます。このたび、両方のワーク スタイルの優れた点を組み合わせて、インクルーシブでコラボレーションに適したハイブリッド会議を実現する、マイクロソフトの計画について詳しくお伝えします。

Microsoft Teams Rooms の Front row レイアウト

Front row は Microsoft Teams Rooms の最新の会議レイアウトです。ハイブリッド会議の質を高め、リモート参加者と会議室にいる参加者間の強い連帯感と協働意識を育むことができるように設計されています。Front row では、ビデオ ギャラリーが画面下部に移動したことで、会議室にいる参加者の目の高さに合わせてリモート参加者が表示されるため、全員が同じ室内にいるかのように、互いに顔を見ながらより自然なやり取りができます。

会議のチャットと、挙手をしている参加者一覧の画面は、会議室前面のスクリーンに表示されるため、室内の参加者はチャットの内容をひとめで確認でき、積極的に会議に参加できます。

Front row はすべての Windows 版 Teams Rooms で利用可能です。シングル ディスプレイとデュアル ディスプレイのモードがあり、あらゆる大きさのディスプレイに対応します。表示エクスペリエンスが最適化されるように、解像度を 1080p (シングルまたはデュアル ディスプレイ) に設定することをお勧めします。Android 版 Teams Rooms のサポートなど、Front row のさらなる機能強化は、今年後半に実施される予定です。

Microsoft Teams Rooms の Front row レイアウト

コンパニオン デバイスの新たな機能強化

Teams Rooms 向けコンパニオン デバイスの新たな機能強化により、会議室から個人用デバイスで会議に参加する際に、簡単かつ気をそらすことなく個人のプレゼンスを確立できるようになりました。コンパニオン デバイスを使用すると、デジタル ホワイトボードに参加したり、ライブ リアクションを使用したり、Teams キャストから会議にコンテンツを送ったりすることもできます。

気の散る要素を排除するために、デスクトップのコンパニオン デバイスでは、会議室で他のコンパニオン デバイスから参加しているユーザーのギャラリーと会議室前面のスクリーンから、ノート PC のビデオが非表示になります。また、近日中に、会議に参加する前にノート PC のビデオをオンにするよう求めるメッセージが表示されるようになり、会議室内の参加者がどこにいても、リモート参加者からはっきりと見えるようになります。これらの機能強化は、Windows 版と Android 版の Teams Rooms で 2022 年第 2 四半期に一般提供される予定です。

コンパニオン デバイスの新たな機能強化

Teams Rooms のタッチ対応ディスプレイ ソリューション

マイクロソフトは Neat および Yealink と提携し、Teams Rooms 向けの新しいタッチ対応ディスプレイ ソリューションを提供します。そのようなデバイスは、オーディオ、ビデオ、タッチ ディスプレイ、コンピューティングを 1 つのユニットに統合しています。特にデジタル ホワイトボード用に設計されており、マルチユーザーによる共有機能により、リモート参加者と会議室にいる参加者が同じデジタル キャンバス上でリアルタイムにブレーンストーミングやコラボレーションを行えます。また、この新しいホワイドボード機能では、会議の参加者をセッションに簡単に追加したり、作業内容を保存したりすることもできます。

両社のデバイスともキャスター付きのモバイル スタンドに取り付けでき、室内や他のワークスペースに簡単に移動できます。現在 Android 版 Teams Rooms の認定審査中で、2022 年第 2 四半期での提供を予定しています。

Teams Rooms のタッチ対応ディスプレイ ソリューション

インテリジェント スピーカーのグローバル展開

会議をさらに魅力的でインクルーシブなものにするために、Teams Rooms インテリジェント スピーカーでの音声アトリビューション議事録サービスが、2022 年 4 月より米国以外のお客様にも提供されるようになります。インテリジェント スピーカーは EPOS、Yealink、Sennheiser の各社から販売され、高精度で話者を特定し、使いやすい議事録機能を提供します。

今回の提供地域の拡大では、ドイツ語、簡体字中国語および標準中国語、日本語、ポルトガル語 (ブラジル)、スペイン語、韓国語、フランス語、イタリア語など 16 言語の音声アトリビューション議事録サービスにも対応し、今後さらに追加されていく予定です。

インテリジェント スピーカーは、Teams のマイクロソフト音声認識テクノロジを利用して話者を特定し、その名前を議事録に追加します。これらのスピーカーには、室内にいる最大 10 名と会議参加者最大 20 名を識別できる 7 つのマイク配列が搭載されているため、複数人が同時に話し始めてしまった場合でも、だれが何を発言したかを会議中または会議後に確認することができます。

Teams で簡単な音声登録を行った後、ユーザーの音声プロファイルは GDPR および EU DB に準拠したマイクロソフトの Office 365 クラウドのお客様のテナントに安全に保管されます。ユーザーと IT 管理者は、いつでもデータを削除できる機能を含め、多層的に情報を管理します。音声データの取得を有効にするかどうかは会議ごとに設定できます。さらに管理者は、音声認識機能によるユーザーの識別を組織全体で有効化/無効化する完全な制御権限を有します。

インテリジェント スピーカーのグローバル展開

Teams 管理センターのデバイス ストア

Microsoft Teams 管理センターは、IT 管理者が Microsoft Teams のデバイスと設定を管理するハブです。

IT 管理者が Teams 認定デバイスの検索結果を絞り込みできるように、Teams 管理センターに Microsoft Teams デバイス ストアを追加しました。これにより、管理者が Teams 管理センターで直接新しいデバイスを検索、注文することができます。IT 管理者アカウントはデバイス マーケットプレース内で認証、統合され、手動でのデバイス登録を不要にして、デバイス設定の効率化と自動化をサポートします。すべての主要なマイクロソフト パートナーが提供している Microsoft Teams 認定デバイスがデバイス ストアで見られるようになり、サードパーティがフルフィルメントを行います。

デバイス ストアは、Teams 管理センターの左側のナビゲーション バーからアクセスできるオプション機能です。米国とカナダで来月の提供開始を予定しています。

Teams 管理センターのデバイス ストア

マイクロソフトは今後もお客様と緊密に連携し、パートナーと協力して、リモート参加か会議室での参加かを問わず、すべての Teams ユーザーのハイブリッド会議エクスペリエンスを向上するソリューションを開発してまいります。

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