2022年11月30日 10:53 AM

Microsoft Teams の新機能 | 2022 年 10 月

本ブログは、米国時間 10/1 に公開された “What’s New in Microsoft Teams | October 2022” の抄訳です。

あっという間に Ignite が終了しました。Ignite では、マイクロソフトの画期的な取り組みや発表、楽しい新機能に大きな期待が集まりました。この記事では、PDF の新しい統合、動画による新しいコラボレーション方法、現場担当者向けの機能強化などをご紹介します。Teams の新機能にご関心をお寄せいただき、ありがとうございます。

会議
通話
デバイス
チャットとコラボレーション
Power Platform とカスタム開発
管理
教育機関向け Teams
現場担当者向け機能
政府機関向け機能

会議に関する新機能

Together モードでの座席の割り当て

Together モードでは、オンライン会議中に参加者全員が同じ空間に集まっているような感覚を味わえます。最新機能により、会議の開催者や発表者は Together モードで参加者に座席を割り当てることができるようになりました。

共有コンテンツを別ウィンドウにポップアウト表示

従来は、Teams チャットの会話、会議、通話を別ウィンドウで開き、ワークフローを効率化できました。今回、会議の共有コンテンツも別のウィンドウにポップアウト表示して、共有コンテンツと会議の参加者の両方を簡単に確認できるようになりました。

Microsoft Teams の新機能

Teams Premium のキャプションのリアルタイム翻訳

Microsoft Teams のキャプションのリアルタイム翻訳では、AI によるリアルタイム翻訳が 40 言語で提供され、会議の参加者は自分の言語でキャプションを読むことができます。これにより、言語の壁を取り払い、グローバルな会議や通話をスムーズに進めて生産性を向上できます。

キャプションのリアルタイム翻訳は現在、一時的にすべてのお客様に提供されています。Teams Premium (英語) の提供開始後は、各ユーザーに Microsoft Teams Premium ライセンスが必要になります。会議の開催者が Teams Premium を利用している場合、会議の参加者全員がキャプションの翻訳を利用できます。詳細については、Microsoft Teams の Teams Premium アドオンに関する記事 (英語) をご覧ください。

Android ユーザー向けコンパニオン モードの更新

優れたハイブリッド会議エクスペリエンスを実現するために、Teams モバイルのコンパニオン モードが更新され、会議室にいる参加者は、チャット、ライブ リアクション、Microsoft Whiteboard などのエンゲージメント機能にすばやくアクセスできるようになりました。また、会議への参加、PowerPoint のキャスト、会議室のミュート、会議室のカメラのオン/オフなど、会議やデバイスの管理機能にも簡単にアクセスできます。Teams モバイルのコンパニオン モードは、以下のような方法で優れたハイブリッド会議を実現します。

  1. デバイスと Microsoft Teams Rooms のどちらからも、シングル タップで会議に参加できます。
  2. チャット、参加者リスト (会議に参加しているユーザーを表示)、ライブ リアクション、挙手にすばやくアクセスし、会議室から簡単に参加できます。
  3. エコーが発生しないように、モバイル デバイスのオーディオは自動的にオフになります。

この更新版のコンパニオン モードは従来 iOS で提供されており、今回 Android でも提供が開始されました。詳細はこちらをご覧ください。

通話に関する新機能

詳細な通話履歴

包括的な通話履歴を表示して、通話の着信方法、転送方法、着信後の対応方法を確認できます。この詳細な通話履歴と通話の詳細から、通話の録音や文字起こしにアクセスする機能により、効率性と生産性の向上に必要なコンテキストを確認できます。

通話履歴

通話アプリでの連絡先グループの作成

通話アプリの右レール ウィンドウで連絡先グループを作成できるようになりました。通話アプリから新規グループを作成したり、既存のグループのメンバーシップを編集したりできます。

通話アプリ

認定デバイス

Crestron Flex
Microsoft Teams 向け Crestron Flex ディスプレイは、Microsoft Teams ベースのコラボレーション専用の会議コンパニオン デバイスで、チャネル、チャット、ファイル、予定表、その他すべての Microsoft Teams の機能にすばやくアクセスできます。オフィス内のホット デスクにも在宅勤務にも最適なデスクトップ ソリューションであり、日々のワークフローやアクティビティをわかりやすく管理して、他のデバイスを専門的な作業に利用できるように設計されています。

Microsoft Teams

Sony LinkBuds for Microsoft Teams

Sony の新しい LinkBuds イヤホンは、真のワイヤレス オーディオ体験によってオンライン会議に参加する際の利便性を向上させます。新たに開発されたリング型ドライバー ユニットは、振動板の中心部を開放することでクリアな音声を実現しており、通話音と周囲の音を聞き取ることができるため、マルチタスクや外出先での作業に最適です。

通話はイヤホンをタップするだけで簡単に操作できます。たとえば、マイクをミュートする場合は、右側のイヤホンを 3 回タップします。会議中に PC から離れ、急いで会話したい場合などに便利な機能です。この Microsoft Teams 認定イヤホンには、Microsoft Teams 会議への参加、通話の着信、会議での挙手など、Teams 固有の機能も搭載されています。

付属の USB トランシーバーで PC と接続し、Bluetooth でスマートフォンと接続すれば、PC とスマートフォンをシームレスに切り替えられるため、発言を聞き逃すことがありません。たとえば、LinkBuds を再接続することなく、Microsoft Teams 会議をスマートフォンから PC に切り替えることができます。

Bluetooth

Neat Frame

Neat Frame は、ノート PC やデスクトップ PC とペアリングできるポータブルな縦型の個人用ビデオ デバイスです。自宅、オフィス、フォーカス ポッド、ホット デスクなど、さまざまな環境で使用できるため、柔軟なハイブリッド ワーク シナリオに対応します。Microsoft Teams には Neat Frame からサインインし、予定表、ファイル、チャットを同期できます。

Neat Frame

チャットとコラボレーションに関する新機能

Microsoft 365 接続テンプレート

Microsoft Teams テンプレートと SharePoint サイト テンプレートの優れた点を組み合わせて、同じフローの中で作成できるようにしました。既定のテンプレート、たとえばプロジェクト管理テンプレートを使用して新規チームを作成すると、プロジェクト管理チャネルとアプリ、SharePoint の接続テンプレートが自動的に適用されます。

Adobe PDF エクスペリエンス

テナント管理者は Teams 管理センターで、Microsoft Teams で PDF ファイルを表示および編集する既定のアプリとして Adobe Acrobat を設定することができます。エンド ユーザーは、Adobe Acrobat のサブスクリプションや Adobe ID 不要で、PDF ファイルの表示、検索、コメント、注釈を行うことができます。この機能は現在パブリック プレビューとして提供されています。

Adobe Acrobat を既定のアプリとして設定する方法については、こちらのページをご覧ください。

Adobe PDF

グループ チャットの返信の候補

受信したメッセージに対して定型文の返信を入力しなくても、グループ チャットの返信の候補を選択すれば、ワンクリックで簡単に返信できます。返信の候補は、機械学習を使用して、会話との関連性の高い返信文を生成します。

project team

ビデオ クリップ

リッチで短い軽量のビデオ クリップを作成すれば、自分を表現し、人間味を加え、つながりを強化できます。チャットでビデオ クリップを簡単に録画、送信、再生できます。ビデオ クリップの受信者は、チャット メッセージや自分のビデオ クリップで簡単に返信できます。この機能は現在、デスクトップ版で一般提供中で、年内にはモバイル版でパブリック プレビューの提供が開始される予定です。

Teams でのチャネルや OneDrive フォルダー内のファイルの削除または名前変更

チャネル内のファイルの名前を変更または削除するには、[ファイル] タブから目的のファイルを選択します。次に、そのファイルの […] (その他のオプション) を選択します。OneDrive 内のファイルの名前を変更または削除するには、アプリの下部にある [その他] を選択し、[ファイル] を選択します。目的のファイルを選択したら、[…] を選択し、名前の変更または削除を行います。

Teams カレンダーにスケジューリング フォームのポップアウト表示を追加

Teams カレンダーのスケジューリング フォームのポップアップ アイコンを使用して、既存の会議をポップアウト表示できるようになりました。新しい会議を作成する際に、その会議をポップアウトして表示できます。この機能により、複数の会議を別々のウィンドウで表示しながら、アプリを切り替えることなく、チャットの確認やファイルの編集を行うことができます。

New meeting

Power Platform とカスタム開発に関する新機能

Teams 管理センターでサードパーティ アプリのサブスクリプションの代わりに ISV アプリのサブスクリプションを管理

管理者は、Teams 管理センターで購入したすべてのサードパーティ アプリのサブスクリプションを 1 か所で表示および管理し、購入したサブスクリプションのライセンスの追加、サブスクリプションのキャンセル、アップグレード、ダウングレード、請求書へのアクセスを簡単に行うことができます。

アプリの更新エクスペリエンスの簡素化

明確かつ透明性の高いアプリの更新エクスペリエンスが実現されます。アプリごとに 1 回だけ更新を承認すれば、すべてのチャット、チャネル、会議に新しいバージョンがシームレスに反映されます。

VoIP 通話で Teams プラットフォーム アプリを利用

タブ、ボット、会議中の会話、会議ステージなど、会議アプリの使い慣れた機能がすべて Teams VoIP 通話でサポートされます。Teams 会議と同じ使い慣れたアプリ エクスペリエンスを Teams VoIP 通話でも利用できます。

未インストールのリンク展開

アプリをインストールしていない状態でも、貼り付けられたリンクが展開された場合にプレビュー カードが表示されるようになりました。

管理に関する新機能

Teams 管理者およびユーザー向けの利用状況分析のアップグレード

Microsoft 365 管理センターの Teams 関連の使用状況レポート (および対応する Graph API) の正確性の向上とアップグレードを目的とした更新と機能強化が行われました。さまざまな場所に表示されるレポート間の一貫性を確保するために、Microsoft 365 管理センターの Teams 使用状況レポートと同じデータ ソースを基にするように Teams 管理センターの使用状況レポートエンド ユーザー分析を更新します。

  • Teams の各種レポートとエンド ユーザー分析で報告される個々の使用状況メトリックや利用状況データの Graph API について、Teams および M365 管理センターの使用状況レポート間でデータの一貫性が確保されます。
  • 7/30/90 日間の集計メトリックに加えて、Teams 管理センターの使用状況レポートとチームのエンド ユーザー分析に 180 日間の集計メトリックが追加されます。これにより、180 日前までの過去の利用状況データをレポートで利用できるようになります。
  • Teams アプリの使用状況レポートが更新され、より多くのレポート メトリック、レポート メトリックのデータ品質修正、基幹業務アプリケーションの使用状況が追加されました。(パブリック/ワールドワイド クラウドのお客様のみに提供されます)。
  • Teams アプリの使用状況レポートと Teams チーム使用状況レポートは、Teams 管理センターと M365 管理センターの両方で提供されます。
  • Teams ユーザー アクティビティ レポートTeams 使用状況レポートが更新され、共有チャネル関連の使用状況メトリックが追加されました。

詳細情報: Microsoft 365 管理センターのアクティビティ レポート – Microsoft 365 管理センター | Microsoft LearnMicrosoft Teams の分析とレポート – Microsoft Teams | Microsoft Learnチームの分析を表示する (microsoft.com)Microsoft Graph での Microsoft 365 使用状況レポートの使用 | Microsoft Learn

アプリの使用状況レポートの強化基幹業務アプリのサポート

Microsoft 365 管理センターの Teams アプリの使用状況に合わせて Teams アプリの使用状況レポートを更新し、基幹業務 (LoB) アプリにも対応します。新しい機能強化には、基幹業務アプリの使用状況のサポート、テナント レベルのインストール傾向、報告されるメトリックの品質向上、マイクロソフト/サードパーティ/LoB アプリのテナント全体での使用状況などが含まれます。これらの機能強化により、管理者は組織全体の Teams アプリの使用状況を測定して分類することができます。

教育機関向け Teams の新機能

ここでは、今月の教育機関向け Teams の新機能を 1 つご紹介しますが、Teams for Education ブログの毎月のまとめ記事 (英語) でその他の最新情報をぜひご確認ください。

Education Insights – Student Support カード

Education Insights の新しい AI ベースの Student Support スポットライトにより、生徒が遅れを取る前に、教師が適切にサポートすることができます。

現場担当者向けの新機能

PDF 形式の承認の保存、印刷、転送

承認の作成者は、記入済みの承認依頼を PDF ファイルに保存して、オプションで印刷することができます。この機能により、承認証を PDF 形式で他のシステムに転送したり、ファイルとして保存したりすることも簡単になります。

統合 SharePoint リストでの承認

リストを使用して、統合された SharePoint リストから直接、簡単な承認依頼を作成、管理できるようになりました。

Teams でのタグへの承認の割り当て

タグに承認を割り当てると、承認の依頼者が [送信] を押した場合に、タグが展開され、適切なメンバーに送信されます。

Tasks [メモ] フィールドのリッチ テキスト

Tasks の [メモ] フィールドでリッチ テキストがサポートされます。太字、斜体、下線、箇条書き、段落番号、ハイパーリンクなどのリッチな書式設定を使用して、より詳細な手順を入力できるようになります。Teams の Tasks の利用を開始する方法については、こちらのページをご覧ください。

政府機関向けの新機能

マイクロソフトのマルチテナント クラウド環境の法人のお客様に現在提供している以下の機能が、米国の Government Community Cloud (GCC)、Government Community Cloud High (GCC-High)、国防総省 (DoD) のお客様向けにもロールアウトされました。

アプリの使用状況レポートの強化基幹業務アプリのサポート

Microsoft 365 管理センターの Teams アプリの使用状況に合わせて Teams アプリの使用状況レポートを更新し、基幹業務アプリにも対応します。これにより、管理者は期間ごとのすべてのアプリの使用状況指標を追跡できます。

VoIP 通話、コンサルティブ転送、通話転送の保留音 (GCC-HighDoD)

保留中の VoIP 通話に加えて、VoIP および PSTN の保留中の通話転送やコンサルティブ転送で保留音を利用できます。

Live Share SDK での会議拡張機能のサポート

Live Share は、専用のバックエンド コードを記述することなく、Teams 会議アプリをマルチユーザーのコラボレーション エクスペリエンスに変える新しい開発者向け機能です。Live Share SDK での会議拡張機能のサポートにより、動画を一緒に視聴するためのターンキー型のメディア同期、手描き入力、カーソル、注釈といった会議での汎用コラボレーション機能を利用できます。

Teams モバイルの予測入力 (GCC-HighDoD)

Teams でメッセージを作成または返信する際に、エディターの予測入力が文章を予測し、適切な単語やフレーズをインラインで提案します。これにより、時間を節約し、入力ミスを減らすことができます。

コネクタ (GCC)

Webhook 統合をサポートする Teams コネクタが GCC で提供されます。

Firefox からの会議の画面共有のサポート

Firefox ブラウザーから Teams 会議の画面を共有できるようになりました。

Android ユーザー向けコンパニオン モードの更新 (GCCGCC-HighDoD)

優れたハイブリッド会議エクスペリエンスを実現するために、Teams モバイルのコンパニオン モードが更新され、会議室にいる参加者は、チャット、ライブ リアクション、Microsoft Whiteboard などのエンゲージメント機能にすばやくアクセスできるようになりました。また、会議への参加、PowerPoint のキャスト、会議室のミュート、会議室のカメラのオン/オフなど、会議やデバイスの管理機能にも簡単にアクセスできます。Teams モバイルのコンパニオン モードは、以下のような方法で優れたハイブリッド会議を実現します。

  1. デバイスと Microsoft Teams Rooms のどちらからも、シングル タップで会議に参加できます。
  2. チャット、参加者リスト (会議に参加しているユーザーを表示)、ライブ リアクション、挙手にすばやくアクセスし、会議室から簡単に参加できます。
  3. エコーが発生しないように、モバイル デバイスのオーディオは自動的にオフになります。

この更新版のコンパニオン モードは従来 iOS で提供されており、今回 Android でも提供が開始されました。

 

 

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