Microsoft Teams の新機能 | 2022 年 12 月
※ 本ブログは、米国時間 12/30 に公開された “What’s New in Microsoft Teams | December 2022” の抄訳です。
2023 年は Microsoft Teams にとってどのような 1 年になるのかとても楽しみです。人々がオフィスに戻りつつある中、マイクロソフトは引き続き非同期コミュニケーションとコラボレーションの新しいしくみを打ち出していきたいと考えています。今月は、会議をさらに充実したものにする Whiteboard の新機能、チャットを整理する機能、新しい認定デバイスなどを紹介します。成果を上げる機会をお見逃しなく!
Teams Premium のプレビューも開始していますので、ぜひこの機会にお試しください。詳細は aka.ms/TeamsPremium (英語) をご覧ください。
チャットとコラボレーション
デバイス
プラットフォーム
現場担当者向け機能
政府機関向け機能
チャットとコラボレーションに関する新機能
チャットの削除
不要になったチャットの会話を整理し、簡単に削除することができます。チャットを削除しても、その会話の他の参加者への影響はありません。
リアクションの拡充
さまざまな場面に合った 800 種類以上の Teams 絵文字を使用して、クリエイティブにフィードバックを表現できます。リアクションを使って、称賛や同意の意思を伝えたり、タスクの完了を強調したりしましょう。
グループ チャットに @メンションでユーザーを追加
チャットに @メンションで新しい参加者を追加すれば、追加ダイアログの操作が不要になります。新しい参加者を追加する際には、チャット履歴をどの範囲まで共有するかを制御できます。
メッセージの新規作成時にユーザーを提案
適切な関係者を探す時間を節約できます。Teams チャットでは、新規の会話を簡単に開始できるように、AI が以前のコラボレーションに基づいて同僚を提案します。この機能は年内に提供を開始します。
リソース固有の同意を利用してグループ チャット メッセージをすべて受信する
リソース固有の同意 (RSC) はもともと Teams Graph API 用に開発されたアクセス許可モデルですが、これがチャットやチャネルのスコープに拡張されました。RSC を使用すると、チームの所有者に同意をリクエストして、ボットが @メンションされなくても標準のグループ チャット内のユーザー メッセージを受信できるようにすることが可能です。
会議中の手話ビューの表示とキャプションの常時有効化
手話を行う参加者の映像を会議中に最大 2 つまで優先表示して、コンテンツが共有されている間も手話の映像が表示された状態を維持できます。さらに、キャプションがすべての会議で常に有効化されるように設定することも可能です。
デバイスに関する新機能
Android 版 Microsoft Teams Rooms – 新しいタッチ操作とコラボレーション機能
新しくリリースした Microsoft Teams Rooms on Android Update 3 (アプリ バージョン: 1449/1.0.96.2022120503) には、タッチ対応デバイスでの会議エクスペリエンスやコラボレーション エクスペリエンスを向上させるタッチ対応機能が含まれています。Microsoft Whiteboard の起動と使用、臨時の会議への Whiteboard の持ち込み、刷新された共有メニューと Whiteboard サポート、タッチ対応と 4K ディスプレイ サポートといった新機能を以下にご紹介します。詳細はこちらの記事 (英語) をご覧ください。
Microsoft Whiteboard の起動と使用
Android 版 Microsoft Teams Rooms では、正式な会議に限らず、対応ディスプレイのホーム画面からホワイトボード セッションをいつでも始められます。ワンタッチで Microsoft Whiteboard のセッションを開始して、即座にコラボレーションできます。管理者は、デバイスの「Whiteboard の開始を許可する」設定でこの機能を有効化できます。
臨時の会議への Whiteboard の持ち込み
ローカルの Whiteboard 画面で [会議を開始] をタップすると、ローカル環境で行っていたコラボレーションからオンラインの共同作成空間へとシームレスに切り替えることができます。[会議を開始] で臨時の会議をすばやく開始でき、ホーム画面ですでに起動していた Whiteboard が自動的に会議ステージに表示されます。後は遠隔地の参加者を会議に追加するだけで、1 つのボードをリアルタイムに共有できます。ギャラリーか共有ボードのどちらかを選択するのではなく、コンテンツとギャラリーが組み合わされたレイアウトでリモート参加者と Microsoft Whiteboard が並べて表示されるため、簡単かつ効率的なコラボレーションが実現します。
刷新された共有メニュー、リソース アカウントでの Microsoft Whiteboard サポート
共有メニューのデザインが刷新されたことで、会議中のコンテンツ共有がより簡単にできるようになりました。会議コントロール バーの [共有] をタップすると、Microsoft Whiteboard を含む共有可能なコンテンツがすべて一覧表示されます。この Whiteboard 共有エクスペリエンスが、リソース アカウントでサポートされるようになりました。Teams で Whiteboard の共有を管理する手順については、こちらのページをご覧ください。
タッチ対応、4K ディスプレイ サポート
タッチ スクリーンでは、会議室前面のタッチ ディスプレイから会議室システムを管理できるようになりました (もちろん、タッチ コンソールからも可能です)。手の届くところにある方のデバイスで Teams Rooms を操作できるため便利になります。管理者は、デバイスの「タッチ スクリーン コントロールを有効にする」設定でこの機能を有効化できます。また、4K ディスプレイのサポートにより、大画面デバイスでの会議エクスペリエンスがさらに充実したものになります。
会議中のチャットの吹き出し
Android 版 Microsoft Teams Rooms では、Teams 会議中に送信されたチャットを会議室前面のディスプレイに表示できるようになりました。チャット メッセージはそのときの画面上に吹き出しとして表示され、室内の参加者もチャットで交わされる会話を確認することができます。
ハードウェア占有センサーの統合
サポート対象の占有センサー搭載ハードウェアを使用すると、会議室が空き状態なのに使用されている場合や、予約されているのに使用されていない場合に、Teams パネルに通知バナーが表示されます。また、チェックイン機能が有効化されている場合、センサーが在室を検出すると、会議室は自動的に使用中になります。詳細はこちらのページをご覧ください。
認定デバイス
Neat Bar Pro
Neat Bar Pro はシンプルで洗練されたデバイスに多くの技術を詰め込んだ製品で、中規模な Microsoft Teams 会議向けに認定された Neat デバイス ポートフォリオに新たに加わりました。Android 版 Teams Rooms にネイティブに対応し、没入感のある自然な会議エクスペリエンスを提供します。最大 2 つの大型画面をサポートしており、人とコンテンツを同時に鮮明に映し出せるようになります。また、2 つの高解像度カメラ、複数のマイク アレイ、3 台のフルレンジ スピーカーにより、高品質の音声と映像を実現します。詳細はこちらのページ (英語) をご覧ください。
Neat Bar Pro は、今日のハイブリッド ワーカーにとってビデオ会議を魅力的で自然なものにする Neat 独自のエクスペリエンスをサポートします。たとえば、特許取得済みの Neat Symmetry によって、座っている人も、立っている人も、動き回っている人も、会議室の全員を同じくらいの至近距離で映し出します。また、パワフルなマイク アレイと Neat Audio Processing によりクリアな音声抽出を実現し、周囲の雑音を最小限に抑えます。他のすべての Neat デバイスと同様にセットアップと管理が容易で、Neat Bar Pro には専用の Neat Pad コントローラーが付属しており、会議の開始と管理を簡単に行うことができます。
Jabra Evolve Buds
Evolve Buds はハイブリッド ワークのために設計された完全ワイヤレス イヤホンであり、Microsoft Teams の認定を取得しています。Bluetooth のマルチポイント機能を利用すると、ノート PC と電話に同時に接続することができます。Jabra MultiSensor Voice によって周囲の雑音が低減されるため、どこにいても電話に出ることが可能です。
EPOS EXPAND Vision 1
EXPAND Vision 1 は、自宅や外出先、個々のオフィス空間できわめて鮮明な映像と優れた音声抽出を実現する、コンパクトなポータブル USB Web カメラです。EPOS Audio™ と、周囲がどのような明るさであっても高品質な映像が生成されるよう最適化された 4K カメラにより、ユーザーのカメラ映像と音声を高水準なものにします。2 つのノイズ キャンセリング マイクにより、ビデオ会議も快適にこなせます。さらに、数回クリックするだけで、視野角、光、色などの主要設定をコントロールしながら画像をすばやく簡単に調整できます。
プラットフォーム
PDF 形式の承認の保存、印刷、転送
承認の作成者は、記入済みの承認依頼を PDF ファイルに保存して、オプションで印刷することができます。この機能により、承認の証明を PDF 形式で他のシステムに転送したり、ファイルとして保存したりすることが簡単になります。
Adobe Acrobat が Teams での PDF エクスペリエンスを効率化
Teams におけるコラボレーション アプリの勢いに乗り、Adobe が Adobe Acrobat の Microsoft Teams への統合を発表しました。Teams で Adobe Acrobat を既定の PDF アプリとして設定できるようになったことで、PDF の共有や閲覧、コメントや注釈を使った共同作業、Microsoft SharePoint や Microsoft OneDrive に保存されている PDF への簡単なアクセスなどが可能になります。この新しいエクスペリエンスによって、組織の効率化、セキュリティの向上、コスト削減がどのように可能なのかをこちらの記事 (英語) でご確認ください。
現場担当者向けの新機能
共有デバイスを使用する現場担当者は、Android 上の Edge アプリと Yammer アプリを Teams と一緒に使用可能
マイクロソフトの共有デバイス モードでは、この機能を有効化したすべてのアプリに自動的にユーザーをサインイン/サインアウトさせることで、現場担当者が簡単に認証を行えるようにします。Microsoft Teams と Managed Home Screen でサポートされている他、このたび Android 版のEdge アプリと Yammer アプリでパブリック プレビューとしてサポートされるようになりました。詳細はこちらの記事 (英語) をご覧ください。
政府機関向けの新機能
マイクロソフトのマルチテナント クラウド環境の法人のお客様に現在提供している以下の機能が、米国の Government Community Cloud (GCC)、Government Community Cloud High (GCC-High)、国防総省 (DoD) のお客様向けにもロールアウトされました。
政府機関向けクラウドでの Android 版および iOS 版 Microsoft Teams の会議の文字起こし
政府機関のユーザーの皆様は、Android 版と iOS 版の Microsoft Teams で会議の文字起こしとその記録の閲覧ができるようになりました。
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