これまでにない共同作成のかたちを実現する Microsoft Loop アプリが登場
※ 本ブログは、米国時間 3/22 に公開された “New Microsoft Loop app is built for modern co-creation” の抄訳です。
Wangui McKelvey (ゼネラル マネージャー)
本日、Microsoft Loop アプリのパブリック プレビューの提供を開始しました。Microsoft Loop の新たな旅の始まりです。
ドキュメントの価値は、単に情報を記録できることだけではありません。ドキュメントは、人々とつながり、共に作業し、考えを共有し、分析し、理想を追究するための手段となってきました。そして、そうした作業は単独で行うよりも、互いに協力し合うことでより高い成果を上げることができます。
しかし、そうしたコラボレーションのあり方は、時と共に大きく変化してきました。現在はかつてないほど曖昧で不確実な時代であり、変化の激しい環境下での共同作業が求められています。そうした中で、私たちは複雑な作成プロセスに対応し、高度なニーズに応え続けてくれるツールを必要としているのです。
Microsoft Loop アプリ |
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さまざまなツールやデバイス上のチーム、コンテンツ、タスクを結び付ける、革新的な共同作成エクスペリエンスを提供します。 | |
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マイクロソフトが Microsoft Loop を開発した理由はそこにあります。Microsoft Loop の中心は人です。場所やツールに関係なく、簡単に仲間と連携して何かを創り出したいと考える人に主眼を置いています。Microsoft Loop は、さまざまなツールやデバイス上のチーム、コンテンツ、タスクを結び付ける、革新的な共同作成エクスペリエンスを提供します。以前にもお伝えしたとおり、Microsoft Loop は、コンポーネント、ワークスペース、ページという 3 つの主要パーツで構成されています。この新しい Loop アプリから、そのすべてにアクセスすることができます。以下の動画では Loop の最新のイノベーションを簡単に紹介していますので、ぜひご覧ください。
Microsoft Loop について少し知っていただいたところで、次は新機能を紹介していきましょう。これらの新機能によって、共に考える、計画する、創り出すといったことを、これまでにない形で行えるようになります。
プロジェクトにかかわるすべての要素と人を整理
チームが作業に使用するツール、ドキュメント、ファイル、リンクは、どんどん増え続けていきます。Microsoft Loop では、プロジェクトに必要なすべてを 1 つのワークスペースで整理できます。また、ワークスペースの開始時には必要な要素を簡単に検索して見つけることができます。ワークスペースのタイトルと関連するキーワードを追加するだけで、Microsoft Loop が最も関連性の高い要素を提示してくれます。その中から追加したい要素を選択し、ワークスペースを作成すると、コンテンツが画面上に見やすく整理されます。
プロジェクト管理の難しさの 1 つは、すぐに状況が変わっていくことです。Microsoft Loop の柔軟なワークスペースなら、その速さにチーム全体で対応することができます。テンプレートを使用すると新しいページをすぐに用意して、ページやコンテンツ ブロックをドラッグ アンド ドロップで追加し、チームにとって最適な形にワークスペースを構成できます。
必要なものはすべて挿入メニューから簡単に追加できます。「/」を入力すると、ラベル、日付、画像、絵文字、表、チェックリストなどが表示され、作業の流れを止めることなくすぐに追加できます。また、「@」を入力すると、文脈に応じたファイルやユーザーの候補が提示され、その中からすばやく選択することができます。こうしたシンプルなコマンドを利用して簡単に共同作業中にコメントを残したり反応したりできるため、即座にアイデアを組み立て、問題を解決し、判断することができます。
動きの活発なプロジェクトでは、さまざまなチームのメンバーとの細やかな情報共有が必要になりますが、ときにプロジェクト チーム外の関係者とのやり取りが必要になる場合があります。Microsoft Loop では情報を分割してコンポーネント化し、適切な情報のみを関係者と共有できます。Loop ページ上のコンテンツをコンポーネントに変換し、それをコピーして Microsoft 365 アプリに貼り付けるだけです。Teams チャット、Outlook、Whiteboard が対応しており、Word for the web へもロールアウト中です。
リンクやライブ ページとして、ページ全体を共有することも可能です。受け取った相手は、自分の作業の流れの中でそれに応答できます。たとえば、メールを好むユーザーは、受け取った Loop コンポーネントやページに、メールから変更を加えることができます。加えた変更は、コンポーネントやページが共有されたすべての場所に反映されます。
Microsoft Loop を使用すると、プロジェクトの進行によって変化が生じるさまざまな要素の最新状況を常に把握し、作業の重要な側面に集中することができます。
Microsoft Loop で情報を同期し、常に状況を把握
Microsoft Planner
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優秀なチーム メンバーとの作業は成果を上げやすく、やりがいもひとしおですが、プロジェクトやワークストリームの進行が速すぎると、情報の周知や追跡が非常に難しいこともあります。Microsoft Loop が提供する進捗トラッカーやカスタム ラベルといった機能を利用すると、動きの速いワークストリームでもチーム メンバーが情報を逃す心配がありません。Loop アプリやタスク リスト コンポーネントで割り当てたタスクは、Microsoft Planner と To Do で同期されるため、常に最新の状態のリストを把握して重要な点を押さえることができます。コメント、ナッジ、リアクション、絵文字を活用すれば、自分らしさを取り入れてチーム メンバーと連携できます。
Microsoft Loop は、チーム メンバーがプロジェクトの状況を常に把握するためだけでなく、だれもが自信を持って心地よく作業に取り組めるようにするための機能も備えています。
Loop アプリの通知機能で常に状況を把握
通知を利用すると、時間を管理しやすく、作業の流れの中で求められたタスクに注意を向けることができます。通知はデスクトップでも外出時のモバイル デバイスでも利用できます。Loop アプリ内の通知フィードで、自分へのメンションや割り当てられたタスク、返信を確認できます。通知が表示されるようにすることもできるため、すぐに確認して返答できます。
Microsoft 365
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Microsoft Loop はユーザーが制御できます。Loop コンポーネントを作成すると、Word、Excel、PowerPoint と同じように、セキュリティとアクセス許可の設定が適用されます。Loop のページやコンポーネントでは、そのページやコンポーネントへのアクセス権を持つユーザーや、共有されているすべての場所を簡単に確認できます。また、Loop アプリの検索機能で、探している情報を見つけることも可能です。Microsoft Loop は Microsoft 365 と統合されているため、Loop のコンポーネントやページにカスタム フィルターを設定して、必要な情報をすばやく見つけられます。
あらゆるデバイスでループを維持
デスクからソファーに移動しても、長時間外出しても、Microsoft Loop モバイル アプリを使用すれば、柔軟に対応することができます。スマートフォンのアプリからプロジェクトのコンテンツにアクセスして、すばやく情報をキャッチアップできます。アイコンがあることで視覚的にわかりやすいため、ワークスペースやページ間の移動がしやすいほか、気になったものを写真に撮ってワークスペースに追加するだけでアイデアの記録ができます。また、わざわざ PC に戻らなくても他者のアイデアを基にプロジェクトを進めたりすることができます。Microsoft Loop モバイル アプリがあれば、どこにいても共同作成を続けられるのです。
Copilot in Loop で可能性がさらに広がる
Microsoft Loop の旅はまだ始まったばかりです。共同作成に役立つ新たな機能の提供は今後も続いていきます。先週には、Microsoft 365 Copilot が発表されました。これは業務をサポートしてくれる副操縦士のような機能で、次世代 AI のパワーと Microsoft 365 のアプリとデータの組み合わせによって効果を発揮します。Copilot in Loop が提供する AI による提案を利用することで、創造やコラボレーションの方法が大きく変わります。作成、ブレーンストーミング、設計、記述などの指示や、単に「ミッション ステートメントの作成を手伝って」などと入力するだけで、ガイダンスが提示されます。
Copilot in Loop は、Microsoft Loop の他の機能と同様に、共同作成のために構築されました。チーム メンバーとの作業時に、前の指示に戻って言葉を追加すれば、出力結果を洗練させることができます。さらに、その出力結果を編集すれば、より良いパーソナライズされた結果を生み出すことができます。それを Loop コンポーネントとして Teams、Outlook、Whiteboard、Word for the web などでチーム メンバーと共有できます。Copilot in Loop は現在プライベート プレビュー中です。
Copilot in Loop は、情報をまとめて要点をわかりやすくする必要がある場合にも役立ちます。Loop ページやワークスペースにリンクされているドキュメントの内容を要約してくれるため、全員が重要な情報を把握できます。また、それを編集して詳細や背景情報を加え、他のユーザーに Loop コンポーネントとして送信して周知を徹底することもできます。この Loop の要約機能は、今後数か月以内にロールアウトを開始する予定です。
Microsoft Loop をお試しください
Loop アプリは現在パブリック プレビュー中で、今すぐご利用いただけます。Web 版の利用を開始するには Microsoft Loop にアクセスしてください。モバイル アプリは、Android 向けと iOS 向けをダウンロードできます (モバイル アプリは現在、法人アカウントのみ利用可能で、個人アカウント向けの提供はまもなく開始します)。IT 管理者の方は、Loop アプリの設定管理ガイドをご確認のうえ、組織で有効化してください。このパブリック プレビューでは、お客様からいただいたご意見をエクスペリエンスの向上に役立てていきたいと考えています。ぜひアプリからフィードバックをお寄せください。
プライベート プレビュー中は、内部のチームからさまざまな教訓を得ましたが、お客様とも緊密に連携してきました。Clipchamp は、タイム ゾーンやワークストリームの違いといった問題を解消するために、Loop を利用して共同作成を行っています。動画を通じたストーリーテリングを支えるために Clipchamp がどのように Loop を活用しているかを下記の動画でご確認ください。また、こちらのお客様事例ドキュメント (英語) もご覧ください。
Loop のさらに詳しい情報については、以下の参考資料をチェックしてください。
- Loop の AI でコラボレーションを強化 (英語)
- 組織で Loop を有効化するには (英語)
- Microsoft Mechanics 動画: 最先端の共同作成を可能にする新しい Microsoft Loop アプリ (英語)
- Microsoft Loop と未来のコラボレーション エクスペリエンス (英語)
- LinkedIn ラーニング コース: Microsoft Loop の紹介
Microsoft Loop を活用して、これまでにない方法で共に考え、計画し、創り出す体験を実現しましょう。
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