2023年10月23日 10:29 AM

ビジネスに新たな価値をもたらす最新の Surface デバイス

ビジネスに新たな価値をもたらす最新の Surface デバイス

著者: Nancie Gaskill (Surface ゼネラル マネージャー)

※ 本ブログは、米国時間 9/21 に公開された “New Surface devices bring more value to business” の抄訳です。

本日マイクロソフトは、マイクロソフトのエコシステム全体に組み込まれた新たな AI エクスペリエンスと 4 つの Surface デバイスを発表しました。今回の製品は、法人のお客様のご要望を取り入れるために長きにわたって取り組み、再設計したものです。新しい Surface デバイスは、より生産性が高く、クリエイティビティに優れ、コラボレーションしやすいデバイスを求めるエンド ユーザーのご要望に応えると同時に、これらのデバイスをライフサイクルを通じて大規模に展開、管理、サポートしたいという IT 担当者のニーズに対応するものとなっています。また、新たなイノベーションとテクノロジの活用を実現しながら、パフォーマンス、セキュリティ、管理、保守の面でも、法人のお客様からご要望の多かった機能を搭載しています。

これらのデバイスはそれぞれ、企業におけるさまざまな業種や役職で必要とされる独自の価値と機能を備えています。そのため、モビリティと汎用性を重視する現場従業員向けに最適化したり、グラフィック ニーズの高い開発者やクリエイター向けに最適化するなど、各従業員が求める機能を持つデバイスを確実に提供することができます。

法人向け Surface Laptop Studio 2: 無限の創造力と強力なパフォーマンス

法人向け Surface Laptop Studio 2: 無限の創造力と強力なパフォーマンス

Surface Laptop Studio 2 は、Surface Laptop の中でも最もパワフルで汎用性の高いデバイスです。高度なタスクに対応するエンタープライズ クラスのパフォーマンスと革新的なデザインを特徴とし、タッチスクリーンを搭載したノート PC から、最適な角度に調整可能なプレゼンテーション向けディスプレイ、ポータブルなキャンバスへと自在に切り替えることができます。機械設計に携わるエンジニアや Surface スリムペン 2 で最新の画像編集を行うデザイナー[1]、アプリの開発者などにとって理想的なツールであり、あらゆる課題に取り組むチームを支援します。

Surface Laptop Studio 2 では、Intel Evo プラットフォーム上に構築された最新の第 13 世代 Intel Core プロセッサにより、初代 Surface Laptop Studio の 2 倍以上の処理能力を実現しています。さらに、NVIDIA の GPU オプションにより、プロフェッショナル向けのクリエイティブなタスクを効率的に処理できます。NVIDIA RTX 2000 Ada Generation GPU では、新製品の設計、エンジニアリング、レンダリングを行うことができ、NVIDIA GeForce RTX 4050 および 4060 Laptop GPU では、よりスピーディーにコンテンツの作成や編集を行うことが可能です[2]。お客様からの要望としては、パフォーマンスの向上のほかに、ポートの数を増やしてほしいというものがありました。これにお応えするために、デバイスの筐体を再設計し、USB-A ポートと microSD カード スロットの両方を搭載しました。これにより、ドングルを追加しなくても必要な周辺機器の接続が可能になったため、従業員の生産性アップを期待できます。

企業ではハイブリッド ワークへの移行が進み、Microsoft Teams アプリなどを通じたビデオ通話の利用が増えています。Surface Laptop Studio 2 では、高品質の映像と音声によって質の高いオンライン会議や顧客との通話を実現できます。AI で強化されたフル HD Studio Camera では、視線を調整する Eye Contact により、直接対面しているかのような自然なビデオ通話が可能です。また、自動フレーミングにより、ユーザーは常にフレームの中央に収まります。

法人向け Surface Laptop Go 3: 超薄型設計で強力なパフォーマンスを発揮

法人向け Surface Laptop Go 3: 超薄型設計で強力なパフォーマンスを発揮

Surface Laptop Go 3 は軽量でありながら、効率的にチームワークをこなせる高い性能を備えており、データの安全も確保できます。外出先から複数のタスクをこなしたり、どのデスクからでもコラボレーションに参加したりするなどして、どこにいても高い成果を上げることができます。また、Surface Laptop Go 3 は日常業務に必要な高い性能を備えた Secured-core PC であり、スムーズな入力が可能なフルサイズのキーボード、Dolby Audio 搭載 Omnisonic スピーカー、デュアル スタジオ マイク、タッチスクリーン ディスプレイなど、チーム ワークに便利なさまざまな機能を搭載しています。

Intel Core プロセッサは、最大 16 GB の RAM と 512 GB のストレージで日常使いの Microsoft 365 アプリをより高速に実行できます。Surface Laptop Go 3 は、初代 Surface Laptop Go と比べてパフォーマンスが 88% 向上しています。最大で 15 時間駆動するバッテリー[3] と急速充電機能により、場所にとらわれることなく 1 日中使用できます。

Windows 365 クラウド PC[4] と組み合わせると、高いハードウェア エクスペリエンスを実現しながら、パーソナライズされたアプリ、コンテンツ、設定など独自の Windows 環境を Microsoft Cloud から安全にストリーミングして利用することができます。Windows 365 スイッチを使用すれば、タッチスクリーンやタッチパッドをスワイプするだけで、ローカル PC と Cloud PC のエクスペリエンスをすばやく切り替えることができます[5]

Surface Laptop Go 3 は、外出先やオフィスなどどこにいても効果的に作業を進められるように設計されているだけでなく、耐久性と信頼性にも優れています。耐久性の高い洗練されたメタル仕上げのボディは、スタイリッシュで高級感があるだけでなく、毎日の使用にも十分に対応できます。さらに、部品の多くは交換可能です。

法人向け Surface Go 4: 現場従業員に最適なセキュリティ、柔軟性、耐久性

法人向け Surface Go 4: 現場従業員に最適なセキュリティ、柔軟性、耐久性

Surface Go 4 では、お客様のニーズを重視してデバイスを再設計しました。直接患者と対話する医療従事者や、顧客とやり取りする小売店従業員といった、現場で業務に従事するスタッフには、汎用性の高い Surface Go が最適です。こうしたお客様は、Windows の生産性とマイクロソフトが提供するセキュリティを求めて Surface Go を選ばれています。

Surface Go 4 は、最高レベルの Windows 11 保護機能を提供するフレキシブル デザインの Secured-Core PC です。初代 Surface Go と比べてパフォーマンスは最大 4.5 倍に向上し、バッテリー駆動時間は 12.5 時間と長くなっています[3]。すべての機能をタッチ、ペン[1]、キーボード[1] で簡単に使用できる携帯性に優れた 2-in-1 デバイスです。

Surface Go は、現場で働く従業員に最適なデバイスです。Surface Go を利用すれば、バックオフィスでの生産性を向上させ、カスタマー サポートに必要な強力な統合ソリューションを構築できます。Surface Go 4 は、現場従業員向け Microsoft 365 を利用できる数少ない Windows 11 PC の 1 つであり、Windows 365 クラウド PC[5] への強力なゲートウェイとなります。NFC に対応しているため、YubiKey のような互換性のある NFC セキュリティ キーを使用して、安全かつ簡単にアクセスすることができます[1]。Designed for Surface 認定パートナーが提供する専用のケースやその他のアクセサリを組み合わせることで、各業種や環境のニーズに対応することができます。

Surface Hub 3: ハイブリッド チームのためのプレミアムな会議エクスペリエンス

Surface Hub 3: ハイブリッド チームのためのプレミアムな会議エクスペリエンス

業務環境の進化に伴い、お客様は、その環境に適した汎用性の高いハードウェアとチーム コラボレーションのための AI 搭載ソフトウェアを用意する必要があります。Surface Hub 3 デバイスはすべてがマイクロソフトによって設計されており、薄いエッジとベゼル、2 本のペンによる同時手書き入力、パーム リジェクション機能を組み込んだ 20 点マルチタッチ機能など、特徴的なハードウェア要素を備えています。また、Windows ベースの Microsoft Teams Rooms という親しみのある直感的なエクスペリエンスを提供します。Cloud IntelliFrame や Copilot in Whiteboard など、AI によって強化されたコラボレーション ツールは、Surface Hub 3 でその威力を発揮します。50 インチ モデルのデバイスは、縦画面モード、スマートな回転機能、スマート AV による新たなコラボレーションの方法を提供します。1 対 1 のミーティングはよりパーソナルに、ホワイトボードのセッションはより自然に行うことができます。85 インチ モデルのデバイスでは、広い部屋でもリモートの参加者やコンテンツがクリアに映し出されます。

Windows ベースの Microsoft Teams Rooms は、会議で重要なコンテンツや参加者を効果的に表示します。Surface Hub 3 のフロント ロー レイアウトでは、AI によって統合されたビデオ ギャラリー、チャット、挙手機能、コンテンツが、最適化されたカスタマイズ可能なビューにまとめて表示されます。Microsoft Teams Rooms 認定の周辺機器と連携することで、あらゆるスペースで Surface Hub 3 を活用することができます。

Surface Hub のお客様は、管理性の高さを重視しています。Surface Hub 3 は Microsoft Teams Rooms の機能を実行できるため、従来の Teams Rooms と同じ管理プラットフォームで管理できます。組織のデータは、基盤となる Windows オペレーティング システムによって安全に保護されます。Surface Hub 3 にはエンタープライズ クラスの最新のセキュリティが備わっており、IT 管理者は BitLocker と Trusted Platform Module 2.0 (TPM) でデータ保護を強化できるだけでなく、Microsoft Defender によるクラウドベースのセキュリティを活用することができます。さらに、Microsoft エンドポイント マネージャーを使用して設定とポリシーを一元管理し、Microsoft Teams 管理センターや Teams Pro 管理ポータルを通じて部屋の状態をアクティブに監視、追跡することができます。

従来の Surface Hub 2S デバイスをアップグレードしたい場合は、既存のカートリッジを Surface Hub 3 パックに交換するだけで済みます。Surface Hub はモジュール式の設計なので、最新のハードウェアを使用するために新しいデバイスに買い替える必要はありません。Windows ベースの Microsoft Teams Rooms エクスペリエンスへのソフトウェアの移行は、2024 年から Surface Hub 2S デバイスでも利用できるようになります。新しい Surface Hub 3 の詳細については、こちらの記事 (英語) をご覧ください。

プラットフォーム レベルの改良

どの Surface 製品もお客様の業務を支援する独自の価値やエクスペリエンスをもたらすものですが、IT 担当者にとっては、ビジネス環境におけるセキュリティ、管理性、修理可能性、サポートが提供されることが非常に重要です。Surface は他のマイクロソフト製品との組み合わせにより、あらゆる分野で最高品質のソリューションを提供することをお約束します。

チップからクラウドまでのセキュリティ

Microsoft 365 と組み合わせることで、Surface デバイスはマイクロソフトによって保護され、複数のセキュリティ対策が適用されます。業界をリードするセキュリティ機能とファームウェアからクラウドまでのリモート デバイス管理機能が適用されるため、安心してより少ないコストでより多くのことを行うことができます。マイクロソフトは、セキュアな製品をゼロから構築し、エコシステム全体を管理して、データの安全性とセキュリティを確保します。これにより、お客様はデータとデバイスを完全に管理して、安心して利用することができます。

Surface 製品は、コンポーネントやコードの細部に至るまで入念に検証されています。ブートやファームウェアのレベルまで常に最新のセキュリティ対策が適用されるため、脅威を未然に阻止することができます。Microsoft 365 Defender を利用すると、世界中の脅威に速やかに対応できるだけでなく、大規模な環境でも自動的に更新を受け取ることができます。

Surface Laptop Studio 2 に導入された新しいセキュリティ イノベーションは、非常に安全性の高い環境で業務を行う必要があるお客様をサポートするもので、USB デバイスを利用した機密データの盗難を防ぎ、組織による管理を強化します。Surface Thunderbolt 4 ドック[1] と組み合わせることで、IT 管理者は証明書ベースのセキュリティを使用して、Surface Laptop Studio 2 がドックから外れている場合や不正なドックに接続されている場合に、USB-C ポートや USB-A ポートの利用を制限することができます。つまり、社内で正規のドックに接続しているときはデバイスのすべての機能にアクセスできますが、外出先でドックに接続した場合、使用できるのはアクセサリとモニターだけになります。USB ポートを使用してデータを転送することはできません。詳細については、Surface デバイスのドキュメントをご覧ください。このエクスペリエンスは今後、さらに多くのデバイスに展開される見込みです。

管理と展開

Surface 製品が真価を発揮するのは、Microsoft 365[6] を最大限に活用したときです。それには、Autopilot でデバイスを展開し、Intune で管理し、Microsoft Defender スイートでセキュリティを確保します。Autopilot を使用すれば、複数のデバイスの中継ポイントを経由する必要がないため、効率的かつ安全な展開が可能になります。

デバイスを本社に展開する場合も、地方の支社やリモート ワーカーに展開する場合も、Autopilot と最先端の管理手法を使用すればソフトウェアや OS に関連する問題の発生時にも対処しやすくなります。トラブルシューティング、再プロビジョニング、修正、再イメージ化といった作業をリモートで行うことができれば、技術者は直接デバイスに触れる必要はなく、また、デバイスを返送する手間や物流上の問題を抱える心配もなくなります。エンド ユーザーの生産性を確保し、ビジネスの継続性を維持するのに役立つ機能です。

Surface 管理ポータルは、Surface デバイスの評価や管理を効率的に行うためのポータルであり、Intune からさらなる価値を引き出すことができます。ハードウェアの問題が生じた際には、ポータル内でチケットを作成し、修理に関する情報も取得できるため、IT 管理者とエンド ユーザーは速やかに作業を再開することができます。

この 1 年間、お客様からは、Surface 製品に投資するかどうかの判断に Surface 管理ポータルの存在が大きく関与したという声が多く寄せられました。Surface 管理ポータルはデバイス管理のニーズをすべて叶えるツールであり、デバイスの所有コスト削減に貢献するものです。マイクロソフトは今後数か月をかけてお客様からのご要望が多かった新機能を追加し、IT プロフェッショナルの皆様にさらなる価値を提供する予定です。

終わらない価値の提供

マイクロソフトの役割はデバイスの発売後も続きます。お客様の組織内でデバイスの安全性が維持され、効果的に管理、展開していただけるように、引き続きアップデートを提供していきます。

Surface Pro 9 with 5G Arm Windows デバイス

本日の発表では 4 つの新製品に焦点が当てられましたが、マイクロソフトは、Arm 版を含むすべてのマイクロソフト製品への投資を続けています。たとえば、Surface Pro 9 with 5G もその 1 つです。先日には、法人のお客様が Intune を使用して eSIM のモバイル通信プロファイル (英語) を大規模に展開できるよう支援することを発表しました。また、Arm デバイスのお客様がエンドポイント データ損失防止 (エンドポイント DLP) を利用して自社の機密データをより強力に管理できるようにしました。

2024 年春には、Configuration Manager の OS 展開を利用して、Arm デバイスの構築と再イメージ化を行う機能を提供します。また、お客様から要望の多かった MSI ドライバー パッケージを初めてリリースする予定です。マイクロソフトでは、Arm デバイスを管理する最適な手段として Windows Autopilot を推奨していますが、デバイスの種類、アーキテクチャ、オペレーティング システム、接続に関する課題が混在する環境では適していない場合もあります。この点については、お客様の多様なニーズに対応するために引き続き取り組んでいきます。

ソフトウェアとファームウェアのサポートを 6 年間に延長

マイクロソフトは、Surface のお客様にハードウェアとソフトウェアの両面で長期的な価値を提供するために日々努力を続けています。本日はこの取り組みの一環として、製品の一般提供後、日本語のサイトがあるので、ドライバーとファームウェアのサポート期間を 6 年間に延長することを発表しました[7]。この間、IT 管理者はデバイスのライフサイクル全体にわたって一貫したサポートを受けることができます。

Surface Go から Surface Hub にいたる Surface 製品全般にわたり、Surface はもはや単なるデバイスを超えた存在となっています。Surface はビジネスにおける戦略的イネーブラーであり、個人のタスクやチームでのコラボレーション、そして学習を支援するツールです。私たちは、お客様が今そしてこれから直面する課題に対処するために必要なハードウェア、ソフトウェア、AI 技術を組み合わせた、他社には真似できない包括的なソリューションの開発に取り組んでいます。

詳細については IT 担当者向けの Surface サイト (英語) をご覧ください。認定リセラーはこちらから検索できます。

[1] 別売りです。

[2] Surface Laptop Studio 2 の特定の SKU でオプションとして提供されます。

[3] バッテリーの駆動時間は、デバイス構成、使用状況、ネットワークと機能の構成、信号の強度、設定、その他の要素によって大きく変化します。詳細: aka.ms/SurfaceBatteryPerformance

[4] サブスクリプションが必要です。別売りです。

[5] Windows 365 スイッチを利用するには、Windows 11 Pro または Enterprise デバイス、Windows 365 クラウド PC が必要です。詳細: Windows 365 スイッチとは | Microsoft Learn

[6] 別売りです。一部の機能については、ソフトウェア ライセンスが必要です。

[7] ドライバーとファームウェアの拡張サポートは、2021 年以降に一般提供されたデバイスに適用されます。詳細: Windows ベースのデバイスの Surface ドライバーとファームウェアのライフサイクル – Surface | Microsoft Learn (英語)

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