Surface Hub 2S を Windows 版 Microsoft Teams Rooms へ移行する方法を提供開始!

※ 本ブログは、米国時間 2/27 に公開された “Now available: Surface Hub 2S migration to Microsoft Teams Rooms on Windows” の抄訳です。

このたび、新しい Surface Hub 3 デバイスに標準搭載されるのと同じ¹ Windows 版 Microsoft Teams Rooms ソフトウェア プラットフォームに、Surface Hub 2S デバイスを移行できるようになりました。

Surface Hub のお客様からは以前より、エンド ユーザーと IT 管理者の両方のエクスペリエンスでコラボレーション スペースに一貫性があることが重要だという声が寄せられていました。このことは、Surface Hub 3 のリリース開始から Windows 版 Teams Rooms プラットフォームへの Surface Hub の移行を促進するにあたって重要な検討事項となりました。そして、現在ご利用中の Surface Hub 2S デバイスと新しい Surface Hub 3 デバイスで、その一貫性を実現できるようになります。

ご利用中の Surface Hub 2S を 現在の Windows 10 Team エディション OS から、Windows 版 Teams Rooms プラットフォーム に移行するのは、無料で、簡単かつ柔軟に行うことができます。この移行プロセスは、中小企業 (SMB) と大企業のどちらの規模の展開と管理のアプローチにもフィットするように設計されており、Surface Hub 3 (英語) のリリース後すぐに提供することができました。

移行のしくみ

お伝えしたとおり、移行は容易に行うことができます。実際、Windows 10 Team エディションの最新ビルドにアップデート済みの Surface Hub 2S は、既に移行が可能になっています。デバイスの移行には新しい Migration Launcher アプリ (英語) をインストールする必要があり、お客様がその移行プロセスを進めたい場合にのみ実行できます。

Surface Hub 2S に、Microsoft Store から Migration Launcher アプリをインストール

SMB や小規模な展開を行うお客様は、選択した Surface Hub 2S デバイスに Microsoft Store から Migration Launcher アプリを直接インストールできます。大企業のお客様は、Microsoft Intune を使用して Microsoft Launcher アプリをリモートで展開することができます。これは、エンタープライズ レベルの移行については選択した Surface Hub 2S デバイスに一括リモートで展開できるようにしてほしいという大企業のお客様からのご要望に沿ったものであり、これによって、移行戦略やバッチ処理のアプローチをニーズに合わせてカスタマイズできるようになっています。

Migration Launcher アプリをインストールすると、デバイスを次に再起動したときに移行プロセスが開始されます。再起動は手動で開始するか、システムによって既定の夜間メンテナンス中に自動で実行されます。詳細については、Surface Hub 2S から Windows 版 Microsoft Teams Rooms への移行 (英語) のドキュメントをご覧ください。

Windows Autopilot と Teams Rooms の自動ログインをサポートすることによる移行後のリモート展開

お客様によっては、Windows Autopilot と Teams Rooms の自動ログインのサポートが幅広く提供されるまでは Surface Hub 2S を移行せず、サポートの提供後にこれらの機能を活用して、よりシームレスにエンドツーエンドの移行プロセスをリモートで進めたいと考えていらっしゃるかと思います。以前発表したとおり (英語)、新しい Autopilot と自動ログインのエクスペリエンスは現在プライベート プレビュー中ですので、より広範なリリースに向けたテストが完了しだい詳しい情報をご案内させていただきます。その間、お客様にはご利用可能なラボ環境で移行のテストを行い、このプロセスに慣れていただくことをお勧めします。

Surface Hub 2S の移行に関する注意事項

移行によって、Windows 版 Teams Rooms ソフトウェア プラットフォームは Surface Hub 2S でご利用いただけるようになりますが、ご要望が多く寄せられていた一部の機能は、Surface Hub 3 ハードウェア (新しい Surface Hub 3 デバイス、または Surface Hub 3 Pack (英語) コンピューティング カートリッジでアップグレードされた Surface Hub 2S デバイス) のみで提供されます。以下の機能が該当します。

• スマート ローテーションと縦向き表示: Surface Hub 3 50 インチ モデルは物理的に回転させて向きを縦と横に切り替えることができます。これにより、自然な向きでホワイトボードを使用したり、1 対 1 で対話したりするなど、ニーズに合わせて画面のレイアウトを柔軟に変更できます。
• インテリジェント オーディオ: Surface Hub 3 50 インチ モデルには、2 組のマイク アレイとスピーカーが搭載されています。スマート AV は、デバイスの向きに応じてオーディオを最適化し、縦向きでも横向きでも優れたステレオ エクスペリエンスを実現します。
• パフォーマンスの強化: 前世代比で CPU 性能が 60%、GPU グラフィックス性能が 160% 向上し、Surface Hub 3 で今後のソフトウェア イノベーションにも対応する強力なシステムを利用できるようになりました。

Surface Hub 2S のソフトウェアを移行するか、Surface Hub 3 Pack でハードウェアをアップグレードするか。どちらの方法が良いとは一概には言えません。お客様からは、自社のニーズに合った変更アプローチの一部として移行方法を判断するのが良いという声をいただいています。まさにそのとおりです。Surface Hub 3 を一括購入する前に、移行を選択して Teams Rooms エクスペリエンスのパイロット導入を行うお客様もいれば、Surface Hub 3 Pack のアップグレード予算 (中期的かつ段階的に) 待ちをする中で短期的に Surface Hub 2S を移行するというお客様もいます。これらは一例ですので、自社の Surface Hub 戦略に合わせて移行方法を決定していただければ幸いです。

なお、この移行方法を利用できないケースが 2 つあります。まず、第 1 世代の Surface Hub モデルのデバイスは Windows 版 Teams Rooms エクスペリエンスに対応していないため、Migration Launcher アプリをインストールしても移行は開始されません。また、Windows 10/11 Pro または Enterprise に変更された Surface Hub 2S デバイスでも、この移行方法は利用できません。これらのデバイスでは、Windows 版 Teams Rooms 用の Surface Hub 回復イメージを使用した再イメージ化が必要になります。

今回の Surface Hub の移行プロセスにご協力いただき誠にありがとうございます。ぜひ Surface Hub 2S の移行を開始し、Surface Hub を Windows 版 Microsoft Teams Rooms デバイスとして活用して、インタラクティブな会議やチームワークの限界を押し上げるための重要なステップを踏み出してください。

参考資料

1. このページの「Surface Hub 2S の移行に関する注意事項」セクションをご覧ください。