2024年4月24日 5:39 PM

Surface Management and Support Suite の概要と新たな強化点の紹介

※ 本ブログは、米国時間 2024/4/9 に公開された “(Re)Introducing the Surface Management and Support Suite” の抄訳です。

この記事では、先日強化された Surface Management and Support Suite について改めてご紹介します。以前お伝えしたとおり (英語)、このポータル スイートでは IT 管理者が Surface デバイスの管理と監視を大規模かつ一元的に行うことができます。自社の環境を分析してインサイトを入手したり、可視化したり、また、新しいツールやリソースを活用したりすることが可能です。

Surface Management and Support Suite とは?

Surface Management and Support Suite では、簡単に説明すると、2 つのポータルから目的に適したほうを選択して使用することができます。1 つは Intune 管理センターの Surface 管理ポータル (Surface Management Portal) で、もう 1 つは Microsoft 365 管理センターの Surface サポート ポータル (Surface Support Portal) です。どちらを使用するかは、組織のライセンスと管理のニーズに基づいて決めることができます。これらのポータルでは以下のことが可能です。

  • デバイスの一括管理の合理化: 所有するデバイス全体を監視して、オンライン修理サービスの提供を強化し、デバイスを常に安心して使用できる状態に整備しておくことができます。
  • 正常性とコンプライアンスの監視: リアルタイム データを基に、Surface デバイスの正常性とコンプライアンスの状況を詳細に把握し、組織のポリシーと基準に準拠した状態を維持できます。
  • 保証やサポートの利用の簡素化: 保証とその適用状況を即座に確認して、サポートや修理サービスのリクエストを簡単に送信できます。これによりダウンタイムが短縮され、運用効率が向上します。
  • 持続可能性の推進: 組織の Surface デバイスの二酸化炭素排出量を独自の機能で見積もり、組織の持続可能性の目標に取り組みながら、十分な情報に基づいて環境負荷削減のための意思決定を行うことができます。
  • 必要なツールやドキュメントへのアクセス: 重要なツールや技術ドキュメントにすばやくアクセスできるため、管理プロセスが効率化され、情報をいつでも把握できます。

Surface Management and Support Suite とは?

Surface Management and Support Suite の主なメリット

Surface Management and Support Suite では 2 つのポータルが提供されるだけでなく、IT 管理者にとって以下のようなメリットがあります。

  • 複雑さの解消: デバイスの監視とサポートを一元的に行えるため、複数の Surface デバイスの管理にかかる負担と時間を軽減できます。
  • セキュリティと生産性の向上: デバイスの安全の確保、最新の状態の維持、最新の暗号化とポリシー基準への準拠など、組織のセキュリティの状態と生産性を直接強化できます。
  • 予算とリソースの最適化: 保証の範囲をすばやく判断し、不要なサポート コストの発生や修理サービスの依頼の遅延を回避することができます。
  • 環境パフォーマンスの強化: 組織の Surface デバイスの二酸化炭素排出量を推定する高度なツールを活用して、削減の余地を見極めることができます。
  • 既存システムとの連携: アセット管理、レポート作成、チケット管理システムなどのサードパーティ製ツールに、高度な API 機能を利用して円滑にデータをエクスポートできるため、業務を効率化し、既存テクノロジへの投資も引き続き活用できます。

Surface Management and Support Suite の新たな強化点

マイクロソフトは Surface Management and Support Suite の改善に継続的に取り組んでおり、お客様からのフィードバックや運用上の要望に対し、以下のような新機能の提供や機能強化を通じてお応えしています。

カテゴリ 強化点 影響
効率 デバイス インサイトの拡充 デバイスの正常性、パフォーマンス、修理サービスの提供地域をより多くの場所で詳しく確認できます。
API による管理サービス Surface デバイスに対するマイクロソフトの保証の範囲や権利関連の情報に API経由でアクセスし、他の管理ツールとシームレスに連携させることができます。
複数の修理サービスの依頼の一括化 標準交換と事前交換など、種類の異なる修理サービスをまとめて依頼し、かかる時間と手間を削減できます。
修理サービスの注文プロセスの効率化 注文の下書き保存、正常に処理されなかった注文の自動保存により、作業の繰り返しやフラストレーションが軽減されます。
「同一ユニットでの修理対応」オプション 対象のデバイスで「同一ユニットでの修理対応」を選択することで、デバイスの一貫性を強化し、ユーザーの混乱を最小限に抑えることができます。
コスト管理 保証関連コストの見積もり 保証関連のコストに関する PDF を生成し、予算管理と財務計画を簡素化できます。
修理サービス オンラインのデバイス修理サービスの拡大 修理サービスの対象範囲がグローバルに強化され、新たに 14 か国が加わり、合計 29 か国でご利用いただけるようになりました。
コンプライアンスとセキュリティ Microsoft Government Community Cloud (GCC-M) でのサポート FedRAMP への準拠に対応し、政府機関のお客様のクラウド環境のセキュリティとコンプライアンスを強化しました。
アクセサリ管理 対象のアクセサリの交換 対象のアクセサリは、シリアル番号の有無にかかわらず、送付していただくことで交換可能になり、管理の柔軟性が向上しました。

 Surface 管理ポータル (Surface Management Portal) の新機能:

  • 二酸化炭素排出量の見積もりツール: ポータルに直接統合されたツールで、組織の Surface デバイスの二酸化炭素排出量を見積もり、環境に対する意識と責任の向上に役立てることができます。
  • デバイス インサイトの拡充: デバイス インサイトのホーム画面で、新たにデバイスの保証、適用範囲、正常性といった包括的な情報を確認できるようになりました。また、この画面に加わった新しいカスタム ダッシュボードの作成機能により、表示する情報をカスタマイズできるようになりました。

Surface サポート ポータル (Surface Support Portal) の新機能:

  • Windows Autopilot のデバイス登録の機能の強化: グループ タグや所有権の証明といった詳細情報をデバイスの登録時に提出できるようになりました。また、デバイスを一度に 1,000 台まで登録できるようになり、大規模な展開が容易になりました。

今回の更新は、Surface デバイスの管理およびサポートのエクスペリエンスを大幅に改善することを目的としたもので、革新的なソリューションによってそうした運用上の重要な課題に対処しました。Surface Management and Support Suite では、効率性、コスト管理、コンプライアンス、グローバルな修理サービスの改善に優先的に取り組み、進化する IT 担当者のニーズに対応できるよう今後も機能の拡充を続けてまいります。

 

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