アースデイ 2024: サステナビリティに関するマイクロソフトの取り組み
※ 本ブログは、米国時間 2024/4/22 に公開された “Earth Day 2024: Our commitment to sustainability” の抄訳です。
今日はアースデイです! 2020 年、マイクロソフトは生態系を保護する企業として、カーボン ネガティブ、ウォーター ポジティブ、廃棄物ゼロを 2030 年までに実現するという目標を発表 (英語) しました。Surface においては、循環型経済を念頭にプロダクト デザインを行うことで、Surface 製品の取り組みの中心にサステナビリティを据えています。Windows + Devices 部門では、2030 年までに 100% リサイクル可能な Surface デバイスと梱包材を実現することを目標に掲げています。
最新の法人向け製品である Surface Pro 10 と Surface Laptop 6 は、あらゆる製品をサステナブルに設計するという私たちのコミットメントを形にしたものです。
リサイクル素材の使用を拡大
Surface では、リサイクル素材の使用を増やすことで二酸化炭素排出量を削減する取り組みを進めています。
Surface Pro 10 と Surface Laptop 6 では、Surface デバイスで初めて再生アルミニウムを採用しました。デバイス製造時に発生するアルミニウムの加工スクラップをリサイクルしてから再利用することで、より低炭素で脱工業化を推進する 100% 再生アルミニウムを Surface デバイスの筐体に使用できるようになりました。金属製筐体パーツの加工と仕上げ、およびこれらのデバイスの最終組み立てには、100% カーボン フリー電力を使用しています1。
Surface Pro 10 の筐体は 72% 以上がリサイクル素材で作られており、そこに 100% 再生アルミニウム合金と 100% 再生レア アース金属が含まれています2。Surface Laptop 6 も同じく、筐体の 25.8% 以上にリサイクル素材を使用しており、そこに 100% 再生アルミニウム合金と 100% 再生レア アース金属が含まれています3。
どちらも前モデルの Surface Pro 9 と Surface Laptop 5 よりもリサイクル素材の使用が増えており、それぞれの新モデルの 2030 年の目標に向けて前進しています。
また、Surface Laptop 6 の梱包材では、木質繊維の包装資材にリサイクル素材を 76% 使用しています。Surface Pro 10 では 78% です。
二酸化炭素排出量の低減
各デバイスの ECO プロファイル (英語) に、ライフサイクル全体の二酸化炭素排出量削減の情報を提供する新しいページを設けました。Surface Pro 10 のライフサイクル全体の二酸化炭素排出量は、ベースライン (施策を行わなかった場合) と比べて 28% 削減され、15 インチの Surface Laptop 6 では 22% 削減されました4。
エネルギー効率の向上
マイクロソフトは、第三者機関が提示する厳格なエコラベルやエコ基準を満たすよう努めています。2019 年以降にリリースした最新の Surface Laptop と Surface Pro は、(最高位レベルである) EPEAT® Gold5 に登録され、ENERGY STAR® 認定も取得しています。
Surface Pro 10 と Laptop 6 はマイクロソフト史上最もエネルギー効率に優れたデバイスです6。法人向けデバイスである Surface Pro 10 と Surface Laptop 6 の消費エネルギーは、ENERGY STAR® の要件よりもそれぞれ 71%、72% 低く抑えられています。
また、Windows 11 には省電力のための設定が多数用意されています。Windows の電力効率を高める設定を利用すれば、充電回数が減り、バッテリーの寿命を延ばすことができます。
Windows Update ではインストールの日時を設定できるため、低炭素電力が供給される時間帯にインストールを行い、二酸化炭素排出量の削減につなげることも可能です7。
修理のしやすさ
デバイスが修理しやすくなれば8、二酸化炭素排出量と廃棄物の削減にも大きなメリットが期待できます9。Surface ではこの点を重視し、修理しやすい製品を設計するための投資を続けています。具体的には、交換できる部品を増やし、デバイスの修理オプションを拡充しています。
Surface Pro 10 は Surface Pro 史上最も修理が容易で、Surface Laptop 6 は Laptop 5 よりも交換可能な部品が増えています。どちらのデバイスも、内部に印字された QR コードから簡単に修理手順にアクセスできるようになっています。Surface Pro 10 にはわかりやすいアイコンが表示されており、そこから主要部品に必要なネジの数とドライバーの種類を確認できます。
また、ドライバーとファームウェアのサポート期間が一般提供から 6 年間に延長され10、IT 管理者にとっては一貫したデバイスのライフサイクル管理が可能になりました。
二酸化炭素排出量の追跡がより容易に
Surface デバイスの利用によるサステナビリティの向上度を、Surface 管理ポータル (Surface Management Portal) に実装された Surface 排出量推定ツール (英語) を使用して推定で確認できるようになりました。この Surface 排出量推定ツールでは、法人のお客様が所有する Surface デバイス全体の二酸化炭素排出量を動的に把握することができます。最先端の炭素排出量評価テクノロジとライフサイクル評価によって、Surface ポートフォリオの販売中のデバイスの二酸化炭素排出量を推定できます11。
マイクロソフトは、2030 年の目標に向けて具体的に前進を続けています。サプライ チェーンにおけるカーボン フリー電力への移行、製品製造でのリサイクル素材の利用、製品使用時の省エネの推進、修理オプションの拡充など、製品ライフサイクル全体でサステナビリティを追求しています。デバイスを廃棄する際には、マイクロソフトの下取りプログラム (英語) を利用することで、便利かつ安全にデバイスを下取りに出すことができます (米国の法人のお客様)。
詳細については、Surface のサステナビリティに関するページやマイクロソフトの年次サステナビリティ レポート (英語) をご確認ください。
Microsoft Unlocked のサステナビリティ特集 (英語) もぜひご覧ください。
注釈
- マイクロソフトは、カーボン フリー電力 (CFE) 技術には、直接排出量がゼロの技術と、バイオ由来の技術 (ライフサイクル排出量が再生可能エネルギーと同等のもの) が含まれると定義しています。CFE 技術には、風力発電、太陽光発電、地熱発電、持続可能なバイオマス発電、水力発電、原子力発電、炭素の完全な回収・有効利用・隔離 (CCUS) を伴う化石燃料発電、CFE 発電での蓄電などの技術が含まれます。マイクロソフトは CFE 技術が間接的に二酸化炭素を排出するものであることは認識しており、LCA ではこれを考慮しています。サプライチェーンにおける CFE への移行には、オンサイト発電の場合と、サプライヤーが認証済みのエネルギー属性証明書 (EAC) を購入し、マイクロソフト固有の製造量に割り当てる場合が含まれます。
- 筐体にはバケットとキックスタンドが含まれます。バケットとキックスタンドには 100% 再生アルミニウム合金を使用しています。マグネットには 100% 再生レア アース金属を使用しています。Underwriters Laboratories Inc. が実施した環境性能検証手順 (UL 2809-2、第 2 版、2023 年 11 月 7 日) による検証に基づきます。
- 筐体は A カバー、C カバー、D バケットで構成されます。100% 再生アルミニウム合金は A カバーに使用し、100% 再生レア アース金属はマグネットに使用しています。Underwriter Laboratories, Inc. が実施したリサイクル素材の環境性能検証手順 (UL 2809-2、第 2 版、2023 年 11 月 7 日) による検証に基づきます。
- ベースライン (施策なしの) シナリオは、デバイスの製造段階でサステナビリティの取り組みを実施しない場合の同一製品をモデルにしています。このモデルは、(a) Ecoinvent v3.9.1 の地域グリッド ミックスで既にモデル化されているものを超える再生可能エネルギーをサプライ チェーンで利用せず、(b) ECO プロファイルの日付時点でリサイクル素材や追加のエコデザイン施策を伴わないと仮定した場合の素材と製造工程の二酸化炭素排出量を考慮し、(c) 法人向け Surface Pro 10 で想定される米国での配送、使用、廃棄の既定のモデリングに基づきます。
- 現在の評価については、EPEAT レジストリを参照してください。評価は国によって異なり、時間の経過と共に変わる可能性があります。製品は最終的に保管されます。
- ENERGY STAR® 評価の比較に基づきます。
- デバイスをコンセントに接続し、電源を入れ、インターネットに接続した際に、地域の炭素強度データを WattTime (英語) から入手できる場合に限ります。詳細については、こちらのサイトをご覧ください。
- 交換用部品は、法人向け Surface 認定デバイス リセラーから購入できます。部品の交換は、マイクロソフトのサービス ガイドに従い、適切なスキルを備えた IT 技術者が現地で行います。マイクロソフトの工具 (別売り) が必要な場合があります。交換部品やサービス オプションの提供状況は、製品、市場、時間の経過によって異なる可能性があります。[Surface のサービス オプション – Surface | Microsoft Learn] をご覧ください。デバイスの開閉や修理には、感電、出火、人身傷害などの危険が伴います。ご自身で修理する場合は、細心の注意を払ってください。法令に定める場合を除き、修理中に生じたデバイスの損傷は、マイクロソフトの標準保証や法人向け Surface デバイス保証サービスの対象外となります。
- マイクロソフトの委託により 2022 年 4 月に Oakdene Hollins が作成した温室効果ガス排出量と廃棄物への影響の評価に基づき、デバイスの交換を工場での修理とマイクロソフトの ASP 修理と比較しています。
- ドライバーとファームウェアのサポートの延長は、2021 年以降に一般提供されたデバイスに適用されます。詳細は Windows ベースの Surface デバイスのドライバーとファームウェアのライフサイクル – Surface | Microsoft Learn を参照してください。
- Microsoft Surface 排出量推定ツールは一部の市場でのみ提供しており、現在販売中の Surface デバイスのみが対象となります。詳細については Surface リセラーまでお問い合わせください。
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