Microsoft Copilotのアップデートで、エンタープライズデータ保護をより多くの組織へ
※ 本ブログは、米国時間 2024/8/15 に公開された “Updates to Microsoft Copilot to bring enterprise data protection to more organizations” の抄訳です。
来月、Microsoft Entra アカウントをお持ちのユーザーを対象に、データセキュリティ、プライバシー、コンプライアンスを強化し、ユーザーエクスペリエンスを簡素化するために、Microsoft Copilot の無料サービスにいくつかの更新を予定しています。Entra アカウントでサインインしているユーザーには、Microsoft Copilot がエンタープライズデータ保護 (EDP : Enterprise Data Protection) を提供し、業務や教育での利用を想定してデザインされた、シンプルで、広告が表示されない新しいユーザーインターフェイスにリダイレクトされます。
エンタープライズデータ保護
Entra アカウントでサインインしているユーザー [1] には、Microsoft Copilotからエンタープライズデータ保護が提供されます。これらのユーザーは、追加費用なしでEDPを利用できます。EDPは、Data Protection AddendumおよびProduct Termsに基づく管理 [2] およびコミットメントを指し、Copilot for Microsoft 365、および、Microsoft Copilot [3] のユーザーの顧客データに適用されます。つまり、Copilot for Microsoft 365で利用可能なセキュリティ、プライバシー、およびコンプライアンスの管理とコミットメントが、Microsoft Copilot のプロンプトと応答にも適用されることになります。プロンプトと応答は、お客様から広く信頼されている同じ条件とコミットメントによって保護されます。これは、Copilot for Microsoft 365だけでなく、Exchange での電子メールや SharePoint 内のファイルにも適用されます。
Microsoft CopilotのEDP:
- お客様のデータを保護します:データの暗号化、保管中、及び転送中の厳格な物理的セキュリティ管理、テナント間のデータ分離により、お客様のデータ保護をお手伝いします。
- お客様のデータは非公開です:お客様が指示した場合を除き、お客様のデータを使用することはありません。プライバシーに関する当社の取り組みには、GDPR, ISO/IEC 27018 [4], 、およびData Protection Addendumへの対応が含まれます。
- お客様のアクセス制御とポリシーは、Copilotにも適用されます [5]:プロンプトと応答はログに記録や保持され、監査やeDiscovery、高度なMicrosoft Purview機能で利用できます。 具体的な制御は、基本となるサブスクリプションプランによって異なります。
- AIのセキュリティリスクから保護されます: マイクロソフトでは、有害なコンテンツやプロンプト インジェクション (脱獄攻撃)などのAIに特化したリスクから保護します。
- お客様のデータは基礎モデルのトレーニングに使用されません:プロンプトと応答は foundation modelsのトレーニングに使用されません。
シンプルなエクスペリエンス
また、お客様からのフィードバックにお応えして、業務や教育での利用を想定してデザインされた、シンプルで、広告が表示されない新しいユーザーインターフェイスが提供されます。また、お客様がすぐに使い始められるよう、業務や教育のシナリオに関連するプロンプトの例を紹介しています。
9月中旬より、Microsoft.com/copilotおよびMicrosoft 365アプリでMicrosoft Copilotを体験できるようになります。Microsoft TeamsとOutlookにも間もなく登場する予定です。組織に所属されているすべてのユーザーのみなさまが、Microsoft Copilotに簡単にアクセスし、Copilotのセキュリティとエクスペリエンスの更新によるメリットを享受できるように、アプリ内アクセスを有効にして頂くことをお勧めします。
Copilotをピン留めするオプションは、Microsoft 365 管理センターのCopilotページの設定にあります (グローバル管理者権限が必要です) 。
ピン留めへの同意または不同意を選択できるオプションを含む設定ページのイメージ。ページには各オプションのトグルスイッチが含まれており、ユーザーは任意の設定を選択できます。
これらのアップデートについての詳細は、FAQをご覧ください。また、今後数週間の間に発表される追加のアップデートについては、このサイトで随時ご確認ください。
[1] 政府機関のクラウド顧客および18歳未満の学生は、現時点では対象外です。
[2] 具体的な管理機能は、基本となるサブスクリプションプランによって異なります。
[3] EDPという用語の使用は、データ保護追加条項および製品規約で提供される特典を制限することを意図したものではありません。具体的な管理機能は、基本となるサブスクリプションプランによって異なります。
[4] Microsoft Copilot for Microsoft 365 は、ISO 27018 認証取得済みの Microsoft 365 プラットフォーム上で動作します。Microsoft Copilot は、Microsoft Entra アカウントでサインインしたユーザーを対象に、2024 年 9 月後半から同プラットフォームへの展開を開始します。
[5] EDP の体験は、お客様の Entra アカウントのサービス SKU によって異なる場合があります。
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