2024年9月27日 10:07 AM

Office LTSC 2024 の提供を開始

本ブログは、米国時間 2024/9/16 に公開された “Office LTSC 2024 is now available” の抄訳です。

Microsoft 365 は、あらゆるものがつながる世界でお客様が生産性を向上させられるよう、クラウドベースのアプリ、セキュリティ、ストレージを提供し、生成 AI を活用してさらに進化するための安全な基盤を構築します。クラウド生産性ソリューションとそれがサポートする AI を活用したイノベーションへの投資は、今後もマイクロソフトの優先課題です。

それでもやはり、お客様のシナリオによっては別のアプローチを要することもあります。絶対にインターネットに接続してはいけないデバイスもあれば、何年もの間変わらぬ状態を維持しなければならないデバイスもあるでしょう。そうしたお客様のケースも、引き続きサポートしていきたいと考えています。マイクロソフトは今年前半に、Microsoft Office 長期サービス チャネル (LTSC) 2024 のパブリック プレビューを開始しました。本日、法人と政府機関のお客様向けに、この次期永続版ライセンスの Office の一般提供を開始いたします。

新しくなったソリューションで特殊なニーズに対応

Office LTSC 2024 は、使い慣れた生産性向上ツールを、バージョンを固定した形で提供しており、過去 3 年間で Microsoft 365 Apps for enterprise に追加された機能の一部が反映されています。今回リリースされる新機能には、Excel のダイナミック チャートや 10 種類以上の新しい TEXT 関数および Array 関数、Outlook の高度な検索と会議作成オプションのほか、パフォーマンス、セキュリティ、アクセシビリティの向上が含まれます。新機能についての詳細は、こちらをご確認ください。

Office LTSC 2024 は固定ライフサイクル ポリシーに基づき 5 年間サポートされます。また、以前のバージョンと同様、共通のツールセットを使用して Microsoft 365 Apps と一緒に導入できるため、ハイブリッド環境の管理がさらに容易になります。Office LTSC の導入と管理の方法についての詳細は、Office LTSC 2024 の概要 (英語) ページをご覧ください。

自社に最適な生産性スイートを選ぶ

Office LTSC 2024 は前回の Office LTSC リリースを上回る多くの重要な機能強化を提供しますが、オンプレミス製品であるため、リアルタイムの共同作業や AI による自動化、クラウドバックアップのセキュリティ、コンプライアンスの機能といった Microsoft 365 Apps のクラウドベースの機能は含まれません。完全にオフラインのソリューションではなく、導入や接続における柔軟性を高めたいというお客様には、Microsoft 365 のオプションがおすすめです。たとえば、デバイスベースのライセンスでは、デバイスを多くのユーザーが共用するコンピューター ラボや病院などの環境で、Microsoft 365 の管理を簡素化できます。また、拡張オフライン アクセスを使用すると、インターネットへの接続を断つ必要があるデバイス上で、最長 6 か月間 Microsoft 365 Apps へのアクセスを維持できます。Microsoft 365 Copilot を利用するには Microsoft 365 (または Office 365) のご契約が必要であり、Office LTSC はオフライン製品のため対象外です。

Microsoft 365 Apps [1] Office LTSC 2024
含まれるアプリ Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote、OneDrive、Microsoft Access (Windows のみ)、Microsoft Publisher (Windows のみ) [2]、Sway、Microsoft Forms Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneDrive、OneNote、Microsoft Access (Windows のみ) [3]
デスクトップ アプリ symbolicプレミアム アプリを最大 5 台の Windows PC または Mac にインストール symbolicクラシック アプリを 1 台の Windows PC または Mac にインストール
モバイル アプリ symbolic最大 5 台のスマートフォン + 5 台のタブレット上で作成、編集 symbolic
Web アプリ symbolicオンラインで作成、編集 symbolic
Microsoft 365 Copilot アドオンの利用資格 [4] elisabethjones symbolic
クラウド ストレージ symbolicユーザーあたり 1 TB symbolic
機能更新プログラム symbolic新しい機能およびセキュリティ更新プログラムを最新、月次、半期の各チャネルで配信 symbolicセキュリティ更新プログラムのみ
共有デバイス symbolic共有コンピューターのライセンス認証またはデバイスベースのライセンスが利用可能 symbolicデバイスベースのライセンスのみ
接続要件 ライセンス認証、ライセンスの検証、インターネットベースの機能の使用には、インターネット接続が必要。デバイスを最長 6 か月間オフラインのまま維持できる拡張オフライン アクセスを利用可能 インターネット接続不要

未来の働き方を導入

Microsoft 365 は、ほとんどの組織にとって最も安全で生産性とコスト効率の高いソリューションを提供します。また、Microsoft 365 Copilot によって、AI の変革力を大いに活用できます。特に、Office 2016 および Office 2019 を現在もご利用のお客様には、2025 年 10 月 14 日のサポート終了 (英語) を迎える前に、Microsoft 365 サブスクリプションに移行していただくことをお勧めします。自社のニーズに合わせて、中小企業向けまたは大企業向けのプランをご検討ください。オフラインの固定型ソリューションが必要で移行が不可能な場合でも、今回の新しいリリースでは、そうしたニーズをサポートするマイクロソフトの取り組みが反映されています。

詳細を確認する

Office LTSC 2024 は本日より、新しいオンプレミス版の Project および Visio と併せて、既存の法人および政府機関のボリューム ライセンスのお客様にご利用いただけます。これらの製品は 10 月 1 日にすべてのお客様に向けて一般提供されます。コンシューマー向け Office 2024 については、今後数週間以内にお知らせする予定です。Office LTSC 2024 の詳細と、Microsoft 365 Apps for enterprise との比較については、Office LTSC プランの比較ページをご確認ください。AI を活用した未来に向けて次の一歩を踏み出そうとしている組織の皆様は、Microsoft 365 の始め方をご確認ください。

注:
[1] Microsoft 365 Apps for enterprise と Microsoft 365 Apps for business が当てはまります。デスクトップ アプリを含むすべての Microsoft 365 および Office 365 スイートは、表に記載されているすべての機能のほか、さまざまな機能を備えています。利用可能なオプションについては、こちらをご確認ください。
[2] Microsoft Publisher は 2026 年 10 月に廃止される予定です。
[3] Microsoft Access は Office LTSC Professional Plus にのみ含まれます。
[4] Microsoft 365 Copilot は一部の市場および言語では提供されない場合があります。ご購入にあたり、対象の大企業向けまたは一般法人向けの Microsoft 365 プランのご契約が必要です。

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