Copilot in OneDrive: ファイルを革新的に活用できる新機能
※本ブログは、米国時間 3 月 1 日に公開された “Copilot in OneDrive: A New Wave of File Interaction” の抄訳を基に掲載しています。
昨年秋、マイクロソフトは Copilot 機能を OneDrive に導入することを発表しました (英語)。そして 2024 年夏に、Copilot in OneDrive の展開が開始されることになりました。この新機能を使用すると、OneDrive 内のファイルから必要な情報をよりすばやく取得することができます。Web 版 OneDrive、および Microsoft Teams、OneDrive、SharePoint のファイル ビューアーから直接アクセス可能であり、職場や学校で Copilot for Microsoft 365 ライセンスを使用しているお客様にご利用いただけます。この記事では、Copilot によってファイルの扱い方がどのように変わるのかを紹介します。
Copilot in OneDrive に質問して情報を得る
すぐに情報が必要でも関連するドキュメントをすべてチェックしなければならないこともあります。Copilot in OneDrive があれば、ドキュメント、プレゼンテーション、スプレッドシートといったファイルからすばやく直観的に回答を抽出することができます。Copilot in OneDrive のプロンプトに入力するだけでファイルから必要なものが取得されるため、情報がファイルの奥深くにあってもすぐにアクセスして、時間を節約することができます。
ファイルから情報やインサイトを得る: 以下は、ファイルから情報を取得する際に使用できるプロンプト例です。1
- 先週の飲料の総売上はいくらでしたか? 日別の表を作成してください。
- これらのファイルの主な相違点を比較する表を作成してください。
- Moonshot プロジェクトの長所と短所を教えてください。
自然言語を使用してファイルを見つける: 特定のファイルを探している場合は、次のようなプロンプトを使用すれば Copilot がファイルを検索してくれるため、わざわざ自分で探す必要がなくなります。1
- 休暇を 1 週間取っていました。Moonshot プロジェクトに関する最近のファイルを表示してください。
- SkyDance プロジェクトを始めるにあたって、どのファイルを読んでおくべきですか?
既存のコンテンツから概要、表、FAQ を作成する: 次のようなプロンプトを使用して Copilot に既存のファイルに基づくコンテンツを作成するように指示すると、より高い成果を得られます。1
- /sales-enablement.docx を参考に、新規顧客に提示する営業プレゼンテーションの概要を作成してください。
- この履歴書に記載された名前、現在の役職、経験年数、学歴、現在の場所を使用して表を作成してください。
- Moonshot プロジェクトに関するよくある質問のリストを作成してください。
- /proposal1.docx と /proposal2.docx を参照して、コスト、マイルストーン、納品日の違いをまとめた表を作成してください。
コンテンツを改善する: 改善したいドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーションがある場合は、次のプロンプトを試してみてください。1
- プレゼンテーション (/new-sales-process.ppt) をより良くしたいので、改善案を提案してください。
- このファイルを経営陣にレビューしてもらう前に、どのような改善を加えるとよいですか?
ファイルの概要を生成する: 概要をすぐに把握する必要がある場合は、Copilot を使用すれば複数のファイルや PDF などの形式のファイルでも内容をすぐに要約してくれます。ファイルを 1 つずつ確認する必要がなくなり、すばやくインサイトを得られます。以下のようなプロンプトを試してみてください。1
- moonshot-plan.pdf、Moonshot-timeline.docx、moonshot-GTM.ppt の重要ポイントをまとめてください。
- long-industry-report.pdf の内容をまとめてください。そこから 3 つの重要ポイントをリスト化し、業界のリスクと未解決の問題を整理してください。
このように、Copilot in OneDrive を使用すると面倒な作業から解放され、非常に簡単に情報を抽出したりファイルを見つけたりできるため、よりスマートに作業を進められるようになります。これらの機能が皆様にとって変革をもたらすものであり、便利で時間の節約に役立つものであれば幸いです。
Copilot in OneDrive (2024 年 4 月下旬に提供開始予定) の使用方法を示すクリックスルー デモ。
幅広いファイル形式と言語に対応
Copilot in OneDrive は多機能なだけではありません。インクルーシブな点も特長で、さまざまなファイル タイプや言語で動作します。英語以外でも Copilot に質問することが可能で、Office ファイル、PDF ファイル、Web ファイルなどのさまざまなファイル形式や、他の多数の言語での質問にも対応しています。
Copilot in OneDrive は次のファイル タイプに対応しています。
- Office ドキュメント: DOC、DOCX、PPT、PPTX、XLSX
- Microsoft 365 の新しい形式: FLUID、LOOP
- 一般的な形式: PDF、TXT、RTF
- Web ファイル: ASPX、HTM、HTML
- OpenDocument 形式: ODT、ODP
Copilot for Microsoft 365 および Copilot in OneDrive は現在、次の言語に対応しています: 英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、ポルトガル語、スペイン語、中国語 (簡体字)。3 月から 4 月にかけて、次の言語が追加される予定です: アラビア語、中国語 (繁体字)、チェコ語、デンマーク語、オランダ語、フィンランド語、ヘブライ語、ハンガリー語、韓国語、ノルウェー語、ポーランド語、ポルトガル語、ロシア語、スウェーデン語、タイ語、トルコ語、ウクライナ語。
ドキュメントの共有時に要約を添える
来月から、ドキュメントを共有する際に Copilot で生成した要約を追加できるようになります。この要約はドキュメントの共有通知に含めることができます。共有通知を受け取ると、ファイルを開かなくてもそのドキュメントの背景情報や概要を即座に把握できます。要約を共有すると、ドキュメントがより積極的に利用されるだけでなく、受け取った側が業務の優先順位を付けやすくなったり、内容を把握するための負荷を軽減したりできる効果もあります。
要約の共有は、Copilot for Microsoft 365 ライセンスをお持ちのお客様に 2024 年 3 月から提供を開始します (英語)。まず Web から Word 文書を共有する際の機能として提供され、今年後半にはデスクトップ クライアントとモバイル アプリに対応する予定です。詳細はこちらをご覧ください。
これからのファイルの扱い方
マイクロソフトはファイルの扱い方についてイノベーションを進め、限界を押し広げてきました。その中で、生産性を向上させる新機能として注目を集めているのが、Copilot in OneDrive です。しかし、これはまだ始まりに過ぎません。
ファイルを革新的な方法で活用するには、Copilot for Microsoft 365 の Copilot in OneDrive を使用してください。詳細はこちらをご覧ください。
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また、法人のお客様は毎月開催している OneDrive Office Hours にご参加いただけます。Microsoft Teams で実施している会議で、製品チームがお客様の質問にお答えしたり、新機能のデモを披露したり、お客様からフィードバックをいただいたりしています。ご参加を希望される場合は、OneDrive Customer Office Hours (英語) にサインアップして会議の招待リストにご登録ください。OneDrive の詳細については、OneDrive クイック スタート ガイド (英語) をダウンロードしてお読みいただくか、SyncUp ポッドキャスト (英語) を視聴する、または OneDrive ニュースレター (英語) にサインアップしてご覧ください。
ご質問やご意見がございましたら、下のコメント欄へお寄せください。最後までお読みくださりありがとうございました。
1 プロンプト例は参考用です。Copilot for OneDrive でプロンプトを使用する場合は、お客様が所有するファイルとプロジェクトを参照する必要があります。
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