Office 2016/2019 のサポート終了まで残り 6 か月 – お早めにご準備を
※本ブログは、米国時間 4 月 15 日に公開された “Only 6 months until Office 2016/2019 end of support – are you ready?” の抄訳を基に掲載しています。
サポートが終了したソフトウェアを使用し続けると、デバイスが潜在的なセキュリティ上の脅威にさらされる、生産性が低下する、コンプライアンス上の問題が発生するなどのおそれがあります。この記事では、6 か月後の 2025 年 10 月 14 日に迫った、Office 2016 および Office 2019 の製品スイート、スタンドアロンのアプリケーション、サーバーのサポート終了と、それに向けた準備についてご案内します (サポート終了となる全製品のリストを記事の最後に掲載しています)。サポート終了日以降、マイクロソフトはこれらの製品に関するセキュリティ修正やバグ修正、およびテクニカル サポートを提供いたしません。
中小企業のお客様や、まだ準備が完了していない大企業のお客様は、現在 Office 2016 または Office 2019 を使用しているすべてのデバイスを、サポート対象のバージョンに移行する準備を開始してください。以下に紹介する、推奨されるアップグレード パスを参考にしながら、今すぐ準備を始めましょう。
推奨されるアップグレード パス: Microsoft 365 でクラウドに移行
Microsoft 365 に移行すると、モダン ワークの特徴である「動的でいつでもどこでも働ける環境」を簡単に実現できると同時に、データ、アプリケーション、ユーザーのセキュリティも強化できます。ユーザー数が 300 名以未満の組織は、Microsoft 365 Business Standard の導入をご検討ください。Word、Excel、PowerPoint、Teams などの使い慣れたアプリをクラウドベースで使用でき、Exchange Online、SharePoint Online、OneDrive for Business といったサービスによって接続性と生産性を維持することができます。
Microsoft 365 は AI にも対応しているため、大規模なものから小さなものまで、さまざまなタスクにおいて Microsoft 365 Copilot の支援を受けることができます。これはオンプレミス版の Office にはなかった機能です。
これらの Microsoft 365 の機能強化はすべて追加費用なしで提供しています。実際、2025 年に実施された The Total Economic Impact™ of Microsoft 365 for Business (英語) の調査では、Microsoft 365 スイートによって生産性が向上し、年間でユーザー 1 人あたり 70 時間以上を節約できたと共に、IT 専門家も年間 686 時間の節約に成功したことがわかっています。3 年間で投資収益率の合計は 223% となっており、経済の先行きが不透明な今日において非常に大きなメリットがもたらされています1。
アップグレードすることで、継続性はそのままに柔軟性が向上するというメリットもあります。デスクトップ版およびモバイル版アプリの中核である Microsoft 365 Apps は、Microsoft 365 スイートの多くに含まれており、さまざまな点においてオンプレミス版 Office よりも優れています。ユーザー 1 人あたり最大 5 台の PC、5 台のタブレット、5 台のスマートフォンにインストールできるため、働く場所を問わずチームの生産性を維持することができます。また、更新はユーザーが設定した間隔で自動的に適用されるため、アップグレード時に旧版が丸ごと入れ替えられることによって業務に支障が生じるのを回避できます。さらに、Microsoft 365 Apps は常に最新の状態が維持されるので、サポートが終了することはありません。その他にも、Microsoft 365 には、キオスク デバイスや共有デバイス、長期間オフラインで使用する必要があるユーザーをサポートするライセンス オプションがあります。150 を超える数のライセンスを保有し、独自の基幹業務アプリに Office の機能を使用している組織のお客様は、FastTrack App Assure サービスを利用することで、それらのアプリを引き続き Microsoft 365 と連携させるための支援を無償で受けることができます。
すべての組織が同じ方法でサポートの終了に対応できるわけではありません。お客様の組織に最適な Business プランや Enterprise プランをご検討ください。
オフラインでの使用に適したオプション: Office LTSC 2024 へのアップグレード
クラウドへの移行が不可能、または現時点では移行できていないお客様やデバイスの場合は、法人のお客様向けとしてサポートされている最新のオンプレミス版 Office である、Office LTSC 2024 にアップグレードすることをお勧めします。長期サービス チャネル (LTSC) 版の Office は、機能更新を適用したりインターネットに接続したりすることができないデバイス向けに設計されています。Office LTSC 2024 は昨年リリースされており、同時にオンプレミス版の新しい Project と Visio もリリースされました。
移行に向けた準備
Office 2016 と Office 2019 がサポート終了を迎えるにあたり、マイクロソフトは、お客様の移行に向けた準備をお手伝いいたします。以下の資料を参考にしながら、今すぐ準備を始めましょう。
- 2025 年にサポートが終了する他のマイクロソフト製品 (英語) を確認し、Microsoft ライフサイクルのページをブックマークして今後の予定に関する最新情報をチェックする。
- 中小企業がクラウドに移行するメリット (英語) に関する Forrester Research の最新の分析を確認する。
- 最適なアップグレード パス、Microsoft 365 へのスムーズな移行方法、支援が必要な場合のお問い合わせ先などを紹介したブログ記事「Ignite 2024: Office 2016/2019 のサポート終了に向けた準備はできていますか? (英語)」と、セッションの動画を確認する。
- Office 2016 や Office 2019 から Microsoft 365 Apps に移行する方法の概要を示したアップグレード ガイドを確認する。
- ライセンス数が 150 を超える企業は、Microsoft 365 への移行のサポートを受けるために Microsoft FastTrack の利用を検討する。
Office のサポート終了に関する追加の情報やリソースは、Office End of Support Tech Community (英語) でご覧いただけます。また、こちらのフォーム (英語) からお問い合わせいただければ、Microsoft 365 がお客様の組織にどのようなメリットをもたらすかを、当社のスペシャリストがご説明いたします。
日頃よりマイクロソフト製品をご利用いただきありがとうございます。
2025 年 10 月 14 日にサポートが終了する Office 2016 および Office 2019 製品 | |
Office スイート | Office 2016、Office 2019 |
Office アプリケーション | Access 2016、Access 2019、Excel 2016、Excel 2019、OneNote 2016、Outlook 2016、Outlook 2019、PowerPoint 2016、PowerPoint 2019、Project 2016、Project 2019、Publisher 2016、Publisher 2019、Skype for Business 2016、Skype for Business 2019、Visio 2016、Visio 2019、Word 2016、Word 2019 |
生産性向上サーバー | Exchange Server 2016、Exchange Server 2019、Skype for Business Server 2015、Skype for Business Server 2019 |
1 The Total Economic Impact™ Of Microsoft 365 for Business (英語)、マイクロソフトの委託により Forrester Consulting が実施した調査、2025 年 2 月。お客様へのインタビューに基づき作成したモデル組織における 3 年間の調査結果。
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