Microsoft 365 Copilot の新機能 | 2025 年 5 月
※本ブログは、米国時間 5 月 21 日に公開された “What’s new in Microsoft 365 Copilot | May 2025” の抄訳を基に掲載しています。
この記事では、2025 年 5 月の Microsoft 365 Copilot に関する最新情報をお届けします。ユーザーが日々使用するアプリの生産性と効率を高めるのに役立つ Copilot 機能の最新情報を Microsoft 365 管理者の皆様にお伝えするために、新機能と機能強化について毎月ピックアップしてご紹介しています。
Copilot Wave 2 Spring リリースとして発表された Microsoft 365 Copilot アプリの更新、新しい Create エクスペリエンス、Copilot Notebooks などが一般提供に移行し、本日よりロールアウトを開始します。また、Frontier プログラムを通じて、初の業務用推論エージェントである Researcher と Analyst も、世界中のお客様に向けて今月から提供を開始しています。
それでは、今月の新機能を詳しく見ていきましょう。
Copilot Control System:
- Microsoft 365 Copilot での Microsoft Purview データ損失防止
- Copilot Analytics の統合エクスペリエンスと新しいレポート
- Copilot Chat への安全なリンクの統合
- エージェント管理: AI 管理者向けの機能と利用規模拡大への対応
- 課金と使用状況の管理に関する機能強化: 柔軟性、透明性、アカウンタビリティ
- メッセージ消費レポート: 消費量の計測とコストの管理
- Copilot Control System に関するその他の最新情報
ユーザー向け機能:
- OneNote 内の Copilot Notebooks
- Copilot in Edge による検索時の要約
- Copilot in SharePoint を使用したファイル共有の要約
- Copilot in Word による出典の表示、音声機能、要約
- Copilot in PowerPoint を使用した効率的なプレゼンテーション作成
- Copilot Chat の機能拡張
- Copilot in Outlook による新たな要約機能
Copilot Control System
Microsoft 365 Copilot での Microsoft Purview データ損失防止
アクセス権限が適切に付与できていないためにデータの過剰共有が起きてしまう可能性は、組織にとって常にリスク領域の 1 つであり、高速でデータにアクセスして処理できる生成 AI の存在によって、このリスクはさらに増大しています。マイクロソフトは以前、Microsoft 365 Copilot Web チャット向け Microsoft Purview データ損失防止 (DLP) のパブリック プレビューを発表し、Copilot が特定の秘密度ラベル付きのファイルを応答やグラウンディングに使用できなくする機能によって、AI 関連の大規模な過剰共有のリスクをさらに軽減できるようにしました。この機能を、Word での文章のリライト、PowerPoint でのプレゼンテーションの要約、Excel での数式の生成といった、日常的に使用するアプリの Copilot エクスペリエンスにも拡張します。実際の動作は次のとおりです。
- 作業中のファイルでの DLP チェック: Copilot は、開いているドキュメントまたはワークブックに適用されている秘密度ラベルを考慮します。あるドキュメントに秘密度ラベルが適用されており、その中身を Copilot の処理対象から除外する DLP ルールが設定されている場合、キャンバス上で直接要約や自動生成を行うなどの Copilot によるアクションはブロックされます。Copilot とのチャットも利用できません。
- ファイル参照での DLP チェック: ユーザーがプロンプトで他のファイルを参照しようとすると (秘密度ラベル付きの他のドキュメントからデータやスライドを抜き出すなど)、Copilot が事前に DLP ポリシーを確認します。その秘密度ラベル付きのファイルを Copilot が処理できないよう DLP ポリシーが設定されている場合、Copilot は要約などを実行する代わりに、処理が許可されていない旨のメッセージを表示するため、誤って過剰共有が発生することはありません。
このパブリック プレビューは、AI を活用したワークフローに強固なデータ保護機能を提供するというマイクロソフトの継続的な取り組みを反映したものです。信頼性の高い DLP 原則が Word、Excel、PowerPoint にもそのまま適用されることで、管理者は、組織にとって最も貴重な情報を適切に管理しながら、安心して AI を導入できるようになります。この機能は 5 月にパブリック プレビューとしてリリースし、6 月に一般提供を開始する予定です。詳細については、データ損失防止に関するドキュメントをご覧ください。
Copilot Analytics の統合エクスペリエンスと新しいレポート
近日中に、Microsoft Copilot ダッシュボードと Viva Insights の高度なレポートを単一のインターフェイスに統合します。これにより、現在複数のアプリや製品に分散している Viva Insights の有用な機能を利用しやすくなります。また、リーダーや代表者は標準のレポートや高度なレポートを簡単に検索、確認、公開できるようになります。このエクスペリエンスは、6 月からプレビューを開始します。
そして、リーダーやアナリストは近日中に、Viva Insights で Copilot Studio エージェントの利用状況やビジネスへの影響を評価できるようになります。この新しいレポートでは、Copilot Studio で作成されたカスタム エージェントのパフォーマンスについて、作成されたエージェント数、従業員のセッション数、満足度スコア、解決率、ビジネスへの影響といった詳細な指標が示されます。さらに、管理者は、ビジネス指標をアップロードして、エージェントの利用状況がビジネスにどう影響しているか、主要な指標とどのように関連しているかを調べることができます。このレポートは、5 月にプレビューとしてリリースし、6 月にビジネス指標のアップロード機能と共にロールアウトを開始します。
Copilot Analytics の詳細については、近日開催予定のウェビナー「Measuring Impact with Analytics (Analytics での効果測定)」でご確認ください。5 月 22 日 (木) に開催されるこのウェビナーは、IT 管理者や、導入および変更管理の担当者を対象としたレベル 200 のイベントです。ぜひ今すぐ登録してご参加ください (英語)。
Copilot Chat への安全なリンクの統合
今後、Microsoft 365 Copilot Chat ユーザーに対する Copilot の応答内で、編集済みハイパーリンクは提示されなくなります。安全なリンクとの新たな統合により、フィッシングなどの攻撃で使われる悪意のあるリンクから組織が保護されます。また、Microsoft Defender for Office 365 (MDO) ライセンスを所有するユーザーの場合、チャットの応答に含まれるハイパーリンクに対して、クリック時の URL 保護が適用されます。管理者は Microsoft Defender for Office 365 セキュリティ センターの URL 保護レポートで、関連事項のサマリー、検出された脅威の傾向、URL クリック時に実行されたアクションを確認できます。調査とハンティングの一連の機能では、URL クリックの発生元に関する情報をチェックできます。これらの機能は 5 月に提供を開始しました。詳細については、こちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。
エージェント管理: AI 管理者向けの機能と利用規模拡大への対応
Microsoft 365 管理センター内の Copilot Control System の [Agents & connectors] セクションに、Copilot の機能をビジネス ワークフロー全体に拡張するエージェントを管理するための強力なフレームワークを組み込みました。AI 管理者は、このエージェント管理専用スペースでエージェントのライフサイクルをきめ細かく制御できます。この機能は 5 月に提供を開始しました。
主な機能は以下のとおりです。
- エージェントのインベントリとメタデータ: ストア内のエージェント、マイクロソフト製のエージェント、外部のエージェント、共有されているエージェントなどのすべてのエージェントが、その機能、データ ソース、カスタム アクションといった豊富なメタデータと共に表示されます。
- アクセス制御: ユーザーやグループごとにエージェントの利用可能範囲を設定したり、エージェントをブロックまたは削除したり、所有者のいないエージェントを管理して継続性を確保したりすることができます。
- ライフサイクル管理: エンド ユーザーが作成したものから IT 部門が管理しているものまで、さまざまなエージェントの所有権の移転、使用状況の監視、ガバナンス ポリシーの適用を行えます。
- 段階的な展開: 組織全体におけるエージェントの公開範囲や展開ペースをコントロールできます。
課金と使用状況の管理に関する機能強化: 柔軟性、透明性、アカウンタビリティ
エージェントを柔軟に導入していただけるよう、Copilot Control System に Microsoft 365 Copilot Chat のエージェントに対する従量課金制 (PAYG) のグループ レベルでの課金を導入しました。
近日中に、AI 管理者は以下のことが可能になります。
- Azure サブスクリプションを使用して、グループ レベルで PAYG を有効にする
- 予算のしきい値を設定し、使用量が多い場合にアラートを受信する
- 支出のソフト リミットとハード リミットを設定し、超過を防止する
- メッセージの消費量と費用の傾向をほぼリアルタイムで監視する
この請求モデルにより、部署やユーザー グループごとのエージェント使用料を完全に可視化し、適切に管理しながら、使用した分だけ料金を支払うことが可能になります。この機能は 5 月から順次提供を開始しています。
メッセージ消費レポート: 消費量の計測とコストの管理
新しいメッセージ消費レポートのパブリック プレビューを開始しました。このレポートでは、AI 管理者が課金の対象となるメッセージを確認したり、使用量の多いシナリオを特定したり、エージェント、ユーザー、ユーザーとエージェントの組み合わせごとのメッセージ消費状況を把握したりできるようにして、エージェントを管理するうえでの意思決定を支援します。このレポートは 5 月にプレビューとしてリリースし、7 月に一般提供を開始する予定です。
レポートには以下のような情報が含まれます。
- 選択した期間中に消費された請求対象のメッセージ数の合計
- 累計および 1 日単位の傾向
- ユーザー、エージェント、ユーザーとエージェントの組み合わせごとのメッセージ消費量の詳細
Copilot Control System に関するその他の最新情報
Copilot Control System のセキュリティとガバナンスに関するその他の最新情報については、Microsoft Security ブログの記事「マイクロソフト、ゼロ トラストを拡張して業務利用エージェントを保護 (英語)」と「Azure AI Foundry と Copilot Studio で構築された AI アプリおよびエージェント向けのエンタープライズ クラスの管理機能 (英語)」をご確認ください。
ユーザー向け機能
OneNote 内の Copilot Notebooks
OneNote 内で Copilot Notebooks にアクセスできるようになりました。Copilot Notebooks を使用すると、メモ、ドキュメント、Web サイト、会議の録画といった幅広いコンテンツを 1 か所にまとめることができます。Copilot Notebooks では、Copilot がノートブック内の情報に基づいて、最も関連性の高いアクションやインサイトを提示すると共に、常にソース コンテンツをスキャンし、内容が更新されるとリアルタイムでその情報を反映します。また、2 人の話者が順を追って重要なポイントを説明するような形で、コンテンツの概要を音声にしてまとめると、楽しく柔軟に最新情報を把握することができます。OneNote の Copilot Notebooks は 6 月から提供を開始します。
Copilot in Edge による検索時の要約
限られた時間で多くのタスクをこなしているユーザーは、大量のテキストからすばやく情報を見つけ出してまとめるために、ショートカット キーの CTRL + F をよく使っています。今後は、CTRL + F で情報を検索しようとすると、その検索語句がページ上でどのように言及されているかを要約するよう Copilot に依頼するプロンプトが表示されるようになります。要約はそのページ横のサイド ウィンドウに表示されます。この機能は 6 月から提供を開始します。
Copilot in Word による出典の表示、音声機能、要約
資料を参照してコンテンツを作成している場合、Copilot が生成したテキストに出典が明示されるようになります。作業中のコンテンツ内に情報の参照元が示されるため、ユーザーはドキュメントを簡単に作成できるようになります。この機能は 6 月から提供を開始します。
Copilot を使用すると、リアルタイムの音声会話を通じてドキュメントへの理解を深めることができます。ごく自然に話すだけで、ファイル全体や特定のセクションについて質問できます。アイデアを探求したり、内容を明確にしたりできるほか、会話の途中で話題を変えることも可能で、これらすべてをハンズフリーで行えます。この機能は、Web 版と Windows 版の Word で 5 月から提供しています。Web 版と Windows 版の PowerPoint では、6 月から米国でのみ提供を開始する予定です。
動的なドキュメント スナップショットを利用して、より簡単にドキュメントを理解したり整えたりできるようになりました。[Summary] タブでは詳細さのレベルを調整できるようになっており、簡潔、中程度、詳細の 3 段階から選択できるため、長文のドキュメントをまとめる場合に便利です。この機能は Web 版と Windows 版の両方で提供しています。また、Web 版では、重要な統計情報をまとめた [Insights] タブと [Discussion] タブもご利用いただけます。これらの機能は 5 月に提供を開始しました。詳細については、こちら (英語) をご覧ください。
Copilot in Word によるコーチングによって、文法やスペルをチェックできるだけでなく、内容を見直して文章を改善できます。この機能は意図の明確化に役立つと共に、追記、構成、スタイル、補足情報など、ドキュメントの効果を高めるための提案をしてくれます。助言を受けたいテキストを選択し、キャンバス上の Copilot アイコンをクリックして [Get coaching] を選択すると、提案が表示されます。提案の内容に問題がなければ、ワンクリックで適用できます。コーチング機能は 5 月に提供を開始しており、提案を適用する機能は、同じく 5 月に Web 版の Word で提供を開始しました (英語のみサポート)。
Copilot in PowerPoint を使用した効率的なプレゼンテーション作成
近日中に、より多様かつ広範な情報に基づいて Copilot でプレゼンテーションを作成できるようになります。最大 5 つのファイルを参照できるようになるため、より多くの情報を迅速にプレゼンテーションに盛り込むことができます。この機能は 6 月から提供を開始します。
また、Copilot で PDF ファイルと TXT ファイルの参照が可能になりました。これにより、さらに多くのドキュメントや資料を活用して、ビジネスに最適なプレゼンテーションを作成できます。この機能は 5 月に提供を開始しました。
既存のファイルから Narrative Builder を実行してプレゼンテーションを作成する際、そのファイルに変更が加えられるのではなく、自動的に新規の別ファイルとして作成されるようになりました。この機能は 5 月に提供を開始しています。
プレゼンテーションの作成をすぐに始めたい場合は、PowerPoint のバックステージ ビューから Copilot を使用して作成できます。バックステージ ビューには、[ファイル] メニューまたはスタート メニューからアクセス可能です。この機能は 5 月から Windows 版で提供しており、Web 版では 6 月から提供を開始する予定です。
Copilot Chat の機能拡張
特に頻繁に使用するプロンプトを、わずか数クリックで簡単に自動化できるようになりました。定期的に実行するプロンプトを設定したり、ユーザーのワークフローに合わせてプロンプトをカスタマイズしたり、Copilot Chat 内で直接プロンプトを管理したりすることができます。この機能は 5 月に提供を開始しました。
Copilot との作業を、中断した箇所から簡単に再開できるようになりました。新しくなったチャット履歴のエクスペリエンスでは、表示される一覧から過去のやり取りにすばやくアクセスできます。キーワードで検索したり、日付ごとにグループ化された過去のチャットをざっと確認したりできるため、必要な情報が簡単に見つかります。この機能は 5 月に提供を開始しました。
Copilot Chat で直接 SharePoint と OneDrive for Business のフォルダーを参照できるようになりました。SharePoint サイトのフォルダーから情報を取り込む場合でも、共有ディレクトリにアクセスする場合でも、共有コンテンツをシームレスに表示できます。この機能は 5 月に提供を開始しました。
対象となる Microsoft 365 または Office 365 のサブスクリプションをお持ちのお客様に向けて、GCC Moderate 環境で Microsoft 365 Copilot Chat の提供を開始しました。これにより、当該環境において、GPT-4o などのモデルを搭載したエンタープライズ対応の AI チャットと、エンタープライズ データ保護をはじめとする堅牢な IT 管理機能および保護機能の利用が可能になります。Microsoft 365 Copilot Chat の GCC での一般提供は、5 月に開始しています。
Copilot Chat でのやり取りが、より柔軟になり、利用しやすくなります。Copilot への指示を音声でプロンプト ボックスに入力できるようになるため、ハンズフリーで作業しているユーザーや移動中のユーザーに最適です。この機能は 6 月から提供を開始します。また、音声を聞きながら作業したいユーザーや聴覚サポートが必要なユーザーは、Copilot に応答を読み上げるよう依頼し、テキストを音声に変換してもらうことも可能です。この機能は 5 月から順次提供を開始しています。
Copilot in Outlook による新たな要約機能
Outlook で受信した添付ファイルの内容をすばやく要約して確認できるようになりました。メールに添付されている Word、PowerPoint、PDF ファイルを、Copilot が閲覧ウィンドウ内で直接要約してくれるため、アプリを切り替える必要がありません。要約に関して追加で質問することも可能です。この機能は 5 月に提供を開始しました。
関連情報: Microsoft 365 ロードマップでは、生産性向上アプリやインテリジェントなクラウド サービスに関する最新の情報をご覧いただけます。Microsoft 365 Copilot のリリース ノートでは、一般提供中 (Microsoft 365 アプリの最新チャネル) および各プラットフォームに固有の Microsoft 365 Copilot 機能をご確認いただけます。開発中、近日リリース予定、一般提供中の機能については、定期的にアクセスしてご確認ください。ロードマップに記載の日付はあくまで予定であり、変更される可能性があります。

















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