2021年2月25日 2:48 AM

一般法人向け Microsoft Office LTSC のリリース予定について

投稿者: Jared Spataro (Microsoft 365 担当コーポレート バイス プレジデント)

※ 本ブログは、米国時間 2/18 に公開された ”Upcoming commercial preview of Microsoft Office LTSC” の抄訳です。

マイクロソフトは、今後クラウドが人々の働き方の原動力になると確信しています。多くのお客様が、店舗の販売員、フィールドのセールス チーム、在宅のリモート ワーカーなど、あらゆる従業員を支援するソリューションとして、クラウドを選択しています。さまざまな業界で続々とクラウドが導入される中、新しいビジネス環境に最適なソリューションを実現するために、マイクロソフトはあらゆる組織と連携しながら、クラウドの分野で投資とイノベーションを続けて参ります。しかし、クラウドのメリットが広く受け入れられているにもかかわらず、なかなかクラウドに移行できないお客様がいるのも事実です。

このたび、長期間オフライン環境で使用している共有のワークステーションやデバイスでも、Microsoft 365 の価値を最大限に引き出せる (英語) 新機能を発表しました。また、IT 管理者がビジネスを保護し、ユーザーが場所を問わず安心して仕事ができるようにするため、過去 18 か月以上提供してきた Microsoft 365 の新しい管理機能 (英語) を見直しました。さらに、永続版 Office の次期リリース (英語) として Microsoft Office 長期サービス チャネル (LTSC) に関する最新情報を提供いたします。Microsoft Office LTSC の商用プレビューは 4 月の提供を予定しています。

特定のシナリオ向けの製品

Office LTSC は、限定的な特定の状況を想定して開発されています。たとえば、何年間も機能アップデートを受けないよう規制されたデバイス、インターネットに接続されていない工場内のプロセス制御デバイス、一定期間ロックされて長期サービス チャネルが必要な専用システムなどです。

Office LTSC は、組織全体で広く利用するものではなく、特定の用途向けに作られています。Office LTSC と Microsoft 365 バージョンの Office は、同じツールで展開が可能です。

このリリースについて

このリリースでは、同一の限定的なシナリオに対して Office と Windows のサポートを連携して提供します。Office LTSC と Windows 10 LTSC のどちらも、固定ライフサイクル ポリシーが適用されます。5 年間のサポートが受けられ、今年の下期に Office LTSC と Windows 10 LTSC の次期永続版バージョンがリリースされます。

Office LTSC では、クラウドにアクセスせずに使用でき、Microsoft 365 アプリで提供される機能のうちの一部の機能のみご利用いただけます。Office LTSC の新しい機能には、アクセシビリティの向上、Excel の Dynamic Arrays や XLOOKUP、複数アプリのダーク モード、Word、Excel、Outlook、PowerPoint の性能の向上などが含まれる予定です。次期バージョンの Office には、Skype for Business クライアント アプリは同梱されませんが、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードできます。Microsoft Teams アプリが含まれ、必要に応じてお試しいただけます。

対照的に、Microsoft 365 ではコラボレーション機能、高度なセキュリティ機能、インテリジェンス機能などの最先端のイノベーションをいち早くご利用いただけます。

前回のリリースと同様に、Office LTSC はデバイスベースの「永続」ライセンスです。Office LTSC は特定のシナリオ専用の製品として設計されているため、一般提供開始時に、Office Professional Plus、Office Standard、および個別アプリの価格は最大で 10% 引き上げられる予定です。

なお、オンプレミス版の Visio、Project、Exchange Server、Skype for Business Server、SharePoint Server の次期バージョンについては、数か月以内に追加情報をお知らせいたします。

コンシューマーおよび小規模企業向けの Office 2021

コンシューマーおよび小規模法人向けの Office 2021 を年内にリリースする予定もあります。Office 2021 は、従来の「永続ライセンス」モデルに従い、5 年間のサポートを提供します。リリース時点で製品価格を変更する予定はありません。Office 2021 で提供される新機能の詳細については、一般提供のタイミングに近くなりましたら改めてお知らせいたします。

マイクロソフトのお客様への約束

クラウドは今後、人々の働き方の原動力になります。働く環境の変化に対応していく中で、マイクロソフトはクラウドに投資し、革新的な製品を生み出して、組織のあらゆるユーザーを支援できるソリューションを提供します。さらに、制限のあるシナリオに対応しなければならないお客様の存在も認識し、そのニーズに応えるために取り組んで参ります。

よく寄せられる質問

Q. 次期バージョンの Office では、Mac 版を提供しますか。
A. はい、次期バージョンの Office では、Windows 版と Mac 版の Office を企業ユーザーとコンシューマー ユーザー向けに提供する予定です。
Q. 次期バージョンの Office には OneNote は含まれますか。
A. はい、次期バージョンの Office は、OneNote アプリを同梱しています。
Q. 次期バージョンでは 32 ビットと 64 ビットを両方サポートしますか。
A. はい、次期バージョンの Office は 32 ビット版と 64 ビット版をリリースいたします。

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