2023年5月26日 11:13 AM

Microsoft Teams の新機能 | 2023 年 4 月

※ 本ブログは、米国時間 5/1 に公開された “What’s New in Microsoft Teams | April 2023” の抄訳です。

この記事では、2023 年 4 月の Teams に関する最新情報をお届けします。

今月は、Teams に 21 の新機能が追加されました。私のお気に入りは、ユーザーが発言した後に挙手が自動で解除される機能です。これで、まだ発言していない人を発表者が見分けやすくなります。また、新しい Teams Rooms 認定デバイスにも注目しています。職場をオフィスに戻す企業も増えていますが、対面での会議に適したデバイスがあれば、従業員全体の生産性をより高められることになります。

会議に関する新機能
Teams 電話に関する新機能
Teams Rooms とデバイス
現場担当者、特定業種向けの新機能
モバイルに関する新機能
プラットフォームに関する新機能
イベントに関する新機能
教育機関向け Teams の新機能
政府機関向けの新機能

会議に関する新機能

ユーザーの挙手を発言後に自動解除
この機能は、会議で挙手をして発言を済ませた後、そのユーザーに挙手が解除されることを通知するものです。これにより、会議の開催者がまだ質問していない人を見分けやすくなります。

Teams 会議で挙手して発言し終えたら、その参加者に、間もなく挙手が自動解除されることを示す通知が表示されます。挙手した状態を維持したい場合は、[Keep it raised] ボタンをクリックするとそのまま維持されます。通知後に何も操作をしなければ、挙手は自動的に解除されます。これにより、開催者や発表者による会議の進行がよりスムーズになります。今回のリリースは、デスクトップ版 Microsoft Teams のユーザーのみにロールアウトされます。

ユーザーの挙手を発言後に自動解除

超音波ハウリング検出
同じ部屋に複数の Teams 会議参加者がいて、それぞれが音声を出力すると、フィードバック ループが形成され反響の原因になることがあります。この新機能は、他の Teams デバイスが近くにあるかどうかを検出し、そのデバイスが既に同じ会議に参加して音声を出力している場合に、これから参加しようとしているユーザーにそのことを通知するものです。Teams はそのユーザーのマイクとスピーカーを自動的にミュートします。デバイスのミュートは、ユーザーがいつでも解除することができます。

Microsoft Teams の新機能

PowerPoint Live の動画字幕
Teams の PowerPoint Live の埋め込み動画で字幕がサポートされました。動画に字幕が含まれている場合、その動画では字幕をオンにするオプションが自動で表示されるようになります。

Windows 版や Mac 版 PowerPoint での PowerPoint プレゼンテーションの作成時に、動画に字幕ファイルを含めるかどうかを選ぶことができます。そのプレゼンテーションを Teams の PowerPoint Live で共有する際、埋め込みの動画に字幕が別ファイルとして付属している場合は、字幕をオンにするオプションが自動で表示されます。字幕をオンにすると、スライド下部に字幕が表示されます。動画に字幕が付属していない場合、字幕ボタンは表示されません。

PowerPoint Live の動画字幕

Teams 会議のグリーン スクリーン機能
新たに導入されたグリーン スクリーン機能を利用すると、ユーザーの顔、頭、耳、髪の周囲の仮想背景効果をさらに鮮明かつ精細にすることができます。また、映し出された小物や手に持っている物が、他のビデオ通話参加者に見やすくなります。この機能は Windows と Intel 製 CPU 搭載機の macOS で使用できます。Mac M1/M2 搭載機では使用できません。この機能を使用する場合は、ユーザーの背景を単色にするか、凹凸のない背景にする必要があります。さらに、Teams 会議で背景効果を適用し、グリーン スクリーン効果を有効化して、適切な背景色を選択します。これで効果が正しく適用されるようになります。グリーン スクリーン機能を有効化する方法の詳細についてはこちら (英語) を確認してください。

Teams 会議のグリーン スクリーン機能
Teams 会議のグリーン スクリーン機能

Teams 電話に関する新機能

フェデレーション グループ通話 (GCC-HighDoD)
Teams で組織外のフェデレーション ユーザーの同僚と簡単にグループ通話を開始することができます。ビデオや画面共有も使用可能で、PSTN 利用料金は発生せず、すべてインターネット接続で利用できます。

Teams Rooms とデバイス

Android Microsoft Teams Audiocodes RXV81 ビデオ コラボレーション バー
Audiocodes RXV81 が Android 版 Microsoft Teams Rooms の認定を取得しました。この製品は、ハドル ルームや中規模の会議室に向けたスタンドアロン型のビデオ コラボレーション バーです。オペレーティング システムは最新の Android 12 で、最先端のセキュリティ機能とプライバシー機能を搭載しています。プラグアンドプレイで簡単に使用でき、リモートで一元的に管理できるので、サポートもシンプルに効率よく行えます。Microsoft Teams 会議エクスペリエンスも優れており、会議にはワンクリックで参加できます。また、スピーカーと 6 基のマイクが組み込まれているため高音質で、フル HD および ePTZ に対応、5 倍ズームの高画質カメラが搭載されています。洗練された会議室コントローラーの RX-PAD を RXV81 と組み合わせると、エクスペリエンスがさらにシンプルになります。Android 版 Teams Rooms 用 Audiocodes RXV81 の詳細についてはこちら (英語) を確認してください。

Teams Rooms とデバイス

Android Microsoft Teams Yealink MeetingBoard Camera 6X
この 6 倍光学 PTZ (パン、チルト、ズーム) カメラは、Yealink の 65 インチおよび 86 インチの Android 搭載 MeetingBoard に取り付けられます。AI を活用しており、自動フレーミング、発言者の追跡、マルチフォーカス フレーミング、ピクチャインピクチャといったさまざまな表示に対応します。Teams 認定の Yealink カメラおよびコラボレーション ディスプレイ ソリューションの詳細についてはこちら (英語) を確認してください。

Android 版 Microsoft Teams 用 Yealink MeetingBoard Camera 6X

Windows Microsoft Teams Rooms Bose Videobar VB-S
Teams 認定デバイスの Bose Videobar VB-S は、コンパクトなオールインワンの USB 接続会議デバイスです。3 メートル四方程度までの小規模な会議室やハドル スペース向けの製品で、簡単に設置でき、高品質の音声と動画を提供するのが特長です。4 基のビーム ステアリング マイク、4K Ultra-HD カメラ、Bose ならではの高音質で、きわめてクリアな音質と画質の Teams 会議を行うことができます。Bose Videobar VB-S の詳細についてはこちらを確認してください。

Windows 版 Microsoft Teams Rooms 用 Bose Videobar VB-S

Android Microsoft Teams Rooms DTEN D7X 55
DTEN D7X 55” は、ハイブリッド環境のチームに会議や共同作業用のエクスペリエンスを提供するビデオ会議およびコラボレーション ソリューションです。タッチスクリーン ディスプレイから Teams 会議に直接参加することが可能で、Microsoft Whiteboard セッションでのコラボレーションにも対応しています。Teams Rooms 用 DTEN D7X 55” の詳細についてはこちら (英語) を確認してください。

Android 版 Microsoft Teams Rooms 用 DTEN D7X 55”

Q-SYS NC 110 カメラ
NC-110 はモーター非搭載の固定レンズ式カメラで、デジタルでパン、チルト、ズーム (ePTZ) を行います。水平方向の視野角は 110 度と、小規模の会議室にも広い会議室にも対応できるようになっています。Teams 認定 Q-SYS NC 110 カメラの詳細についてはこちら (英語) を確認してください。

Q-SYS NC 110 カメラ

Q-SYS Teams Rooms 認定製品群
この Teams Rooms 認定製品群には、Q-SYS Core (110f/8 Flex/Nano/NV-32-H)、ネットワーク対応マイク (Q-SYS NM-T1)、Q-SYS ネットワーク対応スピーカー (NL-SB42/NL-C4/NL-P4)、オプションの Q-SYS ネットワーク対応カメラ (NC-12×80/NC-20×60/NC-110)、I/O ブリッジが含まれます。このソリューションは、音が反響しやすい空間で非常に良好な音声、ビデオ、コントロール エクスペリエンスを提供します。Q-SYS の Teams 認定デバイス ポートフォリオは非常に充実していて、会議に使用する部屋のニーズに応じて構成することができます。Q-SYS の Teams Rooms 認定ソリューションの詳細についてはこちら (英語) を確認してください。

Q-SYS の Teams Rooms 認定製品群

Aver TR313V2 カメラ: 会議室の後方から発表者をとらえる
Teams の認定を受けた Aver TR313V2 は、光学 12 倍ズーム、8 メガ ピクセルの高機能カメラ、4K の高解像度でフォーカスして対象物を鮮明に映し出します。人工知能 (AI) による自動追跡機能 (全身または半身) およびゾーン追跡機能を搭載しているため、発表者は自由に動き回ることができます。また、プリセットのコンテンツ領域を使用すれば、プロのカメラマンによる操作がなくてもプレゼンテーションに集中できます。この製品は大規模な会議室に適しています。詳細についてはこちら (英語) を確認してください。

Aver TR313V2 カメラ: 会議室の後方から発表者をとらえる

Lenovo ThinkVision MC60 Monitor Webcam
Teams の認定を受けた ThinkVision MC60 Monitor Webcam は、高解像度のフル HD 1080p 対応の直観的な Web カメラで、モニターにシームレスに装着することができます。視野角 (FOV) を 65/78/90 度に設定可能で、オートフォーカス機能を備え、シームレスなコラボレーションを実現するスマートな制御機能を搭載しています。ThinkVision MC60 Monitor Webcam には、指向性信号伝送テクノロジにより周囲のノイズをキャンセルする機構があり、プライベート モードと会議モードのそれぞれに最適化された専用音声エクスペリエンスを実装しています。詳細についてはこちら (英語) を確認してください。

Lenovo ThinkVision MC60 Monitor Webcam

現場担当者、特定業種向けの新機能

Microsoft Teams: 承認機能複数の承認者による順次承認をサポート
複数の承認者によって順次承認を行う機能を追加しました。

モバイルに関する新機能

Teams モバイルからチャットやチャネルにクラウドのファイルを添付
Teams モバイルのチャットやチャネルの OneDrive からファイルをアップロードできるようになりました。また、[Recent] セクションで最近使用したファイルを表示したり、直近で特によく使用したファイルを添付したりできるようになりました。

プラットフォームに関する新機能

アプリのジオフェンス
ISV がパートナー センターで地理的地域 (国/地域) を選択して、アプリを絞り込めるようになりました。ユーザーには、その国/地域に関連するアプリのみが表示されます。

承認済みアプリの自動インストール
Microsoft Teams の承認済みアプリの自動インストール (旧称: ゼロタッチ アプリ インストール) は、管理者やユーザーによる組織内でのアプリの管理や使用を効率化する機能です。管理者はこの機能を有効化することで、Azure AD の資格情報で SaaS アプリにサインインしたユーザーの Teams にアプリを自動でインストールすることができ、管理者が設定したアクセス制御をそのアプリに適用することができます。これにより、手動での作業や管理負荷を減らすことができます。ユーザーが Teams 外部で使用していたアプリをシームレスに追加できるため、既存の SaaS ライセンスを最大限にすることが可能です。ユーザーはこの機能を使用すると、アプリを検索することなく Teams 内で同じツールを使用できるため、ツールを切り替えることなくスムーズに作業を続けられます。

詳細については、Microsoft Teams に承認済みアプリを自動インストールする – Microsoft Teams | Microsoft Learn を確認してください。

承認済みアプリの自動インストール
承認済みアプリの自動インストール
承認済みアプリの自動インストール

イベントに関する新機能

ウェビナーのリマインダー メール
ウェビナーの開催日が迫ってきたタイミングで参加予定者にリマインダー メールを送信することで、イベントへの参加を改めて促すことができます。リマインダー メールは、イベント前の事前に設定された特定の日時に、各登録者向けに送信されます。メールにはブランド独自のヘッダー、ウェビナーの詳細、イベント参加用リンクなどを含めることができます。

教育機関向け Teams の新機能

教育機関向け Viva Connections の一般提供を開始
教育機関向けの Microsoft Viva Connections は、生徒が必要とする資料をすべて 1 か所にまとめ、Microsoft Teams 内から直接利用できるようにするデジタル ホームです。直観的なデザインとアクセスのしやすさが特長で、ダッシュボードは生徒一人ひとりのニーズに合わせてパーソナライズすることができます。学生にとってすべてが 1 か所にまとめられた毎日の学習の起点と終点となるデジタル ホームであり、Microsoft Teams からいつでもそれぞれの学習環境に接続することができます。教職員は最新情報を簡単に共有できるため、授業登録の締め切り、部員を募集しているクラブ、訪問予定の講演者などのリアルタイムの情報を生徒が見逃さないようにすることができます。生徒は Teams で既定の言語を選択して、自分にとって最適な方法であらゆる情報を受け取ることができます。また、モバイル デバイスでも同じエクスペリエンスを得ることができます。

政府機関向けの新機能

マイクロソフトのマルチテナント クラウド環境の法人のお客様に現在提供している以下の機能が、米国の Government Community Cloud (GCC)、Government Community Cloud High (GCC-High)、国防総省 (DoD) のお客様向けにもロールアウトされました。

PSTN のダイヤルイン、ダイヤルアウト、折り返し先からの参加者のブレークアウト ルームへの参加をサポート (DoDGCC-High)
Microsoft Teams のブレークアウト ルームでは、PSTN 経由の参加者をブレークアウト ルームに割り当て、参加させることができます。PSTN 経由の参加者には、ダイヤルイン、ダイヤルアウト、折り返し先からの参加者が含まれます。

Join the conversation