鹿島建設とホロラボ、BIM データを活用した火災時の高度な避難シミュレーションの Microsoft HoloLens 2 対応版を開発
鹿島建設株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:天野裕正、以下鹿島)は、株式会社ホロラボ(本社;東京都品川区、代表取締役CEO:中村薫、以下ホロラボ)の支援のもと、火災時の高度な避難シミュレーションシステム 「人・熱・煙 連成避難シミュレータ PSTARS」の Microsoft HoloLens 2 対応版を開発しました。鹿島が保有する BIM データを活用することで、避難時シミュレーションを実際の建造物の空間内に重畳表示することが可能となり、より臨場感のあるシミュレーションが実現可能となります。 HoloLens 2 対応版の利点 HoloLens 2 は頭部に装着するコンピュータのため、シミュレーションシステムの確認がモニターや VR(仮想現実)のような閉ざされた空間のみにとどまらず、実際の施設で実寸大で表示可能。 実際の施設でシミュレーションを実施できるため、移動の距離感などが臨場感を持って体験できる。 現実には起きてほしくない事象を現実の空間に重畳表示することで、より精密なイメージにてシミュレーションを補正可能。 シミュレーションシステムでは、細かいパラメータの指定が可能。例えば、男女別や年齢別などのモデル出現率を指定できる機能の他に、老人や子供、車いすなどのデータに合わせたモデル差替え機能も搭載しており、シミュレーション結果をより正しく表現できる。 今後、駅や商業施設などの人が集まる施設の改修工事において、活用を行っていく予定です。施工ステップごとの BIM データを用いて人流をシミュレーションし HoloLens 2 で体験することで、現実空間よりもたらされる影響を施設、施工、利用者の各立場から把握でき、より綿密な工事計画が可能になると考えられます。また、計算結果を表示するだけでなく、HoloLens 2 装着者の動きに応じて周囲の動きも再計算されるようなリアルタイムシミュレーションを目指していきます。 詳細は下記のホロラボのプレスリリースをご確認ください。 火災時の高度な避難シミュレータ「人・熱・煙連成避難シミュレータ PSTARS」システム概要については、下記の鹿島のプレスリリースをご確認ください。 関連情報: HoloLens 2 / Mixed Reality 製品に関する情報はこちら 国内におけるHoloLens… Read more