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Mixed Reality

次世代オンライン遠隔医療システムの開発・提供で 長崎大学、五島中央病院、長崎県、五島市と連携協定を締結

By Japan Windows Blog

Mixed RealityとAIの活用により、専門医過疎地域に高水準で均てん化された医療を提供 日本マイクロソフト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長:吉田 仁志、以下 日本マイクロソフト)は、次世代オンライン遠隔医療システムの開発・提供において、国立大学法人 長崎大学(学長:河野 茂、以下 長崎大学)、長崎県五島中央病院(院長:竹島 史直、以下 五島中央病院)、長崎県(知事:中村 法道)、五島市(市長:野口 市太郎)と連携協定を締結しました。5者では、本連携における最初のプロジェクトとして、関節リウマチ患者を対象とした遠隔医療の実用化に向けて、Mixed Reality(複合現実)を活用した国内初の次世代型オンライン遠隔医療システムとして、長崎大学関節リウマチ遠隔医療システム「NURAS」 (ニューラス、Nagasaki University Rheumatoid Arthritis remote medical System)を開発し、本日より長崎大学病院(長崎市)と五島中央病院(福江島)において実証実験を開始しました。 今後5者では、本実証実験で得たノウハウ・経験を広く共有したり、他の疾患でも活用できるよう本システムを改良したりすることで、高水準で均てん化された医療や利便性の向上、また、患者の移動を減らすことによる、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)等の感染症の拡大防止に貢献していきたいと考えています。 長崎大学関節リウマチ遠隔医療システム「NURAS」の概要 NURASは、専門医過疎地域である離島・へき地など遠隔地にいる患者が、Mixed Realityなどの活用により、リウマチ専門医による遠隔医療を、これまでよりも高い精度で受けることが可能となるシステムです。従来のテレビ電話あるいはWeb会議システムを用いても遠隔医療は可能ですが、関節を中心とした病変部位を平面映像(2D)だけで観察および類推することしかできず、関節リウマチ診療に不可欠である正確な関節評価を行うことは困難です。本システムでは、マイクロソフトの「Azure Kinect DK」を深度センサーとして患者の前に置き、Mixed Realityを実現するデバイス「Microsoft HoloLens 2」を専門医が装着、コラボレーションツールの「Microsoft Teams」を使ってビデオ会議を行うことで、平面映像だけでは評価が困難な病変部位を立体的(3D)かつリアルタイムに観察・評価できるようにしました。 Azure Kinect DKは、被写体の立体的な動画を撮影できるカメラです。Azure Kinect DKを用いることで、医師が装着したHoloLens 2に投影される 3D ホログラムを、高精度かつリアルタイムに生成できるほか、Azure Kinect DKに内蔵された7つのマイクロフォン アレイで、音源の方向を含めたクリアな音声を録音できます。また、厚生労働省、経済産業省、総務省が所管する“3省3ガイドライン”に準拠しているクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を通じて、撮影された患部の映像、および録音された患者と医師の会話などのデータはセキュアに処理されます。これにより離島・へき地といった専門医過疎地域においても高水準で均てん化されたリウマチ専門遠隔医療が可能になります。… Read more