Windows 10 Fall Creators Update 日本語入力 (IME) 関連の改善
皆さま、こんにちは。Windows & Devices 開発統括部の森嶋です。
10 月 17 日(米国時間)より全世界で Windows 10 の最新メジャーアップデートである Fall Creators Update の提供を開始しました。日本でも本日、10月18日より提供が始まっています。
本ブログでは、このアップデートに含まれている日本語入力関連の改善をご紹介いたします。皆さまからの貴重なフィードバックや改善のご提案が今回のアップデートにも非常に役立っており、改めて感謝申し上げます。
日本語入力 (IME) の主な変更点
・予測候補からウェブ検索ができるようになりました
ハードウェア キーボードで日本語 IME をお使いの場合に予測候補をウェブ検索できるようになりました。使い方や意味を確認したい言葉や馴染みの無い言葉について簡単に検索することができます。
予測入力の候補リストにある検索アイコンをクリックすると候補から直接検索を実行できます。
・予測入力候補が強化されました
既に入力されている文字に合わせて候補を出す機能を強化しました。この機能でよりスムーズな日本語入力が可能になります。
また、予測入力候補を選択確定後、確定した文字列をBackspace キーで短くして使った場合に、実際に使われた短い文字列が次回以降予測候補に含まれるようになりました。これにより、候補を選んでから Backspace という操作を繰り返す必要がなくなりました。
・英単語予測候補にスペル修正機能が追加されました
日本語入力の途中でも英単語予測候補を使用して、簡単に英単語を入力できます。間違ったスペルを入力したときでも、正しい英単語を予測し候補を表示できるようになりました。
日本語 タッチ キーボードの主な変更点
・タッチ キーボードを一新しました
One Windows ( Windows プラットフォームの共通化)の一環として、拡張性が高く機能が豊富な UI フレームワークである XAML を使用して、タッチ キーボードを一新しました。以下が主な変更点になります。
- カーブ フリック入力のサポート
- 片手用 QWERTY キーボードの追加
- キーボード設定メニューの刷新
- 手書き入力パネルのデザインと機能性を改善
タッチ キーボードを使うにはタスク バーのキーボード アイコンを使います。キーボード アイコンが見えない場合はタスク バーから右クリックで表示されるメニューから「タッチ キーボードボタンを表示」をクリックしてください。タブレット モードの場合は、入力領域をタップすると自動的にタッチ キーボードが立ち上がります。
・PC でもカーブ フリック入力が可能になりました
Windows 10 Mobile で好評で皆さまからのご要望も多かったカーブ フリック入力を、かな 10 キー入力に実装しました。カーブ フリック入力は、2 タッチが必要な濁音、半濁音、小文字の入力を 1 ストロークで入力できるようにしたものです。
- 「濁音」を入力する場合:対象の文字のキーを選んでいる状態でさらに指を「時計回り」にスライドさせます。
- 「半濁音」「小文字」を入力する場合:対象の文字のキーを選んでいる状態でさらに指を「反時計回り」にスライドさせます。
- 「び」の入力例
- 「は」キーを押したまま指を左にスライドし「ひ」キーが表示されたら指を時計回り(この場合は、左斜め上)にスライドし、濁音用のサブ ペタルを選択し、指を離します。
- 一連の動作を通常のフリック入力と同じ感覚でキー(ペタル・サブ ペタル)が表示される前に一気に指をスライドさせ入力することもできます。
・手書き入力パネルがスクロール可能になりジェスチャーが充実しました
手書き入力パネルも新しいデザインになり、より効率のよいペン入力を可能にしました。
- ご要望の多かったスクロールによる書き込み領域の拡張を可能にしました。
- 横線や斜め線を引く削除ジェスチャーで文字を消せるようになりました。
- 別々に認識された2つの文字を線で繋げることで再認識させる修正ジェスチャーを追加しました。
Fall Creators Update が配信されてきましたら、是非アップデートを実行し、改善された IME、タッチ キーボードをお試しください。
問題報告やご意見を送るための手順はこちらの記事をご参照ください。
より良い製品にするために、皆さまからのご意見を心よりお待ちしております。