2019年3月19日 2:00 PM

​リリースから 2 周年の Microsoft Teams、新たなエクスペリエンスでインテリジェントなワークプレースを実現

著者: Microsoft 365、ゼネラル マネージャー、Lori Wright

公開日時: 2019 年 3 月 19 日午前 7 時 (太平洋時間)/午前 10 時 (東部時間)

このたび、Microsoft Teams の全世界リリースから 2 周年を迎えます。この 2 年間、Teams はユーザーどうしをつなぎ「エンゲージメント」と「インクルージョン」の文化を育成するチームワークのハブとして、数々の新機能を追加しながらユーザー数を拡大し、飛躍的に成長してきました。今回、Teams において 8 つの新機能を発表いたします。これにより、チームの一体感を高め、より効率的で安全なコラボレーションを実現します。

現在、Fortune 100 企業の 91 社をはじめ、50 万以上の組織のお客様が Teams を使用して、地域、時差、言語の壁を越えてコラボレーションを実現しています。たとえば、Cerner、Cox Automotive、dm-drogerie markt、Dr. Reddy’s Laboratories、Hendrick Motorsports、コニカミノルタ、Lexmark、三井物産、National Bank of Canada、Pfizer、Razer、リコー、Trek Bicycle といった企業の皆様にお使いいただいています。Teams は現在 44 の言語をサポートし、181 の市場で提供されています。近日中には、ヒンディー語、フィリピノ語、ベンガル語、テルグ語、タミル語、マラーティー語、グジャラート語、カンナダ語、マラヤーラム語の 9 言語のサポートも開始いたします。

Microsoft Teams

▪Teams でより一体感のある効率的で安全なコラボレーションを実現

Microsoft Teams は、ワークプレースにおけるコラボレーションを活性化します。連携されていない複数のアプリから、Team による 1 つの安全なハブへと切り替わることで、チャット、会議、通話など、チームが必要とするすべてのものが 1 か所に集まり、Office 365 アプリとネイティブに統合されます。サードパーティ製のアプリ、プロセス、デバイスを使用すれば、作業の効率化に必要なツールを追加できるため、エクスペリエンスのカスタマイズや拡張も可能です。カスタマイズ可能なモバイルの Teams エクスペリエンス 1 月に発表 (英語) しましたが、引き続き今回も Teams の新しい機能を発表いたします。この新機能により、会議の一体感や効率を高めつつ、1 ランク上のセキュリティとコンプライアンスを実現できるようになります。

  1. 背景のカスタマイズ: インテリジェントな背景ぼかしテクノロジがさらに進化し、会議やビデオ通話に自宅から参加している場合に、会社のロゴやオフィス環境などのカスタムの背景を選択して自分の背後に表示できるようになります。これにより、気の散る要素を減らしつつ、ビデオを最大限に活用できるため、リモート会議の効率がアップします。今年後半にリリース。teams_pic01
  2. コンテンツ カメラと Intelligent Capture: アナログのホワイトボード上の情報などのコンテンツをキャプチャするための追加のカメラを Microsoft Teams Rooms でサポートします。USB カメラを使用することで、Microsoft Teams Rooms でマイクロソフトの新しい Intelligent Capture 処理を活かして、ホワイトボード上の絵やテキストをキャプチャ、フォーカス、サイズ変更、加工できるため、ホワイトボードの前に人が立っていても、リモートの参加者はホワイトボードのブレーンストーミングをリアルタイムではっきりと確認できます。今年後半にリリース。teams_pic02
  3. Teams の会議での Microsoft Whiteboard: 無限に広がるデジタル キャンバスによって、会議の参加者が Teams 内で直接共同作業を行えます。Microsoft Teams Rooms で Whiteboard がサポートされるようになれば、その場にいる参加者も共同作業に加わることができます。物理的なホワイトボードから Whiteboard のキャンバスにコンテンツを追加することも可能です。最初から書き直す必要はありません。Teams の Whiteboard を活用すれば、会議に参加する場所が会議室であっても、遠く離れた場所であっても、だれでも積極的に会話に参加できます。現在パブリック プレビュー中。
  4. ライブ字幕: 参加者が耳の不自由な場合でも、言語熟達度に差があっても、周囲が騒がしい場所から接続していても、Teams での会議に壁を感じることなく参加できます。参加者が他のメンバーの発言を字幕でリアルタイムに確認できることで、内容の理解や議論への参加が容易になり、会議が有意義なものになります。英語版のプレビューを間もなく開始。teams_pic03
  5. 安全なプライベート チャネル: 特定のチャネルに関連付けられている会話やファイルを閲覧できるチーム メンバーを指定でき、必要に応じて、チャネルへの参加や関連するコンテンツの閲覧を制限できます。このため、可視性を制限する目的で個別にチームを作成する必要がなくなります。これは特に多くのご要望が寄せられていた機能の 1 つで、現在マイクロソフト内部や一部のお客様と共に鋭意テストを進めております。今年後半にリリース。
  6. 情報の境界線: Microsoft Teams で相互にやり取りし、共同作業できるユーザーを制限することで、組織内の利害の対立を防ぎます。ファーストライン ワーカーのシナリオなどで、情報を握っている立場のユーザーと利害が異なる立場にある同僚ユーザーの間のやり取りをコントロールすることで、情報の開示を制限できます。この機能は、「倫理の壁」の要件と、その他の関連業界標準および規制を遵守する必要のある組織にとって特に有用です。近日リリース。
  7. チャットや会話のデータ損失防止 (DLP): チャットやチャネルの会話の中の機密情報を検出、自動的に保護、検査することができます。DLP ポリシーを作成することで、管理者は機密情報が意図せず組織内外で共有、漏えいされるのを防ぐことができます。現在、Office 365 Advanced Compliance が含まれるすべての Office 365 および Microsoft 365 プランで一般提供中。
  8. Microsoft 365 のライブ イベント: だれでもライブ イベントやオンデマンド イベントを作成して、従業員、顧客、パートナーに、説得力のあるメッセージを届けることができます。イベントでは、Teams、Stream、Yammer を介してビデオを流したり、インタラクティブなディスカッションを行うなど、必要に応じて、シンプルにすることも洗練させることもできます。最大 1 万人のユーザーが、どこからでもデバイスを問わずリアルタイムに参加できます。自動記録などの強力な人工知能 (AI) 機能により、イベント記録のコンテンツを後から確認することができます。現在一般提供中。

今回お伝えした内容の詳細については、Teams Tech Community のブログ記事をご覧ください。

▪お客様の声

規模や業界を問わず世界中の企業で、チームワークのハブとして Teams が利用されています。たとえば、航空会社の乗務員がつながる(英語)マーケティング エージェンシーが提案を準備する (英語)教師がすべての学生に発言の機会を与える (英語)金融アナリストが仕事を締め切り前に仕上げる(英語)患者がより良い治療を受ける (英語)経営者が適切な人材を探す (英語) といった場面で活用されています。すべてのお客様、パートナー様、そして Teams 愛好家のユーザーの皆様に、マイクロソフトと共に歩んでくださることを感謝申し上げます。

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NASCAR レース チームの Hendrick Motorsports、抜きん出た競争力を獲得

圧倒的強さを誇るレース チームの Hendrick Motorsports は、レース中のコミュニケーションと意思決定のハブとして Teams を採用しました。レーシング カーがサーキットのコースを駆け抜ける間、エンジニア、メカニック、戦略担当者は、何百キロと離れたノースカロライナ州コンコルドのチーム オペレーション センターでそれぞれの仕事にあたります。そして膨大なデータを収集、分析して、リアルタイムにサーキットにいるチームとやり取りしています。「迅速、確実、効果的なコミュニケーションがレースにおいて最も重要です」と語るレース エンジニアの Zac Brown 氏は、Teams を使用して、サーキットのドライバー、クルー チーフ、ピット クルーと常に連絡を取り合っています。また、サイズの大きなファイルの共有にも使用し、「Teams は Office 365 スイートと完全に統合されているため、アプリケーションの切り替えも不要で、貴重な時間を浪費せずに済みます」と評価しています。詳細は、Teams の活用でレース中にリアルタイムにコミュニケーションを取っている Hendrick Motorsports の事例 (英語) をご覧ください。

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Razer、徹底した明快なコミュニケーションでゲーム業界を勝ち抜く

Razer は、実行速度と品質が競争力の鍵を握る、移り変わりの激しいゲーム ライフスタイル業界で圧倒的なシェアを占めています。サンフランシスコとシンガポールの 2 か所に本社を構え、世界中に散らばる国際色豊かなチームを管理している Razer にとって、迅速なコミュニケーション、すばやい意思決定、リアルタイムのコラボレーションを実現するには、そのための最適なツールが欠かせません。そのニーズを満たすために、同社は Microsoft Teams を採用し、競争の激しい業界で少しでも優位に立とうとしています。「Teams を活用してコミュニケーションの急増に対応し、生産性を最大限に高めています。社内の文化を一新し、効率的なコミュニケーションを促進することで、イノベーションから製造、マーケティングに至る市場投入までの時間を短縮しました」と、Razer の参謀役を務める Patricia Liu 氏は語っています。詳細は、Teams を活用して協働製品開発を加速している Razer の事例 (英語) をご覧ください。

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Cerner、従業員の積極的な Microsoft Teams 採用を促進

Cerner は、医療情報に関するテクノロジ ソリューションおよびサービスを提供する世界大手の企業です。同社の従業員は世界中に散らばり、シフト、時差、言語もさまざまです。これまでコミュニケーションとコンテンツ作成に使用するツールが各地で異なっていたため、従業員が効果的に連携して働くことが困難でした。今では、Teams のおかげで直観的な連携、コラボレーションが実現しています。「IT 部門から指示されるのではなく、従業員が自ら導入したソリューションは、浸透のスピードが違います。Teams がまさにそうでした。ほんの数か月で、組織内で 2,000 を超えるチームが作られました。しかもすべてが有機的に起こったのです」と、Cerner の CIO を務める Bill Graff 氏は述べています。詳細は Teams の最新エクスペリエンスでコミュニケーションを統合している Cerner の事例 (英語) をご覧ください。

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コニカミノルタ、コミュニケーションとコラボレーションを加速

コニカミノルタは、働き方改革に取り組む企業の先駆けとして知られています。従業員はテレワークを選択でき、どこからでも最大限の創造性を発揮して仕事をすることができます。同社はチャットを中心とした新しい形のコミュニケーションを導入し、より簡単かつスピーディに連携が取れるようにしました。Teams を活用することで、インフォメーション ワーカーは日常業務に使用するすべてのツールに 1 か所からアクセスできます。IT インフラストラクチャ マネージャーの河上剛氏は、「タスクを Planner で管理したり、プロジェクトの状況を OneNote や Excel でマネージャーに報告したり、SharePoint のカレンダーを埋め込んで行先掲示板のように使ったり、といったことが Teams の中でシームレスに完結できます」と語っています。社外の関係者を Teams のチャネルに招待する機能を活用し、パートナー企業との連携も円滑になりました。同社では、広報部門から IT ヘルプ デスクに至るまで、さまざまな業務で目に見えて効率が上がっています。詳細は、Teams を活用してどこにいても働ける環境を実現したコニカミノルタの事例をご覧ください。

これらは、本社に所属するチーム、在宅勤務している遠隔地の従業員、毎日顧客に応対しているファーストライン ワーカーなど、あらゆるユーザーにインテリジェントなワークプレースを提供する Microsoft Teams の活用事例の一部です。Microsoft Teams をまだお使いでない場合は、今すぐお試しください。

Teams の今後のビジョンについては、2019 年 3 月 19 日 (火) 午前 10 時 (東部時間) からライブ配信される Enterprise Connect でのマイクロソフトの基調講演 (英語) をご視聴ください。オンデマンドでもご覧いただけます。