2020年6月25日 9:35 AM

Microsoft Teams の新機能 | Build 2020

※ 本ブログは、米国時間 5/19 に公開された “What’s New in Microsoft Teams | Build Edition 2020” の抄訳です。

Microsoft Teams は驚異的な成長 (英語) を遂げ、ますます多くの方々にご利用いただいています。本日の Build では、Microsoft Teams の新機能を多数発表しました。開発者の皆様に、ワークフローを作成、利用、変換するためのリッチなキャンバスを継続的に提供するべく取り組んできた結果、Teams がアプリ開発のすべての工程に対応できるようになりました。それでは、Teams の新機能について早速ご紹介しましょう。

アプリの作成と公開を簡単に

Teams 用の Visual Studio および Visual Studio Code 拡張機能
新しい Teams 用の Visual Studio および Visual Studio Code 拡張機能により、開発者は強力な機能と使いやすさを兼ね備えたこれらのツールを利用して、プロジェクトのスキャフォールディングの生成、機能の構成、アプリ パッケージ マニフェストの作成とホスティングのセットアップ、アプリ パッケージ マニフェストの検証をすばやく行い、(自分、組織のアプリ カタログ、Teams アプリ ストアへの) アプリの公開プロセスを開始できます。Visual Studio Code 拡張機能は現在、パブリック プレビュー版 (英語) が公開されています。Visual Studio 拡張機能は近日中に公開予定です。

Power Virtual Agents を利用して Teams からボットをローコードで作成
Power Platform (英語) の最新コンポーネントである Power Virtual Agents は、ローコード チャットボット プラットフォームです。Power Virtual Agents との連携により、今後数か月のうちに多数の新機能のロールアウトが予定されています。これらの機能により、Teams からローコード チャットボットを簡単に作成、管理できるほか、エンド ユーザーが Teams で Power Virtual Agents ボットを手軽に使用できるようになります。以下、新機能についてご紹介します。

  • ボット テンプレート: GitHub で FAQ ボット テンプレート (英語) が公開されます。
  • シングル サインオン: ユーザーが Teams で Power Virtual Agents ボットを使用する場合に、再度サインインしなくても済むようになります。

Power Apps Power Virtual Agents から Teams への追加が容易に
Power Apps や Power Virtual Agents から Teams にカスタム ソリューションを追加するプロセスが効率化されました。近日中に、Power Apps の [Add to Teams] ボタンをクリックするだけで、アプリを Teams アプリ ストアにプッシュできるようになります。同様に、Power Virtual Agents からローコード ボットを追加するプロセスも簡素化されるため、開発者はボットの展開ではなく作成に時間をかけることができます。

Power Automate Teams によるワークフロー自動化の強化
新たに Teams 専用の Power Automate トリガーとアクションが複数追加され、カスタム メッセージの拡張機能の利用、@メンションの自動化、ボット エクスペリエンスのカスタマイズなどが可能になります。また、Teams 向けの新しいビジネス プロセス シナリオ テンプレートがロールアウトされ、関連するワークフロー自動化の作成プロセスがさらに簡単になります。これらのテンプレートは、フローの新規作成時に [Create from template] オプションを選択した場合に表示されます。

シフト アプリと Power Automate を利用した新しいアクション
Power Automate の新しいアクションを使用すると、シフト アプリから情報を取得して、他のアプリでカスタム ワークフローを作成したり、一括操作を実行したりできます。たとえば、シフト アプリから申請やスケジュールの詳細などの情報を収集し、その情報を他のアプリのワークフローで使用できます。詳細については、こちらのページ (英語) をご覧ください。

Power BI Teams の共有機能の強化
データに基づいて会話を進められるように、Teams での Power BI レポートの共有がさらに簡単になりました。共有するレポートを選択して、Power BI の新しい [Share to Teams] ボタンをクリックすると、送信先のユーザーまたはチャネルを選択する画面が表示され、その会話にレポートが自動的に投稿されます。

また、Power BI レポート内のグラフを個別にコピーできるようになったほか、そのグラフを Teams の会話に貼り付けると、グラフのリッチなサムネイル プレビューに加えて、アダプティブ カードが表示され、ユーザーがそのグラフに対してアクションを実行することができます。

アプリのアクティビティ フィード通知
近日中に、Microsoft Graph API を利用した新しいアクティビティ フィード通知のベータ版が公開されます。これにより、さまざまなデバイスを利用しているユーザーに新しい簡単な方法でアプリ通知を送信できるようになります。通知の構造から、ユーザーが通知をクリックした場合に表示される内容まで、あらゆる通知エクスペリエンスをカスタマイズ、制御する機能を利用できます。

詳細なアクセス許可の設定
Teams Graph API で 24 種類の詳細なアクセス許可の一般提供が開始され、開発者がさらに柔軟かつきめ細かい制御を行えるようになりました。詳細なアクセス許可により、アプリのチーム データへのアクセス許可と範囲を制限することができます。

アプリでのモバイル デバイス機能の利用
近日中に、モバイル デバイスのネイティブ機能 (カメラ、位置情報、マイクなど) をアプリに接続できるようになります。これにより、開発者は Teams のユーザー エクスペリエンスを拡張して特定のニーズに対応できます。

新しい Microsoft Graph API による新規アプリ メッセージ通知のサブスクリプション
Microsoft Graph API を使用して、メッセージ、返信、リアクションの作成/編集/削除など、各種イベント タイプのサブスクリプションを作成したり、すべてまたは特定のチャネルやチャット スレッドを対象にしたりする開発者向けの機能が提供されました。これにより、新しいコンテンツが追加された場合にアプリを更新できます。これらの機能は、データ損失防止 (DLP) およびセーフティ アプリを開発する場合に便利です。サブスクリプション API の詳細については、こちらのページをご覧ください。この API は現在ベータ版で提供されています。

 Teams Graph API v1.0
近日中に、Microsoft Graph v1.0 エンドポイントに複数の新しい Teams Graph API が追加されます。これにより、チャネルのメッセージの送信や返信 (添付ファイルを含む)、タイトルが「一般」ではない一般チャネルの検索、チャネル名と異なる名前の SharePoint フォルダーの検索などの機能を利用できるようになります。

これらの API は、他の Teams および Cloud Communications API と共に、新しい Connected Contact Center および Compliance Recording ISV パートナー認定プログラムで利用されます。各統合の詳細と、各ソリューション分野でお客様を支援している現在のパートナーの一覧については、Contact Center 統合および Compliance Recording 統合のページをご覧ください。

シフト アプリ用の Graph API
API を使用すると、開発者はシフト エクスペリエンスを柔軟にカスタマイズ、拡張して、自社のカスタムの従業員管理システム (小企業向け) など、外部の従業員管理システムと統合できます。従業員管理システムと Teams を統合することで、バックエンドのロジックを活用できると同時に、Teams をユーザーにとって使いやすいフロントエンド エクスペリエンスにすることができます。詳細については、こちらのページ (英語) をご覧ください。この API は現在一般提供中です。

App Studio の更新 (v 1.4.0)
App Studio の今回の更新 (v 1.4.0) では、アプリ マニフェスト スキーマ 1.6 のサポート、高度な機能を簡単にサポートできるアプリ詳細の [Advanced] セクション、基本的なスキーマ検証以上のテストを実行できるアプリ パッケージ検証ツール、Bot Framework 接続におけるエラー処理の改善と Bot Framework Web ポータルで同じアクションを実行する方法のユーザー向けガイダンスといった機能強化が新たに追加されました。このバージョンは現在一般提供中です。

IT 管理者によるアプリ管理機能を強化

アプリ管理プロセスの合理化
管理プロセスの合理化により、Teams 管理センターから直接カスタム アプリのレビュー、承認、公開を行うことができるようになりました。

サードパーティ サブスクリプションの新しい購入エクスペリエンス
サードパーティ サブスクリプションの新しい購入エクスペリエンスでは、サードパーティの Teams アプリに関連付けられたサブスクリプションを表示、購入できます。Teams 管理センターから直接、IT 管理者がライセンスを購入し、後ほど対象となる従業員に対してアプリをピン留めできます。

Teams 管理センターのビューでアプリ カタログとサブスクリプションの購入ステータスを確認

Teams 管理センターのアプリ購入ビュー

Graph API のアクセス許可の承認
チームに保存した情報の読み取りやユーザーの代理でのメールの送信など、アプリが要求するアクセス許可について、IT 管理者がテナント全体に代わって Graph API のアクセス許可を承認できるようになります。また、詳細なアクセス許可や、リソース固有の承認によって特定のチームにアプリをインストールする機能が追加されます。

Teams アプリの検索エクスペリエンスを強化する新しいコントロール
新しいコントロールを使用すると、オーバーフロー メニューで個々のユーザー用に Teams アプリをインストールして、Teams アプリの検索エクスペリエンスをカスタマイズ、強化できます。また、Teams で作成したテンプレートにインストールするアプリと事前定義されたチャネル構造を含めて、エンド ユーザーに関連するアプリを表示させることもできます。

エンド ユーザー エクスペリエンスを向上

アプリのポップアウト
今年後半には、個人用アプリを「ポップアウト」する機能が追加されます。別のウィンドウを開いてアプリを表示できるため、作業を進めながら、チーム チャットに簡単にアクセスしてコラボレーションを続けることができます。ポップアウト オプションを表示するには、アプリを右クリックします。

Teams のテンプレート
チームを新規作成する場合に、一般的なチーム タイプ用の各種テンプレートを使用して、これまで以上に迅速に作成できるようになりました。イベント管理、危機対応、病棟、銀行の支店などのテンプレートを選択できます。Teams を最大限に活用できるように、各テンプレートには、チャネル、アプリ、利用およびカスタマイズ方法を示したガイダンスがあらかじめ定義されています。また、IT 担当者が組織の新しいカスタム テンプレートを作成することで、チーム構造を標準化し、関連するアプリを表示させて、ベスト プラクティスを広範なユーザーに拡張できます。Teams のテンプレートは、数か月以内にロールアウトされ、自動的に表示されるようになります。詳細については、こちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。

Teams での Microsoft Lists の利用
Teams に Microsoft Lists が追加されます。Microsoft Lists アプリを使用すると、情報を追跡して作業を整理できます。リストはシンプルかつスマートで、柔軟にカスタマイズできるため、チームにとって最も重要な情報を常に把握できます。カスタマイズ可能なビューやスマートなルールとアラートを使用して、問題、アセット、定型業務、連絡先、在庫などを追跡すれば、メンバー全員で最新情報を共有できます。また、あらかじめ用意されているテンプレートを使用すると、オンラインや新しいモバイル アプリ、または Microsoft Teams から直接新しいリストをすぐに作成できます。詳細については、新しい Microsoft Lists リソース センター (英語) にアクセスするか、Microsoft Lists の製品デモ動画 (英語) をご覧ください。

Teams で直接新しいリストを作成するか、Microsoft 365 で既に作成したリストを取り込む

リストの作成、共有、追跡は、すべて Microsoft Teams から行える

Microsoft Teams のコンテキスト検索
Microsoft Teams のコンテキスト検索を使用して、情報をすばやく検索できます。Ctrl + F キーを押して、特定のチャネルまたはチャットに含まれるコンテンツを検索できます。検索結果には、選択したチャットまたはチャネル内のメッセージやファイルのみが表示されます。この機能は近日中に追加されます。

Azure Active Directory シングル サインオン (SSO)
近日中に、サポート対象のデスクトップおよびモバイル版 Teams アプリで Azure Active Directory シングル サインオン (SSO) を利用できるようになります。エンド ユーザーは、Teams へのサインイン後に、シングル サインオンと統合されたアプリで再度サインインする必要がなくなります。また、開発者にとっては、単一の API 呼び出しによって認証プロセスを簡素化できるというメリットがあります。近日中にタブでの一般提供を開始し、今年後半にはボットでも対応する予定です。

Azure Active Directory 条件付きアクセス
近日中に、IT 管理者が信頼済みデバイスの使用を求める条件付きアクセス ポリシーを設定している場合でも、エンド ユーザーがアプリやタブを実行できるようになります。Windows の Azure AD を使用している Web サイト タブでは、サインインが自動的に行われ、デバイス固有の条件付きアクセス ポリシーがサポートされます。

リソース固有の承認
チーム所有者が特定のチーム用にアプリをインストールして、アプリの範囲とデータへのアクセス許可をそのチームのみに制限することができます。これにより、グローバル IT 管理者がアクセス許可をプロビジョニングしなくても、チーム所有者が意思決定を行うことができます。この機能は近日中にプレビューが開始されます。

Teams 向けのアダプティブ カードの強化
デスクトップおよびモバイル版 Teams でアダプティブ カード 1.2 を使用して、よりリッチでカスタマイズ可能なエクスペリエンスを開発できます。カード内での @メンションのサポートなど、多数のご要望が寄せられていた機能に対応しました。これにより、関連するカードにユーザーの注意を向けることができ、アプリの通知機能とエンゲージメント機能が強化されます。RichTextBlock を使用して、カードのルック アンド フィールを柔軟にデザインできます。これらの機能は一般提供中で、今すぐ利用を開始できます。

アダプティブ カードでの着信 Webhook のサポートも、多数のご要望が寄せられていた Teams の機能です。Bot Framework カード (ヒーロー、プロファイル、リストなど) のサポートを含むアダプティブ カードの完全サポートは、近日中にプレビューが開始される予定です。

アダプティブ カードでの @メンション

RichTextBlock とアダプティブ カードの柔軟なデザイン

RichTextBlock とアダプティブ カードの柔軟なデザイン

モバイル版のメッセージ アクション
近日中に、モバイル版でメッセージ アクションのサポートのプレビューが開始される予定です。メッセージ アクションはメッセージから直接トリガー可能で、チャットまたはチャネルでのディスカッション後にタスクや作業項目を作成するといったシナリオを実現するために使用できます。

Teams を使用して外部ユーザーとつながる

Teams Bookings アプリでオンライン面会を設定
HIPAA コンプライアンスに対応し、HITRUST 認定を取得している Teams では、新たに統合された Bookings アプリを利用して、B2C のオンライン面会のスケジューリング、管理、実施を行うことができます。単一のスケジューリング エクスペリエンスで複数の部門や従業員を管理し、患者の訪問診療、応募者の採用面接、小売店のカスタマー サービスの予約、学生からの相談など、外部の参加者とのあらゆるオンライン面会の日時を簡単に決定できます。また、Microsoft Graph API を使用すると、独自のワークフローや医療業界の電子医療記録システムなどの既存のアプリケーションに、スケジュール用リンクや会議参加用リンクを組み込むことができます。

NDI for Teams Skype TX との相互運用性

Teams のオンライン ステージからイベントやスタジオ仕様のコンテンツを配信できます。Microsoft Teams では、新たにネットワーク デバイス インターフェイス (NDI) がサポートされ、Skype TX との相互運用性が実現します。これにより、カスタムの大規模な公開/非公開の配信映像を制作するための高度なオプションを利用できるようになります。近日中には、NDI for Microsoft Teams を使用して、各参加者のビデオを個別のビデオ ソースに変換し、任意の制作ツール (OBS、Wirecast、XSplit、Streamlabs など) で利用できるようになります。これにより、Teams 会議をオンライン ステージへと変えることができます。この機能を使用すると、プロ仕様の配信映像のホスティングなど、新たな方法で Teams 会議を使用できます。

また、Teams は新たに Skype TX デバイスとの相互運用にも対応します。Skype TX は今日、1 対 1 のインタビュー形式の通話接続やニュース配信の制作によく使用されており、発信者のキュー処理や接続品質管理といった高度な機能を利用できます。

NDI for Teams を使用して配信映像をカスタマイズ

Microsoft Mechanics の動画「Microsoft Teams updates | May 2020 and beyond (英語)」では、今回ご紹介した新機能の多くのデモをご覧いただけます。

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