2020年8月24日 2:35 AM

Teams 管理のための新機能 | 2020 年 7 月

※ 本ブログは、米国時間 7/31 に公開された ”New capabilities for Teams Management | July 2020” の抄訳です。

7 月にロールアウトされた、Microsoft Teams 管理センターの新機能と機能強化についてお伝えします。

Teams 管理センターのデバイス管理機能を強化し、Teams を運用するデバイスを 1 か所で管理可能に

今月、デバイス管理に関する新機能が Teams 管理センターに追加され (英語)Microsoft Teams Rooms を含め、Teams デバイスを 1 か所で管理できるようになりました。これにより、デバイスをセットアップする作業が簡素化され、デバイスをよりきめ細かく管理できるようになり、さらに、デバイスのタグ付け、トラブルシューティング、正常性監視機能といった一括管理タスクが幅広く改善されました。これらの作業は外部パートナー委任することも可能です。詳細については、デバイス管理に関する新機能 (英語) のブログ記事をご覧ください。

Teams 管理センターでアプリを構成

Teams 管理センターで Teams アプリやマイクロソフトのアプリを構成できるようになりました。この新しい管理エクスペリエンスでは、アプリ固有の設定を構成して、管理タスクの効率化を図ることができると同時に、ユーザーのニーズに応じてアプリを簡単にカスタマイズできます。

たとえば、チーム メンバーや同僚の成果を称賛できる Microsoft Teams の Praise アプリでは、慣れ親しんだツールを使用して、自社の価値や文化に合ったバッジをカスタマイズすることができます。

Teams 向け Advisor の一般提供を開始

Teams 向け Advisor は、法人にとってできるだけ最適な Teams の展開計画の策定を支援する新しいオンボーディング ツールです。Advisor は、メッセージング、会議、通話、Skype for Business のアップグレードなど、Teams のあらゆるワークロードを効率的に展開できるよう、個々のケースに応じた推奨される計画を提示します。

実際にこのツールを使用した法人では、展開作業が 300% 高速化されました。

Teams でのライフサイクル管理の強化

秘密度ラベルをサポート – Teams 管理センターで作成したチームに Microsoft Information Protection の秘密度ラベル (英語) を適用して、安全かつスケーラブルに共同作業を行えるようになりました。これにより、Microsoft 365 環境全体で一貫してポリシーを適用できます。

さらに、プライバシー、外部ユーザーのメンバーシップ、管理外のデバイスのアクセスに関するポリシーに、秘密度ラベルを関連付けることができます。

チーム、サイト、グループで機密コンテンツを保護するには、まずポリシーを使用して秘密度ラベルを作成します。たとえば、”Confidential” という秘密度ラベルを作成し、このラベルで作成された任意のチーム、サイト、グループをプライベートとして指定します。この場合、チームやサイトの所有者は社外のユーザーを追加できません。また、管理外のデバイスには Web アクセスのみが許可されます。

チームの概要テーブルでフィルタリング – 作業を簡素化するため、Teams 管理センターのすべてのリスト テーブルでツールを強化しています。これにより、チームとして大規模なデータ セットをフィルタリングした場合、必要な情報をこれまでよりもさらに迅速に把握できるようになります。チームの概要テーブルでは、テナント内で構成されているすべてのチームを表示、管理できます。現時点では名前と分類のフィルタリングをサポートしており、今後さらにフィルタリングのフィールドを拡充する予定です。

アプリのライフサイクル管理の強化

マイクロソフトでは、常に Teams でカスタム アプリを開発、検証、公開、管理するプロセスの効率化を進めており、その中にはアプリのライフサイクル管理プロセスも含まれています。

今回新たに以下のような機能が追加されたことで、Microsoft Teams 内で日常的に使われている主要なビジネス アプリをこれまで以上に簡単に使用できるようになりました。

カスタム アプリを提出して承認を受ける – アプリ開発者にとって、アプリの作成は長い工程の最初の段階に過ぎません。今回、カスタム アプリの提出プロセスが効率化され、アプリの管理機能が強化されました。これにより、開発者と管理者は、開発から公開、エンド ユーザーへの提供までのプロセスを一貫して処理することができます。Visual Studio Code、Power Virtual Agents、Power Apps などの各種のクライアントや信頼できるソースから App Submission Microsoft Graph API を使用して Teams アプリを提出できるため、Teams 管理センターにアプリを直接申請して IT 管理者のレビューや承認を受けることができます。

カスタム アプリの公開 – カスタム アプリのレビュー、承認、公開などの管理プロセスが効率化され、Teams 管理センターから直接実行できるようになりました。これらのアプリは、自動的に Teams 管理センターからアクセスできるようになります。手動でアップロードする必要はありません。管理者は、カスタム アプリの公開状態やマニフェストの詳細を確認できます。また、アプリの状態を「提出中」から「公開中」に変更して、エンド ユーザーにアプリへのアクセスを許可することもできます。

Teams 管理センターからチームにアプリをインストール – ユーザーの生産性向上に貢献するカスタム アプリを作成できるように、社内の任意のチームにアプリをインストールできるようになりました。

アプリケーションの収益化と Teams 管理センターからの購入 – サードパーティのサブスクリプションの購入エクスペリエンスが導入され、サードパーティの Teams アプリが関連付けられたサブスクリプションを表示、購入できるようになりました。アプリのライセンスの状態や購入リンクを、Teams 管理センターで直接表示できます。

この新しいサブスクリプション購入エクスペリエンスでは、サードパーティの Teams アプリに関連付けられたサブスクリプションを表示、購入することができます。これにより、Teams 管理センターからライセンスを購入できます。画面には、サービス、プラン、価格の情報が表示されます。また、Microsoft AppSource と統合してライセンスを購入したり、Microsoft 365 管理センターと統合してライセンスの管理や定期的な更新を行ったりすることができます。

ポリシー管理の強化

Microsoft Teams でのユーザーへのポリシーの割り当てを強化 – パッケージの一括割り当ての一般提供を開始

IT 管理者が企業のニーズに応じてポリシーを割り当てられるよう、ポリシーの一括割り当て機能が追加されました。

PowerShell モジュールで、サポートされる機能は以下の通りです。

  • O365 グループへのポリシー割り当て
  • ポリシーの一括割り当て (最大 5,000 ユーザー)
  • ポリシー パッケージの一括割り当て (最大 5,000 ユーザー)

音声とビデオに関する新しいポリシー – IP ビデオの受信側のポリシーを変更

帯域幅の管理の強化を目的に、会議ポリシーが変更され、Teams 会議での IP ビデオの仕様を細かく制御できるようになりました。これまでは送信側のビデオのみを禁止できましたが、今回拡張されたポリシーでは、必要に応じて送信側と受信側の両方を禁止できます。新しいポリシーは、会議ポリシーで更新できます。

マイクロソフトでは、エンド ユーザーと管理者の両者にとって最適なエクスペリエンスの構築に取り組んでいます。この記事をご覧の方やユーザーの皆様がどのようなことを重視されているのか、ご意見をお聞かせください。

Teams に追加してほしい機能などがありましたら、ぜひ Teams UserVoice (英語) への投稿や投票にご協力ください。

皆様からのご意見をお待ちしております。

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