2021年3月11日 3:49 AM

Microsoft Teams の新機能 | Microsoft Ignite 2021

本ブログは、米国時間 3 月 2 日に公開された “What’s New in Microsoft Teams | Microsoft Ignite 2021” の抄訳を基に掲載しています。

本日の Microsoft Ignite では、ユーザー間のコミュニケーションや共同作業を促進し、成果向上に役立つ Microsoft Teams の最新機能を発表いたします。

そこで今回は、Ignite での Microsoft Teams に関するあらゆる発表について詳しくお伝えします。概要を手早く把握したい方は、こちらの Microsoft 365 ブログの記事 をご確認ください。

以下の分野ごとにご紹介します。
会議
ウェビナー
チャットとコラボレーション
セキュリティ、コンプライアンス、プライバシー
通話
デバイス
Power Platform とカスタム開発
管理
Ignite で発表されたその他の項目

会議に関する新機能

ダイナミックビュー

ダイナミックビューでは、会議の要素がインテリジェントに配置され、表示エクスペリエンスが最適化されます。会議に参加したり、ビデオを再生したり、話し始めたり、会議で発表を開始したりすると、Teams が各ユーザーに合わせてレイアウトを自動調整します。動的ビューは近日中にロールアウトを開始する予定です。

動的ビュー

ビュー スイッチャー

Teams 会議の上部に表示される新しいビュー スイッチャーを使用して、会議コンテンツの表示を制御できます。集中力を妨げる要素を表示せずに同僚と円滑にやり取りしたい場合には、Together モードが適しています。[Gallery on top] では、すべてのビデオ フィードが会議画面の上部に表示され、他のユーザーと自然に目を合わせることができます。[Focus] を選ぶと、すべてのビデオ フィードが非表示になり、共有コンテンツに集中できます。[Full screen]

では、デスクトップ上に他のものが表示されません。ビュー スイッチャーは、近日中に提供を開始する予定です。

ビュー スイッチャー

発表者モード

発表者モードでは、プレゼンテーションの運用レベルを高めるために、参加者の画面にビデオ フィードやコンテンツをどのように表示するかをカスタマイズできます。[Standout] モードでは、共有コンテンツの前に発表者のビデオを表示します。[Reporter] モードでは、ニュース番組のように発表者の肩の上にコンテンツを映像資料として表示します。[Side-by-side] モードでは、コンテンツを発表者のビデオの横に並べて表示します。発表者モードは、近日中に提供を開始する予定です。

発表者モード

Microsoft Teams PowerPoint Live

Teams の PowerPoint Live では、発表者が制御を行い安心して発表できると同時に、参加者にインタラクティブで包括的なエクスペリエンスを提供します。発表者は、メモ、スライド、会議チャット、参加者を 1 つの画面で表示し、会議を主導することができます。参加者は、エクスペリエンスを自分専用にカスタマイズすることができます。コンテンツを自分のペースで閲覧したり、スクリーン リーダーでコンテンツを読み上げたりできるため、目が不自由な方でもプレゼンテーションの内容を容易に把握できます。Teams の PowerPoint Live は現在提供中です。詳細はこちら (英語) をご確認ください。

Microsoft Teams の PowerPoint Live

Microsoft Teams 会議の ライブリアクション

会議中にすべての参加者が絵文字でリアクションできるようになりました。この機能により、会議に積極的に参加している感覚が得られ、活気のあるインタラクティブな会議を維持できます。Microsoft Teams 会議のライブリアクションは現在提供中です。詳細はこちらをご確認ください。

Microsoft Teams 会議の Live Reactions

ウェビナーに関する新機能

参加者の登録と確認メールの送信

Teams で会議を開催するのと同じくらい簡単に、ウェビナーを設定して開催できる機能が近日中にリリースされます。参加者を登録するカスタム ページを簡単に追加して、イベント前後の参加者を管理できます。登録後、参加者には確認メールが自動送信されるため、そのメールを通じて簡単にイベントに参加できます。

参加者の登録と確認メールの送信

最大 1,000 人のインタラクティブなウェビナーとモデレーション制御

今月から Microsoft Teams で参加者 1,000 人までのインタラクティブな会議とウェビナーがサポートされます。充実したプレゼンテーション オプションや Live Reactions が利用可能で、モデレーション制御によりイベント参加者のチャット、音声、ビデオを無効化できます。

最大 1,000 人のインタラクティブなウェビナーとモデレーション制御

最大 20,000 人までの視聴専用ブロードキャストが可能に

ウェビナーの参加者が 1,000 人を超えた場合、Teams をシームレスに拡張し、10,000 人まで対応可能な視聴専用のブロードキャストに切り替わります。また、モデレーション制御で自動的に参加者の音声やビデオを無効にすることで、発表中に予期せぬ妨害が起こるのを防ぎます。現在はリモート ワークを行う方が増加しているため、今年いっぱいは最大人数を引き上げ、20,000 人まで対応可能です。この機能は今月から提供を開始します。

参加者レポート

ウェビナーの開催後、どの参加者がどのくらいの時間参加したかなど、参加状況をレポートで確認できます。参加者レポートをダウンロードして確認したり、そのデータを基にカスタム レポートを作成したりすることもできます。参加者レポートのダウンロードは今月から、Teams 内での追加のレポート機能は翌四半期から提供を開始する予定です。

参加者レポート

Teams Microsoft Dynamics 365 のイベント エクスペリエンス

このたび、Dynamics 365 Marketing ユーザーは、Teams の強力なイベント機能と Dynamics 365 Marketing の参加者管理エクスペリエンスを使用して、統合的にマーケティング キャンペーンを展開できるようになりました。また近日中には、Teams でのウェビナー開催後にユーザーが Dynamics 365 Marketing に接続して、基本的なフォローアップから高度な顧客関係を構築するためのマーケティング キャンペーンまで、さまざまなマーケティング活動を展開できるようになります。他のマーケティング プラットフォームを使用する場合でも、Teams を介してイベント担当者と簡単に連絡を取ることができます。一般提供される機能の詳細についてはこちらをご覧ください。

Teams と Microsoft Dynamics 365 のイベント エクスペリエンス

これらの新機能は、Microsoft 365 E3/E5、Microsoft 365 A3/A5、政府機関向けの Microsoft 365 G3/G5 の各プランで提供されます。また、Microsoft 365 Business Standard プランと Microsoft 365 Business Premium プランでは、参加者が 300 人の場合には、上記のすべての機能をご利用いただけます。

チャットとコラボレーションに関する新機能

Microsoft Teams Connect

Teams Connect を使用すると、社内外を問わず、あらゆるユーザーとチャネルを簡単に共有できます。共有チャネルは、他のチームやチャネルと共に各ユーザーの Teams のプライマリ テナントに表示され、ワークフローの中でだれでも簡単にアクセスできます。共有ワークスペースでは、チャット、会議、通話、ドキュメントの共有やリアルタイムの共同編集など、Teams の高度なコラボレーション機能を使用できます。管理者はきめ細かい制御が可能で、外部ユーザーによるデータや情報へのアクセスを一貫して制御できます。Teams Connect は現在プライベート プレビュー中で、今年後半に広範なロールアウトを開始する予定です。

Microsoft Teams Connect

Teams Dynamics 365 のビジネス プロセスの連携

新しい Dynamics 365 Sales、Marketing、Customer Service、Field Service と Teams を接続して、業務をスムーズに進めましょう。チャット、ドキュメントの共有、会議の管理、ウェビナーへの招待といった Teams の機能を、Dynamics 365 ワークスペースから使用できるようになります。また、Microsoft Teams から Dynamics 365 レコードを安全に利用、更新、共有することも可能です。この機能は 4 月からロールアウトを開始する予定です。

詳細については、Dynamics 365 の発表に関するブログ記事 (英語) をご覧ください。

Teams と Dynamics 365 のビジネス プロセスの連携

タスク公開のチェックリストと編集機能

タスク公開機能を使用すると、社内チームでタスクを作成して公開できます。タスクは、すべての現場に対して公開したり、各地の従業員の中で特定の属性を持つユーザーのみを対象に公開したりすることができます。このたび、公開するタスクにチェックリストを追加できるようになり、各タスクの実行に必要な詳細情報を含め、タスク作成者からの指示を明確に伝えられるようになります。また、公開されたタスクをチームで編集できるようになったため、変更が生じてもタスク リスト全体を作り直す必要がなくなります。この機能は今月中に提供を開始する予定です。詳細はこちらをご確認ください。

承認アプリにテンプレートやファイル添付機能を追加、Markdown をサポート

Microsoft Teams の承認機能では、ワークフローから承認の作成、管理、共有が可能です。4 月から、カスタマイズ可能な標準テンプレートが追加され、有給休暇申請などの一般的な承認処理を構造化し、反復的に処理できるようになります。今月中に Microsoft OneDrive や SharePoint から直接ファイルを添付する機能と、Microsoft 365 以外の場所に存在するコンテンツへの一般的なリンクを添付する機能が追加され、申請時に常に最新のコンテンツを含められるようになります。さらに今月、アダプティブ カードと詳細ビューの両方で Markdown が完全にサポートされ、お客様の承認プロセスに完全に適合するフォーマットで承認を行えるようになります。

承認アプリにテンプレートやファイル添付機能を追加、Markdown をサポート

Teams のモバイル エクスペリエンスの強化

今月、モバイル エクスペリエンスを向上させる新機能をいくつか発表しました。まず、モバイル アプリの外観が刷新され、ヘッダー、アイコン、スタイルが変更されます。また、デバイスの画面をダーク モードに設定すると自動的にダーク テーマに切り替わります。その他にも、Teams に格納されているファイルへのオフライン アクセス、候補を提案する新しい検索機能、チャットのピン留め、絵文字ライブラリの拡充、Teams アプリでの GIF のトリミングなどが実装されます。これらの機能はまず iOS に導入され、続いて Android に追加されます。

Teams のモバイル エクスペリエンスの強化

セキュリティ、コンプライアンス、プライバシーに関する新機能

Teams 1 1 VoIP 通話でエンドツーエンドの暗号化が可能に

Microsoft Teams で 1 対 1 のアドホックの VoIP 通話をエンドツーエンドで暗号化 (E2EE) できるオプションが追加されます。これを使用して、機密性の高いオンライン通話を行えるようになります。顧客のセキュリティとコンプライアンスの要件に対応するために、社内で E2EE を使用できるユーザーを IT 担当者が完全に制御できます。法人のお客様には、今年の上半期に Teams での 1 対 1 の VoIP 通話の E2EE がプレビューで提供されます。その後、対応範囲をオンライン会議へと拡大します。詳細はこちら (英語) をご確認ください。

Teams Multi-Geo をサポート

データ所在地に関する要件に対応するために、Microsoft 365 Multi-Geo が拡張され、Microsoft Teams に対応しました。これにより、Teams の顧客データの所在地をチームやエンド ユーザー レベルで指定できるようになります。Teams Multi-Geo は 4 月から提供を開始する予定です。

会議中に参加者のビデオを無効化

ビデオの無効化に対応し、会議の開催者が特定の参加者またはすべての参加者のビデオを無効化できるようになります。ビデオを無効化することで会議の安全を確保し、開催者や教師が会議や授業を細かく管理し、予期せぬ混乱を防ぎます。強制ミュートと同様に、ビデオを無効化された参加者は、開催者の設定を変更することはできません。ビデオの無効化は今年後半にロールアウトを開始する予定です。

招待者向けの会議オプション

Teams 会議のオプションに、明示的に招待された参加者のみが直接会議に参加できる新しいロビー設定が追加されます。これを適用すると、直接招待されていない参加者はロビーに案内され、承認が出るまで待機することになります。招待者向けのオプションは今月中にロールアウトを開始する予定です。

Teams の安全なリンク

安全なリンクは、Office アプリでリンクをクリックしたときに悪意のあるサイトにアクセスすることを防ぐ機能です。Teams の安全なリンクは今月中にロールアウトを開始する予定です。

暗号化されたドキュメントの Office アプリでの共同編集

Microsoft Information Protection で暗号化された Office ドキュメントを複数のユーザーが同時に編集できます。編集内容は自動で保存されます。暗号化されたドキュメントの共同編集は現在提供中で、Office アプリ、Office Web Apps、Teams で使用できます。

通話に関する新機能

Operator Connect

Operator Connect は、Teams でマイクロソフト以外のテレフォニー事業者のサービスを使用して、PSTN 通話をすばやく簡単に実現する新しい方法です。管理者は Teams 管理センターで任意の事業者を選択し、数時間程度でユーザーに電話番号をプロビジョニングできます。ハードウェアは不要です。事業者が取り扱っている技術サポートやサービス レベル アグリーメントを利用して、展開要件や運用要件に準拠してください。Operator Connect は、今年後半にパブリック プレビューを開始する予定です。詳細はこちら (英語) をご確認ください。

Operator Connect Conferencing

Operator Connect Conferencing では、マイクロソフト以外のテレフォニー事業者のダイヤルイン番号を Microsoft 電話会議ブリッジに追加できます。希望するマイクロソフト以外のテレフォニー事業者との関係を維持し、PSTN インフラストラクチャに組み込んで多様化して、ダイヤルインの対応地域を拡大することができます。事業者が取り扱っている技術サポートやサービス レベル アグリーメントを利用して、展開要件や運用要件に準拠してください。Operator Connect Conferencing は翌四半期からプライベート プレビューを開始します。詳細はこちら (英語) をご確認ください。

マイクロソフトの通話プランの拡張

Microsoft Teams の通話プランでは、オンプレミスの設備を使わず、すばやく簡単に通話機能を Microsoft Teams に導入できます。来月から新たに 8 つの地域でロールアウトを開始し、2021 年 6 月末までに完了する予定です。新たな提供地域はニュージーランド、シンガポール、ルーマニア、チェコ、ハンガリー、フィンランド、ノルウェー、スロバキアです。これにより、マイクロソフトが提供する通話プランを使用して、Teams で PSTN 通話の発着信が可能な地域は 26 となります。詳細はこちらをご確認ください。

コンタクト センターとコンプライアンス レコーディングの認定ソリューション

コンタクト センターとコンプライアンス レコーディングの認定プログラムは、コンタクト センターおよびコンプライアンス レコーディングのソリューションを Microsoft Teams に安定してシームレスに統合できることを認定するものです。今月マイクロソフトは、Anywhere365 (英語)、ComputerTalk、Enghouse、8×8 の各ソリューションがコンタクト センターの認定を取得したことを発表しました。また、NICE (英語)AudioCodes (英語)Dubber (英語)、ASC、Numonix、Verint の各ソリューションがコンプライアンス レコーディングの認定を取得したことを発表しました。コンタクト センターの認定ソリューションの詳細についてはこちら (英語)、コンプライアンス レコーディングの認定ソリューションの詳細についてはこちら (英語) をご覧ください。

エンドポイント転送

Teams では、デスクトップやモバイル デバイスなどの複数のエンドポイントでの発着信は容易に行えますが、場合によっては通話を終了するために場所を移動したり他のデバイスに切り替えたりする必要があります。新機能のエンドポイント転送を使用すると、ノート PC からスマートフォンなど、異なるデバイスに通話をシームレスに引き継げます。その際、通話サービスが中断したり品質に影響が出たりすることはありません。エンドポイント転送は、翌四半期の早い時期から提供を開始する予定です。

データ節約モード

データを保持したい場合やネットワーク接続が安定していない、または制限されている場合には、ビデオ通話時のデータ量を制限すると有効なことがあります。新たに提供が開始されたデータ節約モードでは、Teams でビデオ通話する際のデータ量の上限を設定できるだけでなく、ネットワークの接続状態に応じて異なる設定を適用できます。設定を常に適用することも、セルラー ネットワークに接続しているときのみ適用することもできます。

デバイスに関する新機能

Microsoft Teams Rooms でギャラリー ビューに対応

Teams Rooms ではチームの一員であるという意識を高めることを目指しており、まずは自宅からリモートで参加しているユーザーをはっきりと認識できるようにしたいと考えています。そこで、Together モードやラージ ギャラリーなどの新しいビデオ ギャラリー ビューを追加しました。また、会議室のモニターが 1 画面でも 2 画面でも、会議コンテンツとリモート参加者を一度に表示できるようになりました。Teams Rooms の新しいギャラリー ビューは現在提供中です。

Microsoft Teams Rooms でギャラリー ビューに対応

Microsoft Teams Rooms 向けインテリジェント スピーカー

本日、Microsoft Teams Rooms で最大 10 人の参加者の声を認識して区別できる、新しい Microsoft Teams インテリジェント スピーカーを発表しました。これらのスピーカーは EPOS および Yealink と協力して開発されたもので、会議室の話し手と話した内容を認識し、文字起こしをしたり、参加者の動作をキャプチャしたりできます。会議にリモートで参加していても、会議室で参加していても、会議中にだれがどのような発言をしたのかを効率的に把握できます。プライバシーとセキュリティを保護するために、ユーザーによる完全な制御が可能で、いつでも属性を有効化/無効化することができます。

Microsoft Teams Rooms 向けインテリジェント スピーカー

Teams パネル

Microsoft Teams パネルは、Crestron および Yealink と協力して開発された、コンパクトなデジタル ディスプレイで実行されるネイティブな Teams エクスペリエンスを利用した空間と時間の管理ソリューションです。鮮やかな色で示された LED インジケーターがあり、離れた場所でも会議室の空き状況を確認できます。また、直観的でわかりやすい UI で会議の場所と内容が表示されるため、場所と時間が正しいかどうかを確認できます。臨時の会議を開催するときも、このパネルからすぐに会議室を予約することができます。Teams パネルは現在提供中です。

Teams パネル

Teams ディスプレイの新機能

今月マイクロソフトは、Teams ディスプレイの新機能を複数発表しました。Teams ディスプレイからTeams 会議に参加する場合に、背景を既存の Teams から提供される画像に変更できるようになります。会議中にリアル タイムで称賛、ユーモア、感謝などを Teams ディスプレイを通じて伝えることができるようになりました。また、アンビエント ディスプレイとして機能し、受信したメッセージにすばやく対応、リアクションできるようになりました。さらに、Lenovo Thinksmart View で、Cortana に「ニューヨークの現在時刻と天気は?」といったことを音声で質問できるようになりました。

新しい Teams 認定周辺機器

Teams 会議や通話用として認定されているデバイスの種類は増え続けています。Dell Video Conferencing Monitor と Poly Studio P21 は、Teams 認定の Web カメラ、スピーカーフォン、マイクを統合した初のモニターです。Poly Studio P21 には照明も内蔵されており、ユーザーを快適に映し出します。ビデオ バーとして初めて Teams の認定を取得した Poly Studio P15 も販売中です。既存のディスプレイの上部に設置すると、高解像度のコラボレーション エンドポイントとして機能します。Web カメラの Yealink UVC20 と AVer CAM130 もポートフォリオに加わりました。CAM130 にも調節可能な照明が内蔵されており、環境にかかわらずユーザーをきれいに映し出します。

DaaS の提供地域拡大

今月中に、Teams マーケットプレース リセラー パートナーが提供する DaaS の月額利用プランの対象地域が拡大され、新たに英国、オーストラリア、アイルランド、カナダが追加されます。ポートフォリオのすべての製品が、これまで提供されていなかった地域も含め、対象のショッピング カートから利用できるようになります。このサービスは、2021 年 3 月中に提供を開始します。

カスタム開発と Power Platform に関する新機能

Teams Azure Communication Services の相互運用性

Teams と Azure Communication Services の相互運用機能のパブリック プレビューが開始されました。Azure Communication Services では、Microsoft Teams を使用している従業員とカスタム アプリのユーザーが音声、ビデオ、チャットを介して簡単につながり、カスタマー エクスペリエンスを改善できます。詳細はこちら (英語) をご確認ください。

Teams と Azure Communication Services の相互運用性

アプリのカスタマイズとブランディング

アプリの名称、説明、アイコンなどのプロパティのカスタマイズが可能になり、Teams 内でアプリのブランドを確立できるようになりました。この機能は Teams 管理センターで現在提供中です。

Teams の自動化機能

今月中にメッセージからアクションを作成できるようになり、Power Automate ワークフローをメッセージから直接作成できます。また、Teams App Store に新たに自動化のカテゴリが追加されました。ここには新しい Power Automate テンプレートが満載で、自動化ワークフローを作成する出発点として最適です。

Teams の自動化機能

Dataverse for Teams の制限の引き上げとアップグレード

Dataverse for Teams 環境の大規模テナントの制限数を、現在の 500 から 10,000 に引き上げます。また、Dataverse for Teams 環境をシームレスにアップグレードし、プレミアム ライセンス機能をすべて利用できるようになります。既存のアプリやデータは自動的に使用できるようになります。詳細はこちらをご確認ください。

管理に関する新機能

Teams Rooms Managed Services で会議室のセキュリティと拡張性を簡単に実現

このたび、Teams Rooms をプロアクティブに管理する新しい AI 駆動型サービスを発表しました。このサービスでは Microsoft Defender for Endpoint を使用して高度な脅威対策機能を提供しており、インシデント、脆弱性、適用されていないセキュリティ更新プログラムを検出します。その後、検出内容に応じて必要な更新を適用するなどの措置を講じ、会議室の安全を確保して準備を整えます。このほか、時系列的に複数のシグナルを監視し、複雑なパターンから拡大中のインシデントを検出する機能も追加されました。インシデントが検出されたら、ユーザーの代わりにプロアクティブに修復し、混乱を回避します。詳細はこちら (英語) をご確認ください。

デバイスのリモート プロビジョニング

Teams 管理センターから Teams 用の Android デバイスをセットアップするエクスペリエンスが簡素化されました。リモート プロビジョニングにより、物理的にデバイスを操作してサインインする必要がなくなりました。MAC アドレスを Teams 管理センターに追加すると、エンジニアがデバイスのインストール、ネットワーク接続、認証コードの入力を行うだけで、IT 管理者がプロビジョニングをリモートで完了させることができます。

デバイスのリモート プロビジョニング

リアルタイム テレメトリ

会議のリアルタイム テレメトリが新たに追加されました。この機能では、IT 管理者やヘルプデスク担当者が会議やイベントの最中に発生した問題を診断し、すばやく解決することができます。データは Teams 管理センターのレポートや会議レポートから生成され、音声、ビデオ、画面共有セッションの使用中にジッター、パケット損失、待機時間、1 秒あたりのフレーム数などの各種ネットワーク パラメーターに関する詳細情報を提供します。この機能は、今年の上半期に提供を開始する予定です。

リアルタイム テレメトリ

ユーザーの使用状況レポートの匿名化

Teams のすべてのレポートは承認された役割のユーザーしか閲覧できませんが、さらにユーザー データの保護を強化するためにデータ プライバシー機能を追加しました。ユーザー データを匿名化するオプションにより、Teams の使用状況レポートのデータを閲覧、ダウンロード、共有、利用する際にユーザーのプライバシーを保護します。この機能を有効化すると、ユーザー名、メール アドレス、Active Directory ID などの個人を特定できる情報が匿名化されます。このサービスは、3 月中に提供を開始します。

Teams クライアントでの Teams ユーザーの使用状況レポートの利用

Power BI 分析ハブの Teams ユーザーの使用状況レポートで、ユーザーが自身の Teams でのアクティビティと使用状況を表示できるようになりました。1 つのチームや複数のチーム間のインサイトとメトリックを生成できるため、同僚とのやり取りや組織全体でのコミュニケーションについて把握できます。レポートはプライバシーを考慮して生成され、各ユーザーが自身のデータを表示できるようになっています。このレポート機能は、3 月中に提供を開始します。

アプリのリスク評価

近日中に、Teams 管理者が Microsoft Cloud App Security で取得されるアプリのセキュリティ、コンプライアンス、データ プライバシーの詳細を閲覧できるようになります。これにより、Teams 管理者がセキュリティのレビューに要する時間を節約し、各アプリに応じて適切なセキュリティ仕様を有効にして、アプリの品質を向上させることができます。この機能は、今年中にロールアウトを開始する予定です。

アプリのリスク評価

ゲスト ユーザーの管理エクスペリエンスの効率化

先月、既定でゲスト アクセスが有効化され、包括的な会議エクスペリエンスが効率化されました。今月は、既定ですべてのチームとグループのゲスト アクセスをスケジュールに従ってレビューする機能が追加されます。システムが自動的にスケジュールを設定して定期的に Teams 全体のゲスト アクセスをレビューし、ID のセキュリティを強化します。

Teams 管理センターのポリシーの強化

新しいカスタム ポリシー パッケージでは、Teams 管理者が、社内の類似した役割のユーザーに向けて独自のポリシー パッケージ セットを構成できます。また、ポリシー パッケージをグループに割り当てる機能が追加され、複数のポリシーをユーザー グループに割り当てられるようになります。ポリシー関連の機能強化は、3 月中に提供を開始します。詳細はこちらをご確認ください。

Ignite で発表されたその他の新機能

Microsoft Viva

先月発表した新しい従業員エクスペリエンス プラットフォームの Microsoft Viva は、コミュニケーション、ナレッジ、学習、リソース、インサイトを、普段使用している Microsoft 365 アプリにシームレスに統合するもので、働く場所を選ばずユーザーやチームが能力を最大限に発揮できます。このたび、すべてのお客様に向けて、既存の SharePoint ライセンスの一部として Viva コネクションのデスクトップ エクスペリエンスのロールアウトを開始します。4 月には、Viva ラーニング モジュールのパブリック プレビューのロールアウトを開始します。このほか、Viva インサイトによるバーチャル通勤エクスペリエンス (英語) と新しいホーム タブも 4 月から提供が開始されます。最新情報の詳細については、Microsoft Viva ブログ (英語) をご覧ください。

Teams に関する Ignite の充実したセッションとコンテンツ、および Teams ブログの他の記事で最新情報をご確認ください。

最後までお読みいただき、また、Microsoft Teams Community にご参加いただき、ありがとうございます。Microsoft Teams がここまで進化を遂げることができたのは、お客様のご協力があったからこそです。貴重なフィードバックをお寄せいただき、本当にありがとうございます。今回の記事で、皆様の業務に役立つ Teams の機能を見つけていただけることを願っております。

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