5月 19, 2021 4:00 pm

Internet Explorer は Microsoft Edge へ – Windows 10 の Internet Explorer 11 デスクトップアプリは 2022 年 6 月 15 日にサポート終了

※ 本ブログは、米国時間 5 月 19 日に公開された “The future of Internet Explorer on Windows 10 is in Microsoft Edge” の抄訳です。

ご存じのとおり、マイクロソフトでは、昨年より Internet Explorer のサポートを徐々に縮小しており、Microsoft 365 オンライン サービスでの IE サポート終了などを発表してきました。本日は、次のステップとして、Windows 10 における Internet Explorer の後継は Microsoft Edge であることをお知らせします。Microsoft Edge は Internet Explorer よりも高速かつ安全で、最新のブラウジング体験を提供します。また、従来の Web サイトやレガシ アプリケーションとの互換性という重要な懸念事項にも対応しています。さらに Internet Explorer モード (IE モード) を搭載しており、従来の Internet Explorer ベースの Web サイトやアプリケーションにも直接 Microsoft Edge からアクセスできます。Microsoft Edge が Internet Explorer のほとんどの機能を内包し、更にコレクションやWebキャプチャを始めとする最新の機能を備えていることから、Internet Explorer 11 デスクトップ アプリケーションは 2022 年 6 月 15 日をもってサポートを終了いたします。

注: このサポート終了は、提供中の Windows 10 LTSC やWindows Server 上の Internet Explorer 11 デスクトップ アプリケーションには影響しません。また、MSHTML (Trident) エンジンにも影響はございません。対象プラットフォームやその他の技術的なご質問については、よくある質問をご覧ください。

Windows 10 の Internet Explorer 11 デスクトップアプリサポート終了のスケジュール

Microsoft Edge を通じて、マイクロソフトでは、未来の Web の在り方をご提案すると同時に、これまでに構築されてきた Web 資産との互換性も大切にして参ります。変化は必要ですが、今でも愛用され、ご活用頂いている Web サイトやアプリケーションが取り残されるのは本意ではありません。より包括的なブラウザーである Microsoft Edge へ移行していただくことで、個人や法人でのさまざまなご要望にお応えいたします。以下にその理由をご紹介します。

理由 1 – 互換性の向上

Microsoft Edge は、レガシ Web サイトと最新 Web サイトの両方をサポートするデュアル エンジンを採用しています。Internet Explorer が必要な Web サイトやアプリケーションに対応する「IE モード」を内蔵しています。Microsoft Edgeは、 Internet Explorer ベースの Web サイトやアプリケーションとの互換性を兼ね備える唯一のブラウザです。同時に、現在の主要ブラウザーを支える Chromium プロジェクトの技術を採用しており、最新のWebサイトに世界基準で対応します。デュアル エンジンにより、過去と未来、どちらの Web も有効的にご利用いただけます。

理由 2 – 生産性の向上

用途ごとにブラウザーを使い分けるのは煩わしいものです。最新ブラウザーですべての作業をこなせればよいですが、Internet Explorer でしか動作しないWeb サイトはまだ公開されており、社内業務アプリも少なからず残っています。Microsoft Edge のデュアル エンジンを活用すれば、このような場合でも生産性を落とすことはありません。Microsoft Edge をご利用いただければ、サイトごとにブラウザーを使い分ける必要がなくなります。

Microsoft Edge には、Internet Explorer にはない最新の機能を搭載しています。タブを何十個も開いて、コンピューターの動作が遅くなった場合は、スリーピング タブ (英語) を利用して、リソースを解放できます。また、ブラウザー上部にたくさんのタブが並んで見にくい場合は、画面横の垂直タブに移動させることができます。「お気に入り」のリンク機能をもっと活用したいと思っている方は、Web の情報を簡単に収集して整理できる「コレクション」がご利用いただけます。Microsoft Edge では、複数のプロファイルを設定できるので、アカウントを切り替えて、仕事とプライベートでブラウザーを使い分けることもできます。

理由 3 – ブラウザー セキュリティの強化

毎秒約 579 件のパスワード攻撃 (英語) が仕掛けられており、この課題に対応できるブラウザーが必要とされています。Microsoft Edge では、フィッシング攻撃 (英語)マルウェア (英語) を最高水準で防御できる Microsoft Defender SmartScreen を提供します。また、ダークウェブをスキャンして個人情報の漏洩を検知する、パスワード モニター機能も搭載しています。さらに、新しい Microsoft Edge は Microsoft 365 セキュリティ スイートと連携したビジネスに最適なブラウザーでもあり、Windows 10 版 Chrome for Business よりも高い安全性を実現しています。

進化する今日のセキュリティ環境において、セキュリティの脆弱性に即座に対応できることも重要なポイントです。Internet Explorer 11 ではセキュリティ更新プログラムを月ごとにパッケージ配信していましたが、Microsoft Edge では、緊急度の高い脆弱性のセキュリティ パッチを数時間から数日で配信します。

Internet Explorer を長年ご愛頂いたユーザー様にとっても、高い互換性、生産性、セキュリティを実現する Microsoft Edge はインターネットを利用するうえでの心強い味方になります。

皆様への影響について

家庭で Internet Explorer をご利用されている場合、2022 年 6 月 15 日までに Microsoft Edge に移行していただき、高速かつ安全で、最新のブラウジング体験を始めていただくことをお勧めします。お使いのWindows 10 デバイスには既にインストールされていますので、ぜひ、ご利用ください。起動する場合は、Windows 10 の検索ボックスで「Microsoft Edge」と検索するか、アイコンを探してみてください。インストールされていない場合は、こちらからダウンロード頂けます。また、少しでも簡単に移行していただくために、パスワードやお気に入りなどのデータを Internet Explorer から読み込むことができるようになっております。Internet Explorer を必要とするサイトも、Microsoft Edge に組み込まれている Internet Explorer モードからアクセス可能です。

法人で Internet Explorer をご利用されている場合は、Internet Explorer ベースの Web サイトやレガシ アプリを、組織内でご利用頂いている可能性があります。実際、企業が保有するレガシ アプリの数は平均で 1,678 個と言われています1。IE モードを使用すれば、Internet Explorer 11 デスクトップ アプリケーションのサポート終了日以降も、Internet Explorer ベースで構築されている 組織内の Web サイトやアプリをMicrosoft Edge 上で利用できます。
Microsoft Edge の Internet Explorer モードは、少なくとも 2029 年まではサポートする予定です。

2022 年 6 月 15 日に向けての準備として、Microsoft Edge で IE モードをご利用頂く環境を整備する為に、次の 3 つのステップを実施いただく事をお勧めします。

  1. Internet Explorer モードの Web サイト (英語) を確認する。Forrester Consulting の Total Economic Impact™ 推計ツールを使用して、Microsoft Edge と IE モードの費用対効果を独自に分析し、入門ガイドにアクセスしてみてください。
  2. Getting Started ガイドを確認する。チェック リストや解説ビデオを提供しているほか、展開、Web サイト、アプリ互換性に関するサポートが受けられる FastTrack や App Assure などの無償サポートをご紹介しています。
  3. エンタープライズ モード サイト一覧を再利用する。Internet Explorer で作成したリストを利用できます。エンタープライズ モード サイト一覧を再利用すれば、IE モードの設定作業の一部を省略できます。一覧をお持ちでない場合は、IE モード構成ツール (英語) で作成します。
Get started with Enterprise Site Discovery

Microsoft 365 管理センターのIE モード構成ツール (https://aka.ms/configureiemode)

マイクロソフトが提供するツールやドキュメントには、Microsoft Edge の IE モードを展開するためのベスト プラクティスがまとめられています。また、他社の導入事例もご参照いただけます。13 万人の従業員を抱えるグローバル組織 GlaxoSmithKline (英語) が Microsoft Edge を既定のブラウザーに設定し、IE モードを展開した事例をご参考ください。

最新の Web サイトやアプリを開発している Web 開発者の方は、この日を待ち望んでいたことと思います。Internet Explorer と最新ブラウザーを同時にサポートし続けることは困難です。今回の変更によって、法人ユーザー様と個人ユーザー様においては、Internet Explorer の利用を必要最低限のレガシ サイトのみに絞ることができます。時間とコストを削減できることは、Web 開発者にとって喜ばしいことですが、ユーザーは Internet Explorer から移行するのに時間がかかることをご承知おき下さい。そのため、サポート終了まで、ユーザーのニーズに応じた入念な移行計画を立てることをお勧めします。マイクロソフトは、移行の実施をお手伝いするサポートも提供しています。Microsoft Edge に組み込まれている機能を使用すると、サイト利用を中断することなく、ユーザーの履歴、タブ、パスワード、サインイン状態などの設定を、シームレスに移行することができます。準備がお済みでしたら、[email protected] までご連絡ください。該当の IE サイトをマイクロソフトが管理するリストに追加して、この移行エクスペリエンスを有効化します。詳細については、IE ユーザーのスムーズな移行支援に関するドキュメントをご覧ください。

Windows 10 におけるブラウザーは Internet Explorer から Microsoft Edge へ

長年に渡り、Internet Explorer をご利用いただき誠にありがとうございます。IE は世界中の多くのユーザーのみなさまにとっての、学びや成長、ビジネスのためのオンライン ツールとして活用されてきました。今後は、Internet Explorer モードを備えた Microsoft Edge がこの重要な役割を引き継ぎ、皆さまのオンライン体験をサポートさせて頂きます。これからも Microsoft Edgeをどうぞ、よろしくお願いします。

執筆者: Sean Lyndersay

1 2021 年 2 月にマイクロソフトの委託により Forrester Consulting が企業の意思決定者 40 名を対象に実施した調査に基づく。実際のコストは、複雑性、場所、その他の要素によって異なる。The Total Economic Impact™ of Microsoft Edge、(マイクロソフトの委託により Forrester Consulting が実施)、2021 年 5 月。

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