Microsoft Teams Rooms に新しいエクスペリエンスが登場: だれもが平等に参加できる会議を実現
※ 本 Blog は米国時間 2021 年 6 月 17 日に公開された New experiences coming to Microsoft Teams Rooms to allow everyone to participate on equal footing の日本語抄訳です。
オフィスが再開し、人が集まる対面でのコラボレーションが復活しようとしています。しかし、この 1 年間に人々の習慣が変化したことで、求められるものも変わりました。今後、職場はハイブリッド型になるでしょう。働く時間や場所を柔軟に選べるようになり、境界のない空間でのスムーズなエクスペリエンスを実現します。
これからは、会議室、ホーム オフィス、外出先などから会議に参加する際に、だれもが平等に利用できるコラボレーション エクスペリエンスが求められます。3 月に、マイクロソフトは未来の Teams Rooms のビジョンを発表しました。これは、自然なつながりや仲間意識を感じられ、自己を表現できる境界線のないコラボレーションを実現することです。このたび、Jared Spataro のブログにて、どこにいてもつながりと働きがいを感じられる Microsoft Teams および Teams Rooms の新しいイノベーションを発表しました。
今年 1 年、すべての人が場所を問わず、顔を見ながら発言し、積極的に参加できる、Teams Rooms の新しい会議エクスペリエンスを提供します。本日は、最高のハイブリッド会議体験をサポートする、さまざまな新しい機能とデバイスをご紹介いたします。
どこにいても平等に会議に参加
この 1 年は多くの人が在宅で勤務し、ほぼ全員が同じリモート条件で会議に参加していたため、会議エクスペリエンスのバランスも取れていました。ハイブリッド ワーク環境の構築計画は、この均等な会議エクスペリエンスをワークスペース全体に拡大し、だれも妥協することなく全員がコラボレーションできるようにするチャンスです。
会議室にいる参加者がリモート参加者との連帯感を高め、会議前、会議中、会議後のコラボレーションをサポートする、フロント ローという新コンテンツ レイアウトを導入します。この新しいレイアウトでは、ビデオ ギャラリーを画面下部に配置するため、リモートの同僚も同じ室内にいるように横並びで表示され、会議室の参加者が対面で確認できます。
会議コンテンツの隣には、アジェンダ、タスク、メモといったコンテキストに沿った Fluid コンポーネントが配置されており、リアルタイムで更新して、エンゲージメントと生産性を維持できます。さらに、会議チャットが明瞭に表示されるため、リアルタイムのやり取りを簡単に確認したり、反応したりできます。このレイアウトは、シングル ディスプレイとデュアル ディスプレイのどちらの構成もサポートしています。
インクルーシブなハイブリッド会議エクスペリエンスを提供するには、リモート参加者が会議室で存在感を発揮できるようにすることが重要です。リモートで参加する場合に効果的なのが、ビデオを活用することです。新しい Teams Rooms のビデオ レイアウトでは、コンテンツを共有していないときに、利用可能なすべてのディスプレイにビデオ ギャラリーを分割して、画面を最大限に活用します。画面スペースが広くなるため、リモート参加者の映像をはっきりと表示でき、会議室にいない人も配慮できます。
また、個人向け Teams 会議エクスペリエンスの人気機能を Teams Rooms でも提供します。ビデオ ストリームのピン留めやスポットライトの機能を使えば、会議中に選択したビデオの鮮明なビューを残しておけます。リモート参加者は、会議に積極的に参加することで会議室での存在感を高められますが、毎回発言する必要はありません。ライブ リアクションを Teams Rooms でも表示して、感情を共有できるようになりました。また、従来のビデオ グリッド レイアウトの場合でも、室内の参加者に会議中のチャットを通知するチャット バブル機能により、チャットを見逃したり、発言を聞き漏らしたりすることがなくなります。
リモート メンバーが会議室でのやりとりを把握できる機能
個人のアカウントで会議に参加する場合は、個々のビデオとプロフィール情報によって、発言者を簡単に識別できますが、共有の会議スペースから参加する場合は、だれが何を発言しているのかわかりにくくなります。マイクロソフトは認定 OEM パートナーと協力し、会議室にいる全員の顔と声をはっきりと認識できるビデオおよびオーディオ機能を開発しています。
会議の文字起こしは会議の内容を非同期で把握できる便利な手段ですが、従来の文字起こしサービスでは、発言者を特定したり、聞き分けたりすることができません。このたび、EPOS と Yealink は、Teams Rooms 向けに設計された、インテリジェント スピーカーの販売を開始しました。マイクロソフトの音声認識テクノロジを使用して、発言者を特定し、その名前を会議の文字起こしに追加します。Teams ですばやく音声を登録すると、発言者を自動的に認識するようになります。この生体認証登録情報は、Office 365 クラウドで安全に保存および管理できます。Teams Rooms のインテリジェント スピーカーについて、詳しくはこちら (英語) をご確認ください。
また、認定 OEM パートナーと協力し、個々のオンサイト参加者が鮮明に見えるよう、リモート参加者に最適化された会議室の拡張ビューを開発しています。Neat、Jabra、ロジクール、Poly が開発した Teams Rooms デバイスは、高度な新しいカメラ機能を備えており、リモートで参加する際に会議室をより近くに感じられます。
Teams デバイス ファミリの新しいパートナーに Neat が加わりました。今年中に Neat の全デバイス ポートフォリオが Teams エクスペリエンスに対応し、自宅やオフィスでのハイブリッド ワークをサポートします。Neat デバイスにはすべて、Neat Symmetry などの独自の知覚機能が組み込まれているため、全員を等しくクローズアップして映し出すことができます。高度な AI と高解像度センサーを組み合わせた Neat Symmetry は、室内の個々の参加者に焦点を合わせて自動でフレーミングし、専属のカメラマンがいるかのように直感的に追尾します。Neat および Neat Symmetry について、詳しくはこちら (英語) をご確認ください。
会議室前面に設置する新しい Jabra PanaCast 50 ビデオ バーは、臨場感あふれる 180 度の視野角で、会議室にいる全員を見渡せます。新しいダイナミック ギャラリー ビューでは、室内のアクティブな発言者がクローズアップされて、ビデオ ウィンドウに表示されます。PanaCast 50 は室内のホワイトボードをキャプチャする際にも便利です。Teams に組み込んで活用でき、マイクロソフトのインテリジェント キャプチャ機能を使用すれば、別のコンテンツ カメラを追加する必要はありません。これらの新しいビューは、今年後半のソフトウェア更新プログラムを通じて、PanaCast 50 で利用可能になります。Jabra および Jabra PanaCast 50 について、詳しくはこちら (英語) をご確認ください。
ロジクール Rally Bar と Rally Bar Mini の新機能、RightSight 2 は、Teams 会議画面に、アクティブな発言者と会議室の参加者の 2 つのビューを表示します。これにより、さらにインクルーシブなリモート ユーザー向け会議エクスペリエンスを生み出します。発言者が変わると、それに合わせてカメラも切り替わります。RightSight 2 は、今年後半の Teams Rooms のソフトウェア更新プログラムにより利用可能になります。ロジクールの Teams Rooms 向け会議室ソリューションついて、詳しくはこちらをご確認ください。
新しい Poly Studio E70 インテリジェント カメラは、アクティブな発言者を検知して、追尾し、リモート参加者が会議室でのやりとりを明確に把握できるようにします。Poly DirectorAI は、カメラ機能のブレーンとして、AI と機械学習テクノロジを活用したリアルタイム自動トランジションにより、発言者をフレーミングして拡大し、会話を把握できるよう追尾します。今後は、セグメント ビューにより、複数の参加者がそれぞれのフレームに表示されるようになります。Poly Studio E70 は今年中に全世界で提供を開始する予定です。Poly および Poly Studio E70 について、詳しくはこちら (英語) をご確認ください。
Teams Rooms on Surface Hub により、ハイブリッド会議でスムーズなコラボレーションを実現
オフィスに戻り、チームで集まってブレーンストーミングできることを、皆待ち望んでいます。しかし、ハイブリッド環境における大きな課題の 1 つが、さまざまな場所にいる参加者との効果的なコラボレーション方法を見つけることです。新しい Teams Rooms on Surface Hub エクスペリエンスをご紹介します。チームでの会議や共同作成に特化したデバイスで、場所を問わず、境界線のないコラボレーションを実現します。
この次世代の Teams on Surface Hub は、デスクトップのお気に入り機能を、会議スペースでも利用できるように再設計しています。新しい会議ステージ、優れた会議コントロール、Together モードのシーン、バックグラウンド ノイズの抑制、チャット バブル、ライブ リアクションなどの人気の機能を備え、ハイブリッド ワークプレースのコラボレーションを強化します。Microsoft 365 のファイルに簡単にアクセスし、PowerPoint Live in Teams などの機能を使って、スライド、ノート、他の参加者を 1 つのビューで表示しながら自信あふれるプレゼンテーションを行えます。
人気の高い Surface Hub の豊富なコラボレーション機能に加えて、本日発表した新しい Microsoft Whiteboard エクスペリエンスも、Teams Rooms on Surface Hub でサポートします。離れた場所にいても、全員が同じデジタル キャンバスにペンで描画や文字入力できます。
この新しい Teams Rooms on Surface Hub エクスペリエンスは、今月中に Surface Hub の Windows Insider Program でプレビューとして提供を開始する予定です。プログラム登録については、こちら (英語) をご確認ください。
いつでもどこでも、見える、聞こえる、コラボレーションできる
モバイル ワーカーが増加し、固定席が割り当てられていないオフィスも見られるようになりました。オフィスやサテライト オフィスで働くことを想定すると、数時間座って作業に集中したり、電話や 1 対 1 のミーティングをしたりできる柔軟なスペースが必要になります。Teams ディスプレイの新しいホットデスク機能を使えば、ワークスペースを事前に予約し、共有スペースで個人用の Teams アカウントを使用できます。Office 365 の資格情報でログインするだけで、ディスプレイを使用して、Teams のチャット、ファイル、予定表にアクセスできます。また、ディスプレイを自分の PC と紐付けて、マルチタスクに便利な 2 画面構成にすることも可能です。作業後に安全にサインアウトするだけで、次のユーザーのためのスペースを用意できます。
個人のワークスペースで働く場合は、ポートフォリオに新たに加わった Neat Frame で、Teams ディスプレイの豊富な機能を活用できるようになります。大きくなった、縦長の 15.6 インチのフォーム ファクターのディスプレイに搭載された Teams と AI 機能から、簡単にチャットや共同作業を行えます。このデバイスを使用すれば、簡単に同僚の状況を把握し、リアルタイムに反応したり、すばやく返信したりできます。
最後にご紹介するのは、近日中にロジクールから発売予定で、外出先でもシームレスにつながる Teams 認定の初のワイヤレス イヤフォンです。グラファイトとローズの 2 色があり、モバイル デバイスやデスクトップでいつでも Teams エクスペリエンスを利用できます。
この 18 か月間、世界中の企業がオフィス勤務を一旦保留にして、リモート ワークを成功させることに注力してきました。オフィス勤務が再開すれば、またすべてが変化します。以前のような働き方に戻ることはないでしょう。オフィスや会議室に従業員が戻る中、マイクロソフトはデバイス パートナーと共に、オンサイトでもリモートでも、すべての参加者が平等に参加できる Teams Rooms エクスペリエンスを提供してまいります。
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