2021年10月21日 1:41 PM

来年6月の Internet Explorer 11 のサポート終了に向けて、Microsoft Edge へと移行していただくために

これまでのブログ記事でお伝えしてきたように、マイクロソフトは既存の Web 資産と最新の Web サービスを包括的にサポートする Microsoft Edge に力を入れており、Internet Explorer 11 デスクトップ アプリのサポート終了に関連する参考情報を提供してきました。2021 年 5 月 19 日に発表した「Internet Explorer は Microsoft Edge へ – Windows 10 の Internet Explorer 11 デスクトップアプリは 2022 年 6 月 15 日にサポート終了」の次の段階として、マイクロソフトでは 2021 年 8 月 17 日には Microsoft 365 アプリおよびサービスでの IE11 のサポートを終了しています

現在 、Internet Explorer 11 (以下、IE11) 上で、社内外の Web アプリを業務利用している組織では、ユーザーがそのまま IE11 Microsoft 365 サービスでも使用し続けている可能性があります。現時点では IE11 が利用できている場合でも、今後は個々の機能が終了していく予定であるため、仮に不具合が生じてもサポートをご提供することができません。Microsoft 365 のサービスを安全、かつ快適に利用いただくために組織の IT 管理者の方はブラウザーの移行計画にすぐに取り組んでいただきますよう、改めてお願い申し上げます。本稿では、管理者が組織への影響を確認して、ユーザーの理解を得ながらブラウザーの移行を行なっていただくためのヒントとなるいくつかの情報についてご説明します。

組織内のブラウザーの利用状況を確認する

移行計画を検討する上で、組織内におけるブラウザーの利用状況の把握は、重要な第一歩となります。組織の管理者は Microsoft 365 管理センターより、ユーザーの Microsoft 365 アプリおよびサービスへの接続に使用されているブラウザーの状況を確認することが可能です。定期的にこのレポートをチェックして、 Internet Explorer 11 既にサポートが終了しているMicrosoft Edge レガシー版の利用状況の変化を把握してください。

組織内のブラウザーの利用状況を確認する

組織のユーザーの理解度を上げる

マイクロソフトでは組織のユーザーが利用ブラウザーを Microsoft Edge へと変更する際に参考となるさまざまな資料を提供しています (Microsoft Edge の顧客導入資料: ダウンロード)。この一連の資料には、事前に管理部門より組織に告知を行うためのメール テンプレート、入門ユーザーガイド、既存の IE ベースのサイトの情報を収集するための報告用のフォームなどが含まれています。これらの資料によりユーザーへの認知度を高めつつ、移行にともなう組織への影響を確認しながら IE モードの設定を進めることが可能になります。

組織のユーザーの理解度を上げるテンプレート

IE モードの設定作業の進展に応じてユーザーの Microsoft Edge の利用を促進する

IE モードの設定作業の進展に応じてユーザーの Microsoft Edge の利用を促進する

以前の記事でもご紹介したように、マイクロソフトでは IE モードを様々な環境でご利用いただけるよう改良を行っています。組織の管理者が IE モードの設定を構成する過程では、ユーザーが安全に最新のクラウド サービスを利用できるようにするために Microsoft Edge の利用をあらかじめ開始することができます。導入資料のリソースを参照頂き、ユーザーが Microsoft Edge の利用方法を理解している間に、管理者はユーザーによる IE11 デスクトップ アプリの利用を必要とされるサイトのみに限定することが可能です。IE モードの構成完了後には、ユーザーの IE11 デスクトップ アプリの起動を無効化して、 Microsoft Edge へとリダイレクトするようにしてください。

以下の一覧は組織の管理者が IE モードの設定作業の進展に応じて、ユーザーが利用するブラウザーの切り替えを促進するためのさまざまなオプションです。これらを活用して IE 中心から Microsoft Edge 利用へユーザーの移行を実現するロードマップを検討してください。

IE, Microsoft Edge および IE モードの利用に関するポリシー 説明
すべてのイントラネット サイトを Edge から IE に送る ローカル イントラネット ゾーンのすべてのサイトに対して IE モードを構成できます。
IE と互換性がない外部サイトを Edge にリダイレクトする IE ユーザーが Internet Explorer と互換性のない最新のデザインの Web サイトに IE でアクセスすると、自動的に Microsoft Edge にリダイレクトされます。
サイトリストに含まれないサイトを IE から Edge へリダイレクトする サイト リストにないサイトの場合、IE ではそのサイトを自動的に Microsoft Edge にリダイレクトできます。
Microsoft Edge を既定のブラウザーとして設定する ファイルの種類とプロトコルの既定の関連付けを構成して既定のブラウザーに設定します。
IE モードのローカル サイト一覧の使用を構成する ユーザー主導での IE モード利用を行なえるようにします。
スタンドアロン ブラウザーとして IE11 を無効にする 組織やユーザーが構成した IE モード機能に影響を与えることなく、スタンドアロン ブラウザーとして IE11 を無効にできます。

今から IE11 デスクトップ アプリのサポート終了までに実施して頂きたいこと

既に Windows 10 を最新の状態で利用している場合やIE モードの設定まで進んでいる場合は、Microsoft 365 管理センターのブラウザー資料状況レポートを確認しながら、既定のブラウザーや IE の無効化のポリシーを設定することで、ユーザーが使用するブラウザーを円滑に切り替えることができます。もしも、今からすべての計画が必要な場合は、以下のような移行のプロセスを参考にして、サポートの終了に備えた対応を行なってください。各フェーズの実施には 1-2 か月かかる場合があることも想定されるため、マイクロソフトが提供する IE モード情報サイトスタートガイドなどのリソースを参考に、すぐに検討を開始してください。

今から IE11 デスクトップ アプリのサポート終了までに行なえること

本社 App Assure チームが IE モードを解説!

アプリの互換性と互換性に関する問題を解決するAppAssureのチームがIEモードを解説するウェビナーを開催します。セッションは英語で説明されますが、自動翻訳による日本語字幕が入ります。ぜひ、ご覧ください。

  • 日程:11月10日(水) 11:30-12:30  (November 9, 2021 | 6:30 PM – 7:30 PM PST)
  • タイトル:Microsoft EdgeのInternet Explorer モードを使い始める方法 | How to get started with Internet Explorer mode in Microsoft Edge
  • お申込み先:https://mktoevents.com/Microsoft+Event/303839/157-GQE-382

マイクロソフトでは引き続き Internet Explorer デスクトップアプリのサポート終了に向けて、Microsoft Edge のご利用を推進いただくための情報提供を行なっていきます。

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