2022年7月22日 7:53 AM

Windows Autopatch が登場

※ 本 Blog は、米国時間 2022 年 7 月 11 日に投稿された Windows Autopatch has arrived! の日本語抄訳です。

Windows Autopatch について、この4 月に発表 (英語) してからというもの、このサービスに対するお客様の期待は高まり続けています。そして、首を長くしてお待ちいただいていた方々に朗報です。Windows Enterprise E3 または E5 ライセンスをお持ちのお客様を対象に、Windows Autopatch の一般提供を開始しました。マイクロソフトはこれまでどおり、毎月第 2 火曜日に更新プログラムをリリースしてまいります。しかし今後は、Autopatch によって更新作業が効率化され、IT 担当者は新しいことに取り組めるようになります。

さあ、この期待の輪に加わりませんか? 以下の動画では、Autopatch がどのように組織全体のセキュリティと生産性を高めるのかを紹介しています。ぜひご覧ください。

Autopatch についてご存知ない方、パブリック プレビュー発表 (英語) をご覧になっていない方のためにご説明しましょう。Windows Autopatch は、Windows 10/11、Microsoft Edge、Microsoft 365 ソフトウェアの更新を自動化するサービスです。マイクロソフトのエンジニアが、お客様に代わって Windows Update for Business のクライアント ポリシーやデプロイメント サービス ツールを働かせます。このサービスでは、段階的に検証を行うリングを複数作成し、ロールアウトを監視しながら、一時停止や、可能であれば変更のロールバックも行います。

Windows Autopatch は、Windows Update for Business ソリューションの利用を代行するサービスです。

Windows Autopatch は、Windows Update for Business ソリューションの利用を代行するサービスです。

Autopatch のドキュメントでは、より詳細な情報を提供しています。ご不明な点がある場合は、マイクロソフトのエンジニアが作成した専用コミュニティ (英語) をご利用ください。FAQ (定期的に更新されています) に掲載されている内容に基づき、より具体的に皆様の質問にお答えしています。

Autopatch の利用を開始する

デバイスの登録を始めるには、以下を行います。

  • Microsoft エンドポイント マネージャー管理センターのテナント管理ブレードで、Windows Autopatch のエントリを見つけます。
  • [Tenant enrollment] を選択します。
  • 利用規約に同意する旨のチェック ボックスを選択して、[Agree] をクリックします。
  • [Enroll] をクリックします。

デバイスを Autopatch サービスに登録する際の詳細な手順については、この解説動画をご覧ください。

対象ライセンスを 150 以上保有しているお客様には、Microsoft FastTrack スペシャリストがドキュメントに記載されている Windows Autopatch の技術的前提条件への対応をお手伝いするサービスを提供しています。有効な Azure ID で https://fasttrack.microsoft.com にサインインして詳細をご確認のうえ、サポートをお申し込みになるか、マイクロソフトのアカウント チームまでお問い合わせください(2022年7月現在は英語のみのサポートとなります)。

Autopatch を利用する

デバイスを Autopatch に登録した後は、ほとんどの作業はサービスに任せることになります。ただし、Microsoft エンドポイント マネージャーの Autopatch ブレードから、リングに振り分けられるデバイスの調整、サービス正常性ダッシュボードへのアクセス、レポートの作成、サポート リクエストの提出を行うことができます。サービスが成熟するにつれて、このレポート機能はさらに強化されていく予定です。Autopatch の使用方法の詳細については、Windows Autopatch コミュニティ (英語) のリソース サイドバーをご参照ください。

Autopatch で確実性を高める

このような責任の発生する業務を委任するという考えには、ためらいを感じる IT 管理者もいらっしゃるでしょう。どのような方法であれ、仕組みを変えることに対しては躊躇しがちなものです。しかし、パッチが適用されていないソフトウェアでは、保護対策に隙ができてしまう可能性があります。Windows と Microsoft 365 アプリを最新の状態に維持すれば、創造性を高め、コラボレーションを強化するための新機能の価値をフルに活用できるのです。

Autopatch サービスは非常に幅広い環境に対して、24 時間体制で更新プログラムを配信するため、ハードウェアとソフトウェアの多種多様な構成の中から潜在的な問題を検出することができます。つまり、組織のポートフォリオに影響しかねない問題が、組織の資産に到達する前に検出されたり、事前に解決されたりする可能性があるのです。また、サービスの拡張や成長に伴い、問題を検出する能力はより強固なものになっていきます。マイクロソフトは、リリースするビルドを厳格にテスト、検証することに力を注いでいます。そして、お客様が安心してお使いいただけるようにしたいと考えています。これまでの実績として、99.6%[1] のアプリで更新プログラムとの互換性を確認しており、互換性の問題が発生した場合に備えて、対象のお客様を追加費用なしでサポートする App Assure チームをご用意しています。

組織によっては、更新プログラムを段階的に展開する体制が既に整っており、更新プロセスも確立されていて、このような自動化への志向がそれほど強くない場合もあるかもしれません。そうしたことも含めてお客様と対話し、Autopatch をどのように進化させれば、より多くのユース ケースに対応したり、より多くの価値を提供したりすることができるのかを学んでいきたいと思います。今後の進展が楽しみです。数か月の内に、またこのブログで進展をお伝えできるでしょう。

Autopatch の今後

今お伝えできることは、Windows 365 クラウド PC の更新が Windows Autopatch でサポートされるようになることです。この機能強化については、Windows in the Cloud の 7 月 14 日の配信で取り上げる予定です。この特別回は Windows IT Pro YouTube チャンネルで今月末にオンデマンド配信されますので、ぜひチャンネル登録をして、最新情報を入手してください。

Windows in the Cloud

いつも貴重なご意見をありがとうございます。この数か月間も、お客様にお会いしたり、Windows Autopatch コミュニティでフィードバックを受け取ったり、「Ask Microsoft Anything」イベントでの質問にお答えしてきました。これからもご要望にお応えし、サービス改善に鋭意取り組んでまいりますので、引き続きフィードバックをお寄せください。

常設の FAQ ページはこちらです。ドキュメントでは、Windows Autopatch のしくみについて詳しく説明しています。

Microsoft Mechanics では、これまでに更新の管理について深く掘り下げてきました。今後の配信では、Autopatch やエンドポイント管理についても取り上げる予定です。ぜひこちらのチャンネルにもご登録ください。

もちろん、Windows Autopatch ブログ (英語) の読者登録でも、上述のイベントや今後の進展に関する情報を入手していただけます。



[1] 出典: Microsoft App Assure プログラム データ、2018 年 10 月~ 2022 年 2 月

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