2024年6月25日 5:36 PM

Copilot+ PCで新しい体験を楽しむ

※ 本ブログは、米国時間 2024/6/18 に公開された “How to unlock new experiences on your Copilot+ PC” の抄訳です。

ニッキ トロヴィンジャー – シニアディレクター、Windows & Surface プロダクト マーケティング マネジメント

これまでで最も速くインテリジェントな Windows PC であるCopilot+ PC を本日 6 月 18 日より一般提供を開始します。本日は、より高い生産性、創造性、より効果的なコミュニケーションをお手伝いし、他の PC では実現できないことを可能にする、最先端の AI エクスペリエンスについて、詳細な情報をお届けできることを嬉しく思います。これらのエクスペリエンスは、新しい Copilot+ PC でのみ利用できます。

コクリエイター

誰もが想像力を兼ね備え、アーティストになる可能性を秘めています。コクリエイターでは、プロンプトをテキスト入力することで、「ペイント」アプリのキャンバスで絵を描くことができ、その描画中にプロンプトに基づいて美しいアートワークを生成します。パワフルなAIがユーザーと共に共創し、アイデアを具象化することを支援します。プロンプトの編集には、ほぼリアルタイムで応答。画像の修正にAIがどの程度、関与するかは「創造性」のスライダーで調整します。あるいは、水彩画や油絵といったスタイルフィルターを適用して、画像のスタイルを指定することもできます。トークンの制限や追加のサブスクリプション費用はかかりません。制約にしばられることなく、創造性を発揮できるのです。

ここでは、その方法をご紹介しましょう。

  • 起動:タスクバー、スタートメニュー、アプリ一覧のいずれかから「ペイント」アプリを探して起動します。ペイントが見つからないときには Microsoft Storeからダウンロードできます。アプリが開いたら、アプリ内ツールバーの右上にある「コクリエイター」アイコンをクリックします。このアイコンが表示されない場合は、「ペイント」の更新をお試し下さい。更新プログラムを入手するには、Microsoft Store > ライブラリで [更新プログラムの入手] を選択します。
  • サインイン:Microsoft アカウントでのログインが求められます。これにより、画像が責任ある AI (RAI) とセキュリティのガイドラインに準拠していることを確認できます。
  • 試してみる:
    • 最初に、作成したい画像を説明する文章をボックスにテキスト入力します。例えば、美しい絵を描きたいときは「山間に咲き誇る野花」、「夕暮れの街並み」、「サンゴ礁を泳ぐウミガメ」などのプロンプトをお試しください。[1]
    • マウス、ペン、タッチ[2] のいずれかでキャンバス上にイメージする絵を描きます。画像がほぼリアルタイムで入力に合わせて、生成さていくことが確認できます。
    • ここでは、お好きなツールや色をお使いいただけます。イメージに近い画像を生成するためには、その色合いで、太めのブラシストロークを使って、キャンバスをできる限り埋めるようにしましょう。
    • 「 創造性」スライダーを動かして、文字通り創造性の適用レベルを調整します。創造性を低くすると、AIの関与が薄まり、最終結果がご自分で描いたスケッチに近くなります。逆に創造性を高くすると、AIの関与が深まり、より想像的で、より多様な結果が得られます。
    • ドロップダウンメニューから スタイルのオプションを選択します。水彩画や油絵などのアートスタイルを選択して、作成する画像の画調をカスタマイズできます。
    • 満足する結果が得られたら、右上のスペースで生成された画像をクリックして、ペイントのキャンバスに適用します。風景に蝶を追加したり、水中にヒトデを追加したりするなど、プロンプトにさらに説明を文字で付け加えていくことで、画像を思い通りに変化させ続けることができます。
    • お気に入りの画像を保存して、必要な場所で使用したいときは [ファイル] > [保存] を選択するか、キーボード ショートカット Ctrl+S を使用します。
    •  ペイントのコクリエイター については、Microsoft サポート ページを参照してください。

AIとイメージが出逢う

リスタイル イメージ

画像生成と写真編集を「リタイル イメージ」で、一つの強力なツールとして組み合わせ、プライベートで撮った写真を作り直してみましょう。サイバーパンクやピクセルアートといったプリセットスタイルを使用して、画像全体の雰囲気が変えられます。

ここでは、その方法をご紹介します。

  • 起動:スタート画面で「フォト」を検索するか、アプリ一覧から、「フォト」アプリを起動します。見つからないときには Microsoft Storeから、”Microsoft フォト” を検索します。
  • サインイン:Microsoft アカウントでのログインが求められます。これにより、画像が責任ある AI (RAI) とセキュリティのガイドラインに準拠していることを確認できます。
  • 試してみる:
    • 試したい画像を選択して、Ctrl+E、もしくは右クリックして「編集」を選択し、編集画面を表示、画像の上にある「リスタイル イメージ」を選択してツールを表示します。
    • どのような雰囲気に変えたいのかを説明する文章をボックスにテキスト入力し、送信をクリックします。[2] 例えば、「自然な筆遣いが特徴の、抽象表現主義のアートスタイル」を試してみてください
    • プリセットスタイルには、ファンタジー、アニメ、シュルレアリスム、印象派、サイバーパンク、ルネッサンス、水彩画、ペーパークラフト、ピクセルアートなどが用意されています。
    • エフェクトは、前景、背景、または画像全体のいずれかに適用できます。
    • 画像がイメージ通りになるまで編集を続けます。トークンの制限はないので、納得いくまで調整や試行錯誤ができます。
    • 保存する準備ができたら、上部にある 保存オプション を選択して保存をしてください。必要なときにいつでも「フォト」に戻ることができます。
  • Windows フォトの Restyle Image と Image Creator の詳細については、Microsoft サポート ページを参照してください

イメージ クリエイター

心象的なひらめきや同じコンセプトで別のビジュアルを求めているときにお勧めしたいのがイメージ クリエイターです。「フォト」アプリから利用できるこの機能は無償で利用が出来、活、高速に動作します。ユーザーの好みに合わせて、制限なく画像を手直しできます。また、お気に入りの画像やコレクションを保存して、必要なときにいつでも呼び出すことができます。

ここでは、その方法をご紹介します。

  • 起動:スタート画面で「フォト」を検索するか、アプリ一覧から、「フォト」アプリを起動します。見つからないときには Microsoft Storeから、”Microsoft フォト” を検索します。
  • サインイン:Microsoft アカウントでのログインが求められます。これにより、画像が責任ある AI (RAI) とセキュリティのガイドラインに準拠していることを確認できます。
  • 試してみる:
    • 左側のオプションのメニューから Image Creator を選択します。
    • デザートのアイデアやSF小説の表紙など、あらかじめ設定されているオプションから1つを選択し、テキストプロンプトを適用します。
    • もちろん、創り出したいイメージを言葉で表現することもできます。できる限り具体的に記述するとよいでしょう。例えば、このようなプロンプトを参考にしてみてください。「リビングルーム、ミッドセンチュリー、ニュートラルカラー」、「結婚式用の花柄のテーブルセット、柔らかいパステルカラー、中間色の背景、ロマンチックな雰囲気」 [2]
    • 生成された 20 種類の画像からは、次の選択肢や新しいインスピレーションを得られることでしょう。
    • さらに新しいアイデアが欲しいときには、画面をスクロールし続けることで、生成される画像が増えてきます。また、「創造性」スライダーでバリエーションを増やす、フィルタを適用する、単語を追加してプロンプトを変更するなどして、結果はどんどん進化させていきましょう。
    • 気に入った画像や一連のイメージが見つかったら、 画像を選択し、右クリックして保存するか、画像にカーソルを合わせた後に保存アイコンをクリックすることで、必要なときに利用したり、戻ることができます。

ライブ キャプション

ますます、つながりが深まるグローバルな世界において、Windows は人同士を近づけたいと考えています。「ライブ キャプション」には、リアルタイム翻訳が追加され、ビデオ通話やストリーミング コンテンツのように PC 上で発せられるあらゆる音声を、英語のキャプション (字幕) へと変換できるようになりました。この翻訳はリアルタイムで行われ、オフラインでもアプリケーション間で表示されるようになっています。現在、日本語を含む44の言語から英語字幕への翻訳が可能です。[3]

ここでは、その方法をご紹介します。

  • 起動:タスクバーから[クイック設定]をクリックし、ライブ キャプションを有効にします。もしくは、「設定」>「アクセシビリティ」>「キャプション」を開き>ライブ キャプションを有効にしてください。Microsoftがデバイス上で音声データを処理することに同意し、必要に応じてライブ キャプションの言語をダウンロードするために「はい」の選択が求められます。
  • 試してみる:
    • 英語の字幕を追いながら、お気に入りのポッドキャストに耳を傾けたり、お気に入りの映画を観たり、英語以外の言語で話されている世界的なスポーツイベントを観戦してみましょう。
    • 世界中の家族、友人、チームメイトとの通話はいかがでしょうか。ライブ キャプションを有効にした後、英語以外の言語で話してもらい、その言葉がすぐに英語字幕に翻訳されることを確認してみてください。
    • キャプションボックスは画面内の好きな場所に移動できます。クリックしてから、新しい場所にドラッグするか、[設定]アイコンを選択して、画面の上部、画面の下部、または画面上のオーバーレイの固定位置を選択します。
    • キャプションボックスのサイズは変更ができます。大きくして、より多くの文字情報が表示されるようにすることも可能です。

Windows スタジオ エフェクト

Windows スタジオ エフェクトが進化しました。ビデオ会議や動画・音声の収録のようなクリエイティブな作業を行う際に、クオリティの高い映像と音声を実現するためのエフェクトが強化されています。

ここでは、その方法をご紹介します。

  • 起動:Windows スタジオ エフェクトには、タスク バーから「クイック設定」 を選択し、そのクイック設定のドロップダウンメニューから適用したいエフェクトを選択することでアクセスできます。チェックボックスを有効にすると、エフェクトのプレビューが表示され、複数のエフェクトを同時に選択して使用することもできます。
  • 試してみる:
    • ポートレートライトを選択することで、画像が自動的に調整され、暗い環境でも照度を上げたり、暗い環境で前景のピクセルの明度を上げることができます。自然光が差し込む部屋では、1日のうちに明るさが変化しますが、照明が明るさに合わせて自動的に調整されます。
    • クリエイティブ フィルター (イラスト、アニメーション、水彩画) を適用すると、アーティスティックな雰囲気になり、ビデオ画像の見た目を楽しむことができます。
    • ビデオ通話で、参考資料を読みながらプレゼンテーションをされる場合は「アイ コンタクト」をお試し下さい。テレプロンプターを使っているかのように、あたかも聴衆に目を向けながら説明をしているかのように視線が補正されます。
    • ポートレートぼかしが進化し、背景ではなく自分だけに焦点を合わせ続けることができるようになりました。
    • 騒がしい場所からでも、はっきりと音声を伝えたいときは、進化した
    • 「音声フォーカス」を選択することで、バックグラウンドノイズではなく、話者の声に焦点を合わせられます。
  • Windows スタジオ エフェクト の詳細については、Microsoft サポート ページを参照してください。

リコールで、瞬時に見つけ出す

私たちは、PC を利用しているときの一般的なフラストレーションとして指摘される「どこかで見たことがあるはずなのに、なかなか見つからない」という問題を解決することを目指しました。「リコール」は、今後数週間のうちに Windows Insider Program (WIP) で利用できるようになるプレビューのエクスペリエンスです。近日公開予定の「リコール (プレビュー版) 」では、欲しいコンテンツを見つけて、再びアクセスできるようになることをお手伝いします。[4]。 この機能を有効にすると、Windowsは、3~5秒ごとにアクティブな画面のスナップショットを定期的に保存します。リコールを利用することで、スナップショットから欲しいファイルを簡単に探し出して、編集作業を再開したり、閲覧していたWebページに再度アクセスしたり、他のアプリケーションでも利用するためにスクリーンレイで、画像やテキストをハイライトしてコピーすることができるようになります。[5] ユーザーは、Webサイトやアプリがスナップショットに保存される挙動を設定から一時停止、削除、停止するなどの制御ができるため、プライバシーを常に管理できます。また、リコールはスナップショットの保存を開始するためにオプトイン (ユーザーによる意思表示) が必要で、いつでも設定を変更できます。さらに、Microsoft はスナップショットにはアクセスできない仕組みになっています。

ここでは、その方法をご紹介します。

  • オプトイン:リコールでスナップショットを保存するためには、ユーザーによる意思表示が必要です。初めてデバイスをセットアップする際に、「スナップショットを保存」をクリックすることでオプトインされます。また、デバイスのセットアップ中にオプトインしなかった場合は、プライバシーとセキュリティ>スナップショット>設定から>スナップショットのトグルをオンにすることでオプトインできるようになります。この選択はいつでも変更できます。
  • カムバック:リコールを試す前には、他の新機能を試すなどして、PC を少し使用してみることをお勧めします。そうすることで、スナップショットから、検索や発見、操作ができるようになります。
  • 起動:タスクバーの中央にある「リコール」アイコンをクリックするか、[スタート] メニューから [リコール] を検索して、この機能を開きます。エクスペリエンスの開始にあたっては Windows Hello での認証が求められます。タイムラインの表示やリコール機能内での検索を行うには、プレゼンスの証明 (proof of presence) も必要になります。
  • 試してみる:
    • まず、以前に見たことのある情報を探すことから始めましょう。覚えている手がかりを、わかりやすい単語で検索ボックスに入力します。検索ボックスのマイク アイコンをクリックして、音声で入力することもできます。単語や視覚的な説明、色、日付、さらには名前などが検索では利用でき、説明した単語に対して、文字要素や資格情報が一致すると結果が返ってきます。たとえば、コクリエイターで風景の絵を描いた場合は、描いたものやその絵で目立つ色を説明すればその絵を探し出してくれます。ファイル名ではなく、そのドキュメントに関して覚えているもの、またはドキュメント内で見覚えのある情報から検索して、ドキュメントを探し出してみてください。
    • タイムラインでスクロールバックするには、タイムライン上でカーソルをドラッグします。その時点でのスナップショットを見つけることができます。
    • スナップショットを選択すると、スナップショット内のコンテンツが強調表示され、スクリーンレイの動作が確認できます。これにより選択ができる画像やテキストが分析され、表示されます。右クリックでオブジェクトをコピーしたり、別の関連アプリケーションで開くことで、すぐに作業に取り掛かることができます。
    • スナップショットの下にある再オープン アクションを使用して、元のコンテンツ (Webサイト、ドキュメント、アプリケーション) に戻り、中断したところから作業を再開することができます。

 プライバシーとセキュリティの調整

  • PC上でリコールを実行している場合、システムトレイには「リコール アイコン」が表示され、スナップショットの記録中であることを知らせます。
  • スナップショットのプライバシー設定を一時停止または変更する場合は、システムトレイのリコールアイコンをクリックするだけで、スナップショットを翌日まで一時停止したり、[設定] > [プライバシーとセキュリティ] > [リコール機能とスナップショット] を開いて、追加のコントロールを行うことができます。
  • [設定]からは、スナップショットの保存の無効化、ストレージ構成の変更、スナップショットの削除、特定のアプリケーションや Web サイトのフィルターを設定などが可能です。
  • Microsoft EdgeやGoogle Chrome、その他の Chromium ベースのブラウザーで InPrivate ブラウズをオンにすると、ブラウザーの設定からブラウザーのコンテンツがスナップショットに保存されないようにできます。
  • Windows Hello Enhanced Sign-in Security (ESS) によって保護される “ジャスト イン タイム” 復号化を含む追加のデータ保護レイヤーが追加されています。認証時には、リコールのスナップショットが復号化され、アクセス可能になります。さらに、検索インデックスデータベースは暗号化されています。
  • マイクロソフトでは、チップからクラウドまで、リコールのコンテンツを保護するための多くのセキュリティ機能をWindowsに組み込んで提供しています。すべてのCopilot+ PCはSecured-core PCであり、デフォルトで有効になっているMicrosoft Plutonセキュリティプロセッサを搭載し、Windows Hello ESSも搭載しています。
  • リコールのプライバシーの詳細については、Microsoft サポートサイトの、プライバシー使用方法組織のための管理 の各ページを参照してください。

これらのエクスペリエンスを楽しんでいただき、フィードバックやコメント、ご提案がございましたら、フィードバック Hub アプリからお寄せください。6 月 18 日より一般提供を開始を開始する Copilot+ PC でこれらの体験が可能になります。その進化については、お近くの量販店やMicrosoft.com にお立ち寄りください

[1]現在は英語のテキストプロンプトに最適化されています。

[2]対応デバイスによって異なります。

[3]現在、40以上の言語から英語への動画と音声字幕の翻訳をサポートしています。詳しくはaka.ms/copilotpluspcs をご覧ください。

[4]リコールは、発売後にWindows Updateを通じて提供されます。詳しくはaka.ms/copilotpluspcs をご覧ください。

[5]一部の言語 (英語、中国語(簡体字)、フランス語、ドイツ語、日本語、スペイン語) に最適化されています。コンテンツベースとストレージの制限が適用されます。

 

Join the conversation