スマートな働き方を実現: 安全なインサイトの取得における Copilot での生産性向上のヒント

本ブログは、米国時間 2024/9/18 に公開された “Work Smarter: Copilot Productivity Tips for Secure Insights” の抄訳です。

先日発表された Microsoft 365 Copilot の機能強化の計画について、日常的なユース ケースのいくつかを取り上げ、その活用方法を紹介したらおもしろいのではないかと思いました。そこで今回は、皆様に安心して Copilot をご利用いただくうえで、Microsoft 365 Copilot と Microsoft Copilot のエンタープライズ データ保護 (EDP) がどのように役立ち、マイクロソフトがなぜこれを重視しているかについて簡単に解説します。

始めに、EDP とはデータ保護補遺 (DPA) (英語) と製品条項に基づき、Microsoft 365 Copilot と Microsoft Copilot を使用しているユーザーの顧客データに適用される制御とコミットメントのことです。Entra ID でサインインしている場合は、Microsoft 365 Copilot と Microsoft Copilot の両方に適用されます。

詳細はこちらのリンクからご確認いただけますが、大まかに言うと、お客様のデータは非公開かつ安全であり、基盤モデルのトレーニングには使用されないということです。そのため、お客様はデータ漏えいのリスクを負うことなく、安心して Copilot を利用し、業務を遂行できます。それでは、これがどのように役立つのかを見ていきましょう。

ヒント 1: 自社製品と競合製品の違いを明らかにする

自社の最新製品の仕様が記載された社内ドキュメントが手元にあり、市場投入の方法を見極めなければならないとしましょう。EDP により、Copilot の推論の際に安全性が保たれることがわかっているので、安心してプロンプトにこのファイルを添付できます。Copilot は保護された環境で、ユーザーが提供したデータに基づく情報と Web 上の最新情報を組み合わせて回答を返します。

1. Microsoft 365 Copilot の [Web] タブを開きます。

Microsoft Copilot のスクリーンショット

2. 以下のプロンプトを入力します。

「このドキュメントに記載されている製品仕様を基に、当社の新しい E バイクと、市販されている他の製品を比較する表を作成してください。当社の製品の特長を明らかにし、価格設定の判断材料を得たいと考えています」

3. チャット ウィンドウの右下にあるクリップのアイコンをクリックし、マイ ファイルから該当する製品仕様ドキュメントを選択します。

プロンプトを入力し、ファイルへのリンクが設定されたチャット ウィンドウのスクリーンショット

Copilot が表形式で返した結果のスクリーンショット

Copilot が返した結果 (競合製品の分析を含む) のスクリーンショット

Copilot は、作成を依頼した表に加えて、プロンプトで言及していた分析と価格戦略の一部も提供しています。また、ユーザーが Copilot とやり取りした情報は基盤モデルのトレーニングに使用されることはなく、漏えいのリスクにさらされることもありません。

ヒント 2: Microsoft 365 Copilot で共同作業をさらに簡単にする

Microsoft 365 Copilot ライセンスをお持ちの場合、Copilot Pages を使えば、同僚との共同作業がさらに簡単になります。

1. Business Chat の [職場] タブを開き、先ほどと同じプロンプトを入力します。今度は Microsoft 365 Copilot の [職場] タブです。今回、自分のファイルをプロンプトにリンクするには、スラッシュ ボタンを使うだけです。

Microsoft 365 Copilot Business Chat のスクリーンショット

2. Copilot が回答を生成したら、[Edit in page] を選択します。すると Copilot が自動的にその回答をページに表示します。

[Edit in page] ボタンが表示された、Copilot による回答のスクリーンショット

3. ページ上で、右上の [Share] を選択するか、@メンションで同僚を直接タグ付けすれば、すぐにコンテンツの共同作業を始められます。

Business Chat とページ コンポーネントのスクリーンショット

あるいは Loop コンポーネントと同様に、ページへのリンクを共有するか、ページ コンポーネントをメールにコピーすることもできます (このエクスペリエンスについての詳細は、Copilot in Loop の使い方について解説した以前のブログ記事をご覧ください)。

たとえば、Bri に @メンションし、内容を確認して意見やアイデアを追加してほしいと頼めば、Bri はページ上で直接作業することができるうえ、Copilot の助けを得ることもできます。

このように、ちょっとしたシンプルな方法で Copilot を活用することで、自分の働き方、課題への対応や共同作業の方法を大幅に改善し、変革することができました。

他にも便利な使い方があれば、ぜひお聞かせください。