Microsoft 365 Copilot の新機能 | 2025 年 2 月
※本ブログは、米国時間 3 月 1 日に公開された “What’s new in Microsoft 365 Copilot | Feb 2025” の抄訳を基に掲載しています。
この記事では、2025 年 2 月の Microsoft 365 Copilot に関する最新情報をお届けします。ユーザーが日々使用するアプリの生産性と効率を高めるのに役立つ Copilot 機能の最新情報を Microsoft 365 管理者の皆様にお伝えするために、新機能と機能強化について毎月ピックアップしてご紹介しています。
それでは、今月の新機能を詳しく見ていきましょう。
管理・運用機能:
エンド ユーザー向け機能:
- Copilot in Teams の GCC での提供と会議の要約オプション
- Copilot Pages がモバイルでも利用可能に
- Copilot in Excel のテナント グラウンディング、プロンプト提案、Python の対応言語の拡大
- Copilot in Word の要約機能の強化とコーチングの対応言語の拡大
- Copilot in PowerPoint による翻訳、リライト、発表者用ノート作成
- Copilot チャットを使用して画像の内容を把握する
マルチテナント組織で Copilot を有効にする新しい管理ポリシー
Teams 管理センターに新しい管理ポリシーが加わり、マルチテナント組織における B2B メンバーとの会議で Copilot へのアクセスを有効化または無効化できるようになりました。Teams 管理センターまたは PowerShell で「Allow Copilot for B2B members (B2B メンバーに Copilot を許可する)」設定を切り替えることができます。この設定は既定で有効になっており、マルチテナント組織内の Copilot ライセンスを所有している B2B メンバーは、組織が主催する会議に参加した際に Copilot を使用できます。詳細については、Microsoft Learn の「Teams のマルチテナント組織 (MTO) 内の B2B メンバーの Copilot アクセスを管理する」を参照してください。この機能は 1 月から提供を開始 (英語) しています。
Copilot in Teams の GCC での提供と会議の要約オプション
GCC において、Teams 会議で Copilot を利用できるようになりました。これによりユーザーは、会議を効果的に進行したり、会話の内容をすばやく把握したり、議論の重要なポイントを整理したり、参加者が次に何をすべきかを理解できるよう重要なアクションをまとめたりすることができます。会議中または会議後に質問や所定のプロンプトを入力でき、Copilot とのやり取りはそのユーザーにのみ表示されます。GCC 向けの Teams 会議の Copilot は 2 月に提供を開始 (英語) しました。
会議参加者は、チャット内の会議サムネイルまたは [まとめ] タブから会議の要約へのリンクを共有できるようになりました。これにより、会議の要点を後から参照したり他者と共有したりすることが容易になります。会議の要約へのリンクは組織内のだれとでも共有可能です。会議の録画やトランスクリプトへのアクセス権がないユーザーは、それらへのアクセス権を要求できます。この機能は 2 月に提供を開始 (英語) しました。
タウン ホールやウェビナーのイベント インスタンスでも、インテリジェントな要約を利用できるようになりました。これは、会議で使い慣れているインテリジェントな要約と同じ機能です。イベントの開催者、共同開催者、発表者は、発言者やトピック別に簡単に会議の録画を見返し、AI が生成した会議メモやタスクのほか、名前が言及された箇所を確認できます。インテリジェントなイベント要約機能は、Teams Premium ライセンスだけでなく Microsoft 365 Copilot ライセンスでも利用可能です。この機能は 2 月に提供を開始 (英語) しました。
Copilot Pages がモバイルでも利用可能に
Copilot Pages が Microsoft 365 Copilot モバイル アプリで利用できるようになりました。これにより、外出先でも Copilot と同僚との共同作業を続けられます。モバイル上で既存のページを表示、編集、共有できるほか、近日中にページの新規作成も可能になる予定です。この機能は 2 月に提供を開始しました。
Copilot in Excel のテナント グラウンディング、プロンプト提案、Python の対応言語の拡大
Copilot in Excel with Python は、Excel の機能をデータ分析、自動化、視覚化、機械学習のための強力なツールへと拡張します。ユーザーが普段使用している言語で Copilot に高度な分析を実行するよう依頼すると、Copilot は Python コードを記述してグリッドに挿入し、深い知見をもたらしたり、データを美しく視覚化したりしてくれます。新たにサポートされた言語は、英語、簡体字中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、ポルトガル語 (ブラジル)、スペイン語で、Windows 版 Excel での提供を 2 月に開始 (英語) しました。
また、Copilot in Excel で Graph グラウンディングのチャットが利用できるようになりました。ユーザーは Copilot in Excel に対して、作業中の Excel ワークブック以外のコンテンツに基づいて回答するよう求めることができ、Copilot は組織のチャット、ドキュメント、会議、メールなどを情報源として返答します。ワークブックの分析中に、テナント内の別のソースから情報を得て理解を深めたい場合は、Copilot in Excel にそのように依頼するだけで済みます。この機能は 2 月に提供を開始 (英語) しました。
Excel ワークブックで Copilot を開いたときに、候補となるプロンプトをローテーションして表示できるようになりました。提案されたプロンプトを利用すると、数式列の候補を生成したり、グラフやピボットテーブルで分析結果を表示したり、注目すべきデータを強調したりして、データをさらに活用できます。これらのプロンプトを使いこなせば、ワークフローを改善して、効率を最大限に高めることができます。この機能は 2 月に提供を開始しました。
Copilot in Word の要約機能の強化とコーチングの対応言語の拡大
Copilot は最大約 150 万語 (約 3,000 ページ) のドキュメントを要約して、文書上部の要約ボックスに表示できるようになりました。これは、従来の上限である 8 万語 (約 160 ページ) から大幅に引き上げられています。Web 版では 2 月に提供を開始しており、数か月以内に Windows 版と Mac 版でロールアウトする予定です。
Copilot によるコーチングは、文法やスペルだけでなく内容を見直す際にも役立ちます。Copilot は、追記、構成、スタイルやトーン、補足情報などを通じて、意図を明確にしたりインパクトを向上させたりするための提案をしてくれます。助言を受けるには、テキストの一部 (またはドキュメント全体) を選択し、表示される Copilot アイコンをクリックして [Get coaching] を選択します。詳細については、Copilot in Word によるコーチングに関するブログ記事 (英語) をご覧ください。この機能は 2 月に提供を開始しており、英語 (米国)、英語 (英国)、フランス語 (フランス)、ドイツ語、イタリア語、日本語、ポルトガル語 (ブラジル)、スペイン語 (スペイン)、スペイン語 (メキシコ)、中国語 (簡体字) で利用可能です。
Copilot in PowerPoint による翻訳、リライト、発表者用ノート作成
社内研修やチーム ミーティング用の簡単なプレゼンテーションであっても、翻訳には時間とコストがかかります。PowerPoint で Copilot による翻訳機能を使用すると、各スライドのデザインを維持したまま PowerPoint 全体を 40 の言語のいずれかに翻訳できます。対応言語は Copilot で現在サポートされている言語と同じですが、英語とスペイン語については、地域ごとの言語には対応していない点が異なります。Copilot で翻訳できるのは、テキスト ボックス、図形、表、グラフ、発表者用ノート、コメント、SmartArt のテキストです。この機能は 1 月から提供を開始しています。詳細については、こちらをご覧ください。
Copilot in PowerPoint を使用して、スライド上のテキストをすばやく改善できるようになりました。テキストをリライトしたり、簡略化したり、より専門的な表現にしたりすることが可能です。さらに、Copilot が文法やスペルの間違いを修正し、文章の意味を変えることなく読みやすさを向上させてくれます。この機能は 2 月に提供を開始しました。
また、Copilot への指示を入力し、生成されるアウトラインを確認してから、Word ドキュメント (暗号化された Word ドキュメントを含む) に記述されているトピックを追加できます。関連するトピックや情報を盛り込んだ初稿の作成は Copilot に任せて、ユーザーは内容を手直しするだけです。この機能は 1 月から提供を開始しています。
PowerPoint プレゼンテーションの発表者用ノートの作成には時間と手間がかかります。長いプレゼンテーションの場合はなおさらです。このたび、Copilot を使用して発表者用ノートを追加できるようになりました。Copilot がすべてのスライドに対してノートを自動生成し、しっかりとした初稿を作成してくれるため、ユーザーは必要に応じて整えるだけです。これによって時間と労力を節約できるうえ、プレゼンテーション全体の一貫性が確保され、洗練されたプロフェッショナルなプレゼンを簡単に行えるようになります。この機能は 2 月に提供を開始しました。
Copilot チャットを使用して画像の内容を把握する
Copilot とのチャットで、アップロードした画像の説明を依頼できるようになりました。Microsoft 365 Copilot アプリ、Teams、Outlook、Edge サイドバーのいずれにおいても、Copilot のサポートを受けて、アップロードしたコンテンツを理解したり利用したりすることができます。この機能は 2 月に提供を開始しました。
関連情報: Microsoft 365 ロードマップ (英語) では、生産性向上アプリやインテリジェントなクラウド サービスに関する最新の情報をご覧いただけます。ロードマップに記載の日付はあくまで予定であり、変更される可能性があります。開発中または近日リリース予定の機能については、定期的にアクセスしてご確認ください。
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