2026年2月25日 2:28 PM

App Assure が加速する、日本における Arm サポートの動き

App Assure が加速する、日本における Arm サポートの動き

※本ブログは、米国時間 2 月 10 に公開された Accelerating Arm momentum in Japan with App Assure の抄訳です。

Arm 搭載 Copilot+ PC を導入する動きが世界中に広まっています。従来の PC にはないさまざまなメリットを提供するこれらのデバイスは、業界をリードするパフォーマンスを提供し、日常的なタスクと高負荷ワークロードのいずれの場面でも、競合他社を上回る性能を提供します。同時にかつてない長さのバッテリー駆動時間を実現しているため、ユーザーは今まで以上に長時間、生産的な作業やクリエイティブな活動を行うことができます。Copilot+ PC の全機種に高度な AI アクセラレーションが組み込まれているため、これまでにないレベルの応答性と性能を駆使して、複雑なタスクをより迅速かつスマートにこなすことができます。

こうしたメリットを原動力にイノベーションと導入のサイクルはますます加速しており、Copilot+ PC を採用することはユーザーと開発者の両方に大きなアドバンテージをもたらしています。マイクロソフトはこのイノベーションへの投資を継続しており、先日公開した Windows Developer ブログでは、最適化されたエクスペリエンスを開発者の皆様がより迅速に市場に提供できること、Arm 搭載 Copilot+ PC を導入したユーザーの皆様が、業務に欠かせないアプリを安心して確実に実行できることを示しています。

このエクスペリエンスの提供で重要な役割を担っているのが App Assure です。App Assure は、お客様のアプリを新しい Windows プラットフォームでシームレスに動作させるというマイクロソフトの約束の実現に取り組む、エンジニアリング経験豊富な人材によるチームです。Arm エコシステムの拡大に伴い、互換性の検証や技術障壁の解決に取り組む開発者の支援や、エンジニアリングに関するハンズオン サポートの提供など、App Assure の使命は重要性を増しています。

App Assure の取り組みは全世界に広がっていますが、日本地域は特に重視されています。App Assure は、マイクロソフトの複数の地域担当チーム、ソフトウェア開発企業 (SDC)、日本の大学生協を筆頭とした学術機関パートナーの協力を得て、日本のお客様にとって特に重要なアプリケーションを特定し優先順位を決定する作業を行っています。では、日本でこの動きが活発化していることがよくわかる SDC 各社の実際の事例を見てみましょう。いずれも、マイクロソフトとの共通のお客様の利便性向上を図るため、高い信頼を獲得してきた自社アプリケーションの Arm 展開に App Assure と連携して取り組んでいます。

注目の事例: PFU が ScanSnap 用ネイティブ ドライバーを構築

5月、ドキュメントソリューション業界の世界的リーディングカンパニーである株式会社 PFU (以下、PFU) は、主力製品のひとつ「ScanSnap」の Arm 対応を加速させるため、マイクロソフトに協力を要請しました。早期テストの段階で、チームはユーザーエクスペリエンスにおける改善ポイントを特定。スムーズかつ適切なタイミングでの製品リリースに向けた道筋を描くとともに、マイクロソフトとの連携体制を本格的に構築しました。その後、集中的なコラボレーションによるスプリントを直ちに開始。App Assure によるアドバイザリーワークショップでは、アーキテクチャ設計に関するベストプラクティスが共有されるなど、両社のエンジニアが緊密に連携し、開発を一気に加速させました。

この取り組みは、大きな成果へと結実しました。ドライバーの改良は早期に完了し、Arm 互換対応もシームレスに実現。PFU が掲げていた「年内リリース」という目標は、計画どおり達成されました。その背景には、プロジェクト初期から確立された強固な連携体制があり、最後まで勢いを維持できたことが大きく寄与しています。今回の協業は、単なる Arm 対応支援にとどまるものではありませんでした。PFU とマイクロソフトのパートナーシップは一層強化され、今後のビジネス成長につながる新たな機会も創出されています。さらに、技術面・組織面の双方における課題を効果的に解決するための、実践的なコラボレーションモデルを確立することにもつながりました。

このコラボレーションに関する PFU のコメントをご紹介します。

当社は、マイクロソフトの App Assure チームとの緊密な連携を通じて、ScanSnap Home のWindows on Arm 対応を実現しました。これにより、Arm 搭載 Windows PC においても一貫したパフォーマンスと高い信頼性を提供できるようになりました。さらに、この協業を通じて、ScanSnap iX2500 および iX2400 を、紙文書を大量に扱う業界向けの文書デジタル化ソリューションとして展開することにも成功しました。これにより、お客様は既存の業務プロセスを妨げることなく、より幅広い文書ワークフローに対応できるようになります。今後は、Arm 搭載 Windows のサポートを当社製品ポートフォリオ全体へと拡大していく予定です。 呉藤 弘康 氏、ScanSnapソフトウェア開発担当マネージャー、株式会社PFU

注目の事例: サイトー企画、秀丸エディタ、信頼性の継承

App Assure は、日本で定番のテキスト エディターとして 30 年以上愛用されている秀丸エディタで有名なソフトウェア ベンダーのサイトー企画とも連携しています。秀丸エディタは Windows 3.x 用の 16 ビット アプリケーションとして生まれ、全世代の Windows を通じて互換性を維持しています。このアプリは現在でも信頼できるツールとして日本全国で使われています。

秀丸エディタの Arm 対応について App Assure がサイトー企画に提案した際、同社はこのアプリを Arm 搭載 Copilot+ PC で活用できるようになることの価値を確信しました。同社が x86/x64 用の命令を Arm64 用の命令に自動的に変換するにあたっては、Windows 11 に組み込まれている新エミュレーターの Prism を採用しました。

サイトー企画主任開発者の 山本 孝 氏は、テスト結果についてこう語っています。「高い互換性に感銘を受けました。一連の操作チェックを行った後、全く問題はありませんでした。ただうまくいったのです。」

高い互換性に感銘を受けました。一連の操作チェックを行った後、全く問題はありませんでした。ただうまくいったのです。山本 孝 氏、主任開発者、サイトー企画

コードを書き直す必要もビルドしなおす必要もなく、Prism によるエミュレーションで完全な互換性が得られました。この経験を通してサイトー企画はあらためて確信を深め、同社のユーザーは、今まで頼りにしてきたエディターが Copilot+ PC でもスムーズに動くという安心感を得られたのです。

A screenshot for the Hidemaru editor

App Assure が加速する、全世界で広がる Arm 対応の動き

今回ご紹介した日本での事例と同様の流れが、全世界で発生しています。ネイティブ ビルドであるか Prism を使用したエミュレーションであるかにかかわらず、自社アプリの Arm 対応を検証した開発者は、期待以上にスムーズかつスピーディに対応が実現され、そのことによって AI を活用したエクスペリエンスを熱望するユーザーに自社アプリを届ける道が開けたことを実感しています。一方でユーザー側は、これまで頼りにしてきたアプリが新しいデバイスで問題なく使えることを何ら不安に思うことなく、業界をリードするパフォーマンスを誇る Arm 搭載 Copilot+ PC のメリットを享受しています。

App Assure は引き続き、この勢いをさらに加速させるべく支援を提供していきます。App Assure は、Arm 対応評価に初めて取り組む SDC の皆様にも、基幹業務アプリケーションを活用しているユーザーの皆様にも、Windows on Arm においてアプリをシームレスに動作させるためのサポートを、現在もこれからも提供してまいります。

Windows on Arm は既に万全の準備が整っています。あとはアプリを対応させるだけです!

開発しているアプリの Arm 対応で支援が必要な場合は、Windows Arm アドバイザリー サービスまでお問い合わせください。

日本で公開中の関連情報

本ブログは、米国 Windows Developer Blog に掲載された英語ブログの抄訳として、日本における App Assure の取り組みをご紹介しました。開発者や ISV の皆さまのご協力のもと、ご紹介したもの以外の取り組みも進めています。詳細は以下のブログにてご紹介しておりますので、あわせてご確認ください。

 

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