2021年5月25日 2:37 AM

Windows 10 May 2021 Update の入手方法

John Cable (Windows Servicing and Delivery グループ、プログラム マネージメント担当バイス プレジデント)

※ 本 Blog は米国時間 2021 年 5 月 18 日に公開された How to get the Windows 10 May 2021 Update の日本語抄訳です。

本日より、Windows 10 バージョン 21H1 の提供を開始いたします。2 月に May 2021 Update を初めて発表 (英語) した際にお伝えしたように、今回の更新は、この 1 年間の継続的なリモートワーク、学習、遊びを通じて皆様から寄せられたニーズに基づいています。May 2021 Update の目的は、セキュリティやリモート アクセスの強化、品質向上のための重要な機能を提供することです。また、短時間で更新が完了するように設計されています。この数か月間にわたり、マイクロソフトは Windows Insider Program を通じてプレビュー ビルドをリリースして評価してきました。そして今回、Insider コミュニティから寄せられたフィードバックに基づき、段階的なロールアウトを開始する準備ができたと判断しました。今回の記事では、計画的なロールアウト アプローチの詳細、更新プログラムの入手方法、Windows 全般に関する情報をお伝えします。

更新プログラムの提供状況とロールアウトに対するアプローチ

現在の環境では、これまで以上に PC を使用する機会が多くなっています。そのため、May 2021 Update のロールアウトにあたり、最初は計画的な Seeker ベースのアプローチを取ることにしました。すべてのお客様が安定したダウンロードを行えるように、今後数週間にわたって提供範囲を段階的に拡大するため、現時点ではまだ更新プログラムが提供されない場合があります。また、一部のデバイスでは、互換性の問題がある可能性があるため、安全性を考慮して更新が保留されます。この場合には、更新に最適な環境が整うまでは更新プログラムが提供されません。

Windows 10 May 2021 Update の入手方法

May 2021 Update は当面、Windows 10 バージョン 2004 以降を実行しているデバイスのうち、お客様が最新の機能更新プログラムに関心があり、今回のリリースをデバイスにインストールする準備ができている場合にご利用いただけます。新しいリリースをインストールするには、Windows Update の設定 ([設定] > [更新とセキュリティ] > [Windows Update]) を開いて [更新プログラムのチェック] をクリックします。更新プログラムが表示された場合は、[今すぐダウンロードしてインストールする] を選択してダウンロードを開始します。ダウンロードが完了し、更新プログラムをインストールする準備ができると通知が表示されます。更新によって作業が中断されることのないように、インストールを完了してデバイスを再起動するうえで都合のよい日時を選択できます。バージョン 2004 またはバージョン 20H2 のいずれかを実行している場合、月例更新プログラムと同じくらい高速に更新できます。May 2021 Update の詳しい入手方法については、こちらの動画 (英語) をご覧ください。May 2021 Update のロールアウト状況、安全性を考慮した更新の保留、ご利用のデバイスに適用される可能性のある保留の詳細については、Windows リリース正常性ハブをご確認ください。

法人のお客様向けの情報

H1 (今年上半期) リリースとして、May 2021 Update (バージョン 21H1) のすべてのエディションは、本日より 18 か月間のサービスおよびサポート期間となります。法人のお客様には、対象指定の展開を開始して、今回のリリースをインストールした状態で社内のアプリ、デバイス、インフラストラクチャが想定どおりに動作するかどうかを検証していただくことをお勧めします。May 2021 Update は現在、Windows Server Update Services (Configuration Manager を含む)、Windows Update for Business、ボリューム ライセンス サービス センター (VLSC)[1] で提供されています。Windows 10 バージョン 21H1 をサポートする IT ツールの詳細については、こちらの記事をご覧ください。

お客様第一を掲げるマイクロソフトの取り組み

この 1 年間、マイクロソフトは Windows 10 の重要な更新プログラムを 3 つリリースしました。そして、引き続きお客様からのフィードバックに真摯に耳を傾け、お客様の現在および将来のニーズに合わせて Windows を進化、適応させています。これに関連して、2020 年 5 月に Windows の優先事項をお伝えして以来、お客様のニーズに根本的な変化が見られています。

1 年間にわたってお客様へのヒアリングや調査を行ってきた結果、Windows 10X のテクノロジは、当初想定していたよりも幅広い場面でさまざまなお客様にご利用いただけることがわかり、10X テクノロジを一部のお客様だけに限定すべきではないという結論に至りました。

当初は Windows 10X という製品を 2021 年にリリースする計画でしたが、その代わりに、これまでに学んだことを活かし、基盤となる主要な 10X テクノロジを他の Windows やマイクロソフト製品に統合する取り組みを推進しています。実は、その一部は既に Windows Insider プレビュー ビルドで Windows の中核機能に反映されています。たとえば、Microsoft Defender Application Guard などの製品に統合した新しいアプリ コンテナー テクノロジ、音声入力エクスペリエンスの強化、キー サイズが最適化されてサウンド、色、アニメーションを利用できるようになった最新のタッチ キーボードなどが挙げられます。今後も、10X テクノロジによってお客様のニーズに対応できる分野に投資し続けると共に、将来的にお客様にとって有用となるソフトウェアとハードウェアのテクノロジ エクスペリエンスを見極めてまいります。

今回の方針転換は、マイクロソフトの企業価値である成長志向のマインドセットを体現し、お客様第一の取り組みを実証した格好の例です。

他のリリースと同様に、マイクロソフトは May 2021 Update エクスペリエンスを注視し、機能更新プログラムと月例更新プログラムの両方について、現在のロールアウト状況と既知の問題 (未解決および解決済み) に関する情報を Windows リリース正常性ハブ@WindowsUpdate でタイムリーに提供します。引き続き、新しい更新プログラムに関するご意見やご提案をぜひフィードバック Hub からお聞かせください。

[1] ボリューム ライセンス サービス センター (VLSC) では、すべての製品、市場、言語でダウンロードできるようになるまでに 1 日かかる可能性があります。

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