Microsoft Teams の新機能 | 2022 年 1 月
※ 本ブログは、米国時間 1 月 31 日に公開された “What’s New in Microsoft Teams | January 2022” の抄訳です。
Microsoft Teams に関する 1 月の最新情報をお届けします。今月は、会議の発表者や出席者がオーディエンスと積極的に交流でき、気の散る要素を排除してインクルーシブな行動を促進する機能についての情報が満載です。Microsoft Teams をお使いの皆様が優れたエクスペリエンスを得られるように、エンド ユーザー向けの多数の新機能と、新しい Teams 認定デバイスをご紹介します。ぜひ最後までお読みください。それでは早速始めましょう。
会議に関する新機能
ショートカット キーでミュート解除
会議中に周囲の雑音が入らないようにミュート状態を保ちつつ、必要に応じてすばやくミュートを解除して応答できるようになりました。Windows では Ctrl + Space、macOS では Option + Space のショートカット キーを押している間はミュートが解除され、キーを離すとミュート状態に戻ります。この機能は既定で有効に設定されています。無効にする場合は、Teams の [設定]、[プライバシー] の順に選択し、[ミュート解除のキーボード ショートカット] をオフにします。
Web 版で背景をカスタマイズ
Web 版のユーザーが背景をカスタマイズできるようになりました。ビデオ会議や通話の際に、背景をぼかすか、マイクロソフトが提供する背景から選ぶことが可能で、会議で個性を発揮してより楽しい雰囲気を演出できます。背景のぼかしや変更は、他者に機密情報を見られるのを完全に防ぐものではありませんので、ご注意ください。
Teams にミュージック モードを追加
高品質のミュージック モードにより、生演奏や他のアプリケーションで再生される楽曲、オンライン診療での医療信号など、音声言語以外のコンテンツを共有する場合の Microsoft Teams の音声エクスペリエンスが強化されました。このモードをオンにすると、Teams の通話や会議の音質が大幅に向上します。Teams で最適化されたエクスペリエンスは、マイクで拾われた信号だけでなく、アプリケーションやデスクトップの共有中に再生されるオーディオにも適用されます。Teams で高音質を体験する方法をご確認ください。
ビデオの反転を解除
自分のビデオの反転を解除し、文字が正しく表示されるように設定できます。たとえば、小学校教師が手元で小型のホワイトボードを使用する場合や、バーチャル背景に文字が書かれている場合、会議の参加者には文字が正しく表示されますが、自分には反転して表示されます。しかし、このオプションで反転を無効にすると、自分にも正しく表示されるようになります。手順は簡単で、[デバイスの設定] で [マイ ビデオをミラーリングする] をオフにするだけです。
独立した音声フィード機能
Microsoft Teams の新しい独立した音声フィード機能により、配信者が高音質で明瞭なミキシングされた音源を作成できるようになります。ネットワーク デバイス インターフェイス (NDI) やハードウェア出力機能を使用することで、あらゆる Teams 会議で独立した音声フィードだけでなく独立したビデオ フィードも取得できるため、両方のフィードをスタジオで完全に制御できます。この機能はパブリック プレビューとして提供中で、会議設定から有効化できます。
AJA と Blackmagic Design のハードウェアがハードウェア出力機能に対応
制作チームのワークフロー管理が容易になると共に、Microsoft Teams を音声・映像の配信に役立つソースとして使用できるようになりました。このたび、ビデオ/オーディオ業界のリーダー企業である AJA および Blackmagic Design と提携し、一部のハードウェア機器と Microsoft Teams のハードウェア出力機能を提供します。サポート対象のハードウェア機器を接続すると、そのハードウェアが Teams によって認識され、個人のメディア ストリームをクリーン フィードとしてハードウェアに直接送信できます。この機能を使用するには、A/V セクションで [Allow Video-Out from Hardware] 会議ポリシーを有効化し、送信するビデオ フィードの省略記号 (…) をクリックして [Send video to Hardware] を選択し、ハードウェア機器を選択します。ストリーミングを中止するには、省略記号 (…) を再度クリックし、[Stop sending video] を選択します。詳細はこちらをご確認ください。
Teams の Walkie Talkie (トランシーバー) アプリを Zebra 製 Android デバイスとすべての iOS モバイル デバイスで提供
Microsoft Teams での Walkie Talkie (トランシーバー) アプリの一般提供を開始いたします。これは、専用のプッシュ トゥ トーク ボタンを備える幅広い Zebra 製モバイル デバイスと、iPhone や iPad などのすべての iOS モバイル デバイスで使用できます。現場の従業員が、明瞭な音声で迅速かつ安全にコミュニケーションし、場所を問わずだれとでもシームレスに共同作業できます。この新機能は、現場担当者のストレスを軽減すると共に、トレーニングの実施や従業員エクスペリエンスの刷新に役立ちます。詳細はこちらをご確認ください。
Teams 向け Reflexis Shifts コネクタの提供を開始
このたび、Teams 向け Reflexis Shifts コネクタ (英語) の一般提供を開始いたします。このコネクタは Reflexis Workforce Scheduler (RWS) と統合されており、同期をシームレスかつリアルタイムで実行し、シフトの要望を表示して、割り当てや管理を行うことができます。RWS では、主要な従業員管理ソリューションとして、的を絞った柔軟なスケジュール管理を実現します。Teams との統合により、従業員の自律性を促進し、スケジュール作成を最適化し、柔軟でありながら一貫した方法で現場の従業員がスケジュールにアクセスできるようになります。
デバイスに関する新機能
Windows 版 Microsoft Teams Rooms にフロント ロー (プレビュー) レイアウトを追加
フロント ローは Teams Rooms の新しいレイアウトです。ハイブリッド会議を強化し、会議のさまざまな側面における現在の状況について室内の参加者が把握するのに役立ちます。この機能では、会議室前面ディスプレイの目の高さにリモート参加者が表示されると同時に、チャットなどの他の会議エクスペリエンスや、挙手している参加者の一覧も表示されます。フロント ロー (プレビュー) は、Teams Rooms コンソールのレイアウト選択画面から適用できます。また、デバイス管理者が既定のレイアウトとして設定することも、完全に無効にすることもできます。フロント ローはすべての Windows 版 Teams Rooms で使用でき、ディスプレイのサイズに関係なく、シングルおよびデュアル ディスプレイ モードに対応しています。最適な表示エクスペリエンスが得られるように 1080p の解像度で使用することをお勧めします。今回がフロント ロー (プレビュー) の最初のパブリック リリースであり、今年中にさらなる機能強化を予定しています。詳細はこちらをご確認ください。
Windows 版 Teams Rooms で複数のビデオ カメラを切り替え
複数のビデオ カメラが設置されている室内で Teams Rooms を使用する場合、室内のユーザーが、使用可能なカメラのリストから選択してカメラを切り替えることができます。会議室の Teams Rooms デバイスにセットアップされている USB カメラが 1 台だけの場合、エクスペリエンスはこれまでと変わりません。Teams Rooms に複数のビデオ カメラが接続されている場合、管理者は、Teams の会議や通話を開始する際の既定のカメラをデバイス設定から選択することもできます。
Windows 版 Teams Rooms の Cortana を更新
Cortana のアバターがマイクのアイコンに変更され、使いやすさが向上しました。今後は、会議中かどうかを問わず、新しいアイコンが表示されます。また、新規デバイスにインストールすると Cortana の音声認識が既定で有効になります。この機能は後から無効にすることもできます。
Cortana 機能の対応言語を追加
Teams Rooms で、オーストラリア、カナダ、英国、インド、米国の言語を使用するように設定されている場合、「Hey Cortana」と呼びかけて、会議に参加したり、他のコマンドを実行したりできます。詳細については言語設定をご覧ください。
Windows 版 Teams Rooms の通話アプリを更新
新しい Teams 通話アプリでは、Teams Rooms からの発信方法が変更されました。これまで、[新しい会議] ボタンに含まれていたピアツーピア通話とグループ通話の機能はすべて [通話] に移動しました。Teams Rooms コンソールを使用すると、会議室アカウント向けに通話プランやダイレクト ルーティングが構成されている場合、[通話] からダイヤル パッドを使用して任意の番号に発信できます。また、Teams のピアツーピア通話やグループ通話を行うために検索バーを利用できます。Skype for Business モードで利用できるセッション開始プロトコルの Uniform Resource Identifier (SIP URI) を入力します。この変更は、Teams Rooms を Microsoft Teams Only モードで実行している場合、または Skype for Business および Microsoft Teams (既定) モードで実行している場合にのみ適用されます。
Windows 版 Teams Rooms で「今すぐ会議」をサポート
Teams Rooms コンソールの [新しい会議] コントロールが更新され、[会議] (Teams デスクトップ クライアントの [今すぐ会議] エクスペリエンス) が追加されました。[会議] ではワンタップで臨時会議を開始し、参加者を招待することができます。この変更は、Teams Rooms を Microsoft Teams Only モードで実行している場合、または Microsoft Teams (既定) および Skype for Business モードで実行している場合にのみ適用されます。
Windows 版 Teams Rooms で AAD の条件付きアクセスをサポート
Windows 版 Teams Rooms で Azure Active Directory (AAD) のデバイスに基づいた条件付きアクセス制御がサポートされます。管理者は、ID 主導型のシグナルを使用して、デバイスのコンプライアンス状態に基づき、Microsoft Teams および Microsoft Exchange のオンライン サービスへのアクセスを含む Windows 版 Teams Rooms デバイスのアカウントのアクセスを制御できます。デバイスに基づいた条件付きアクセスのサポートにより、Windows 版 Microsoft Teams Rooms デバイスの組み込みのセキュリティがアカウント保護で強化されます。詳細はこちらをご確認ください。
Poly Studio E70
これは大規模な会議室に適しているスマート カメラで、Windows 版 Microsoft Teams Rooms 向けデバイスとして新たに認定されました。Poly Studio E70 カメラは広角・狭角のデュアル レンズと 20 メガピクセルの 4K センサーを搭載しており、会議室を広範囲にわたってカバーします。また、グループ フレーミングや話者トラッキングをサポートし、独自の機能によってユーザーが意識することなく 2 つのレンズを切り替えられます。詳細はこちらを確認ください。
Lenovo Go Wired Headset
モダン ワークプレースでのコミュニケーションやコラボレーションの促進を目的として設計された Lenovo Go Wired ANC Headset は、複数の不可欠な機能を備えています。Microsoft Teams の認定取得と最先端の ANC/ENC テクノロジにより、オフィス勤務の従業員とリモート ワーカーの両方が気の散る要素を排除して業務に集中するために必要な Teams 認定ツールを、すべて 1 つのヘッドセットで提供します。詳細はこちらをご確認ください。
Lenovo Go Wired Speakerphone
Lenovo Go Wired Speakerphone は、リモート ワーカーにエンタープライズ レベルの音質を提供します。無指向性遠距離デュアル マイク配列と通話中のコントロール、手軽なプラグ アンド プレイを組み合わせることで、リモート ワーカーにとって快適な作業ツールとなります。Teams 認定も取得しているため、コラボレーション、ビデオ会議、メッセージングなど、Teams のさまざまな機能を最大限に活用できます。詳細はこちらをご確認ください。
Meta (旧 Facebook) Portal に Microsoft Teams を追加
スマート ビデオ通話デバイスの Meta Portal に Microsoft Teams アプリが追加されました。Meta Portal で Teams を使用すると、Teams の予定表でのスケジュール管理、社内会議への参加、チャットの表示と返信、同僚との Microsoft OneDrive ファイルの共有が可能です。さらに、Teams には Microsoft Intune アプリ保護を備えたセキュリティが組み込まれています。ご利用には追加のライセンスが必要です。詳細はこちら (英語) をご確認ください。
通話に関する新機能
1 対 1 の通話の文字起こし
Teams で 1 対 1 の通話の文字起こしが利用可能になりました。この機能は、[通話] ウィンドウ内のコントロール バーから有効化できます。
通話履歴内で 1 対 1 の VoIP および PSTN の通話記録と文字起こしを使用可能に
VoIP と PSTN (公衆交換電話網) のどちらの通話でも、通話の詳細パネルで通話記録と文字起こしを使用できるようになりました。過去の通話の記録や文字起こしを簡単に参照できます。
管理に関する新機能
Teams 会議の記録に有効期限を自動適用
管理者が簡単にストレージ管理を行えるように、新しく作成された Microsoft Teams 会議の記録を 60 日後に自動でごみ箱に移動するポリシーが追加されます。管理者は既定の有効期限の設定を PowerShell から変更できます。有効期限の設定の変更は、変更時点よりも後に新規作成された Teams 会議の記録にのみ適用されます。また、エンド ユーザーは、自身が所有するファイルの有効期限を個別に変更できます。このポリシーは、1 月下旬のロール アウト開始を予定しています。詳細はこちら (英語) をご確認ください 。
Teams 管理センターでアプリの詳細ページの表示を強化
アプリの詳細ページが強化され、アプリの詳細情報や管理オプションなどのアプリに関する情報、内容をわかりやすく示した画像、マイクロソフト純正アプリおよびサードパーティ製アプリのビデオ、アプリのアクセス許可に関する包括的な情報が表示されるようになります。さらに、すべてのアプリでアプリ カードのデザインがより直観的になります。
カスタム アプリの申請に関する管理通知
管理者は、開発者がアプリのレビューや承認を新たに申請した場合やアプリの更新を申請した場合に通知を受け取るよう設定できるようになりました。詳細はこちらをご確認ください。
スコープ付きの Teams 対応デバイス管理ロール
スコープ付きの Teams 対応デバイス管理ロールを使用すると、複数の独立した部門で構成されている組織内の管理単位を使って、管理スコープを制限することができます。たとえば、ニューヨーク、アムステルダム、バンガロールなど、グローバルに事業を展開している組織の場合、各都市にそれぞれ IT 管理者を配置し、拠点ごとに Teams デバイスを管理することができます。詳細はこちらをご確認ください。
Teams 管理センターで Surface Hub デバイスを管理
Teams 管理センターで管理できる Teams デバイスの種類に Surface Hub が追加されました。
ゲスト ユーザーのユーザビリティを向上する新機能
ゲスト ユーザー エクスペリエンス: ゲスト ユーザーが Teams クライアント内で保留中の招待を辞退できるようになりました。辞退すると保留中の招待が Me Menu から削除され、ゲストの招待のリストを適切で正確な内容にすることができます。ゲストはゲスト ユーザーの組織のリストをカスタマイズできます。また、ゲスト ユーザーはどの組織を表示するか/非表示にするかを選択したり、優先順位の変化に応じてリストを更新したりできます。
ユーザー エクスペリエンス: ユーザーはゲスト テナントのリストの表示/非表示の指定や、Me Menu からゲスト テナントのリストの管理が可能です。アクティブでないテナントをその場で非表示にしてテナント リストをすっきりさせるなど、体系化や生産性の向上に役立ちます。ユーザーはアカウント管理から表示する/非表示にするリストを管理できます。非表示のゲスト テナントは、アカウント管理ではマークが付けられて非表示であることが明確に示され、Me Menu から削除されます。
政府機関向け新機能
Web 版で背景をカスタマイズ
Web 版のユーザーが背景をカスタマイズできるようになりました。ビデオ会議や通話の際に、背景をぼかすか、マイクロソフトが提供する背景から選ぶことが可能で、会議で個性を発揮してより楽しい雰囲気を演出できます。背景のぼかしや変更は、他者に機密情報を見られるのを完全に防ぐものではありませんので、ご注意ください。この機能は GCC で利用可能です。
Teams 管理センター – 政府機関向けクラウドで秘密度ラベルをサポート
秘密度ラベルは、共同作業中に作成された機密性の高い社内コンテンツへのアクセスの保護と規制に役立つ機能で、Microsoft Teams に拡張することが可能です。このたび、Teams での秘密度ラベルのサポートが、政府機関向けクラウドにも拡張されました。
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