2022年5月18日 7:33 AM

従業員エクスペリエンスに目的と連携をもたらす Microsoft Viva Goals

執筆者: Vetri Vellore (Microsoft Viva Goals 担当コーポレート バイス プレジデント)

※ 本 Blog は、米国時間 2022 年 5 月 16 日に投稿された Microsoft Viva Goals brings purpose and alignment to the employee experience の日本語抄訳です。

この 2 年間でワークスタイルは大きく進化し、ハイブリッド ワークが現実のものとなり、従業員の期待も従業員エクスペリエンスへとシフトしました。最近のマイクロソフトの調査によると、従業員の 77% が、雇用主が仕事における目的意識と意義を提供することが重要または非常に重要だと回答しています。同時に、従業員の 69% が、勤務時間ではなく、成果に対して報酬を与えられることが重要または非常に重要だと回答しています1

従業員は、企業の目標やミッションとの強いつながりを感じて貢献する以外にも、成長し、成果を出して、変化をもたらしたいと考えています。同様に、企業にとって最高の状態とは、従業員とチームが目標を明確に把握して共通理解を形成し、望ましいビジネス成果の達成に向けて足並みを揃えている場合です。従業員エクスペリエンスとビジネス成果をつなぐためには、明確かつ一貫性のあるビジネス目標設定プロセスが必要になります。

このたび、新しいビジネス目標設定および管理モジュールである Microsoft Viva Goals (英語) のプライベート プレビューの提供を開始しました。OKR (Objectives and Key Results: 目標と主要な成果) のリーディング カンパニーである Ally.io の買収により2、Viva Goals は企業文化とコミュニケーション、ウェルビーイングとエンゲージメント、成長とスキルアップ、情報と専門知識に加えて、目的と連携を Viva のお客様にもたらします。

Viva Goals の紹介

Viva Goals で、チームは企業の戦略的な優先課題に沿って業務を遂行し、ミッションと目的を中心に団結できるようになり、各従業員の業務と、それが企業の最も重要な優先事項にもたらす影響を明確に把握できます。これにより、チームは業務の遂行、適切な意思決定、望ましい結果の推進に集中できます。

また、Viva Goals を使用して、日常業務の流れの中にビジネス目標を組み込むことで、接続されたデータと自動リマインダーによって常に最新の情報を把握したり、カスタマイズされたダッシュボードとクイック リンクを使用して OKR とその進捗状況を社内全体で共有したりすることが容易になります。Viva Goals は、Microsoft Teams、Azure DevOps、お客様が既に利用しているその他の業務管理およびデータ ツールと統合できるほか、今後は Microsoft Viva、Microsoft Power BI、他の Microsoft 365 アプリやサービスとの統合も予定されています。Viva Goals により、今後は従業員エクスペリエンスや従業員が働く場所から OKR がサイロ化されることがなくなります。
Viva Goals
Viva Goals は、2022 年第 3 四半期の一般提供開始時に、現行の Microsoft Viva スイート サブスクリプションに追加されます。

従業員エクスペリエンスとビジネス成果をつなぐビジネス目標

組織の最上位における目標と成功の指標を明確にすることで、何が重要なのかをすべての従業員が理解し、最も重視される優先事項に沿って業務を遂行することができます。そして、チームが行っている業務の状況が明確になり、共通のビジョンと言語が形成されます。これはハイブリッド ワーク環境では特に重要なことです。これにより、各部門やチームがそれぞれの優先事項に集中すると共に、ビジネス目標との関連において成功を定義するためのフレームワークが得られます。

社内全体とチーム全体の目標を明確に把握することで、従業員はチーム レベルと個人レベルで考え、協力し、行動できるようになり、優先事項や他の従業員の業務を把握し、それに沿って業務を遂行することで、日常業務を通じてアジャイルな方法でビジネスを推進できます。このように全体像を把握してつながることで、従業員は目標を達成するための最適な方法を判断できるようになり、柔軟な目的主導の業務を実現できます。日常業務の意義を理解すること、協力的なアプローチで目標を定義すること、自分の進展を把握することは、いずれも従業員エクスペリエンスを強化するうえで重要です。

また、イノベーションと成長の文化も促進します。Ally.io の調査によると、OKR などの目標設定フレームワークを使用している従業員の 73% は、仕事においてリスクを負うことを支援されていると感じており (使用していない従業員では 53%)、想定内のリスクはイノベーションにもつながります3

すべての従業員のための OKR

Viva Goals の目標は、チームがあらゆるレベルで OKR を使用できるように支援することです。OKR は全員が同じ方向に進むための指針となりますが、トップダウンの指示としてしか使用されないのでは意味がありません。経営幹部でも、チーム リーダーでも、一般従業員でも、マネージャーとの 1 対 1 のミーティング、関係者への進捗状況の報告、うまくいったこと/うまくいかなかったこと/変更すべきことを振り返る定期的な計画プロセスの一部として OKR を取り入れることができます。

マイクロソフトの従業員エクスペリエンスの取り組みに関するブログ シリーズの第 4 回目 (英語) では、マイクロソフトの各チームが社内全体のあらゆるレベルで Viva Goals と OKR フレームワークを使用して、新入社員のサポート、チーム間のパートナーシップの定義、イノベーションの推進を行っている事例をご紹介します。

今後の展望

Viva の一部として、お客様が連携を確立し、従業員エクスペリエンスの意義を高めて目的主導の業務を実現できるようにお手伝いする機会を得られることを嬉しく思います。詳細については、Microsoft Viva Goals の概要ページ (英語) と以下の動画をご覧ください。


1Work Trend Index 調査は、独立系リサーチ企業 Edelman Data x Intelligence が 2022 年 1 月 7 日~ 2022 年 2 月 16 日の期間中に 31 の市場のフルタイム従業員または自営業者 31,102 名を対象に実施しました。調査時間は 20 分で、英語または各市場の言語に翻訳されてオンラインで実施されました。各市場で最低 1,000 名のフルタイム従業員を対象に調査を行い、全世界のすべての回答を集計して、平均値を出しました。全世界の平均値では、各市場が均等に重み付けされています。各市場のサンプルは、さまざまな年齢、性別、地域のフルタイム従業員を代表するように抽出されています。各サンプルには、職場環境 (対面、リモートと非リモート、オフィス環境と非オフィス環境など)、業種、企業規模、在職期間、職位が混在しています。対象となった市場は次のとおりです。オーストラリア・ニュージーランド (ANZ): オーストラリア、ニュージーランド / アジア太平洋 (APAC): 中国、香港、インド、インドネシア、日本、マレーシア、フィリピン、シンガポール、韓国、台湾、タイ、ベトナム / ヨーロッパ: チェコ、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ポーランド、スペイン、スウェーデン、スイス、英国 / 中南米 (LATAM): アルゼンチン、ブラジル、コロンビア、メキシコ / 北米国: カナダ、米国

2Ally.io を買収 – 従業員の仕事をチームの目標や会社のミッションに一致させ、従業員エクスペリエンスを改善、Kirk Koenigsbauer、マイクロソフト公式ブログ、マイクロソフト、2021 年 10 月 7 日

32021 年度レポート: 目標管理と企業文化に関する新たな視点 (英語)、Kevin Shively、Ally.io、2021 年 6 月 8 日

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