2022年10月19日 7:27 AM

IgniteでのMicrosoft 365 – オフィスや自宅、場所にこだわらない働き方に活力を

※ 本ブログは、米国時間 10/12 に公開された Microsoft 365 at Ignite—Re-energize your workforce in the office, at home, and everywhere in between の抄訳です。

マイクロソフトは、働く人々を支援し、活力を与えることこそが、すべての組織にとって持続的な競争優位性を生み出す鍵であると信じています。マイクロソフトの Work Trend Index によると、今日のリーダーには、生産性へのパラノイアに終止符を打ち、人々が互いの為に出社するという事実を受け入れ、すべての従業員の業務を見直すことが求められています。さまざまな場所から、デジタルでつながり、分散した労働力を強化するには適切な文化と適切なテクノロジが必要です。マイクロソフトは Ignite において、すべての働く人々の成功を支援する Microsoft 365Microsoft TeamsMicrosoft Viva の新しいイノベーションを発表します。

それでは、詳しく見ていきましょう。

今日の、デジタルでつながり、分散した労働力をエンパワーする

Microsoft 365 は、今日のあらゆる働き方に対応するクラウド ファーストのプラットフォームです。法人組織やチームをどのように管理しているかも関係なく、インフォメーション ワーカーから現場の従業員までを網羅します。しかも、Microsoft 365 を利用することで、企業はポイント ソリューションの寄せ集めと比較して 60% 以上のコスト削減を実現できます。

Microsoft 365 は、新たに Microsoft 365 アプリとして提供されます。このアプリは、Teams、Word、Excel、PowerPoint、Outlook などの使い慣れた生産性アプリに加えて、創造や自己表現を可能にする Loop などの新しいアプリや、任意のサードパーティ製アプリのホームとなります。この安全な統合型エクスペリエンスは、Microsoft Graph をベースに構築されており、ドキュメント、ファイル、連絡先、会議などをすべて 1 か所に集約して、Graph を活用したインテリジェントかつパーソナライズされた推奨事項を提供し、一言で言えば「より良い働き方」を実現します。このアプリは、企業法人、教育機関、一般ユーザーの各セグメントのお客様に提供されます。

Microsoft 365 アプリの詳細については、こちらをご覧ください。

Teams で会議の文化を変革する

Microsoft Teams は Microsoft 365 の中核をなす重要なアプリです。月間アクティブ ユーザー数は 2.7 億人を超え、この 20 年間で他のどのアプリよりも人々の働き方を大きく変えてきました。昨年 1 年間だけでも、会議文化を変革して、すべての人が仕事の流れを維持できるように、450 以上の新しい Teams 機能を導入しました。

その一例が、だれもがハイブリッド会議に参加できるように支援する機能です。昨年、AI を活用した新しいインテリジェント カメラを Microsoft Teams Rooms に導入し、会議室にいる参加者とオンラインの参加者の壁を解消しました。そして今回、Yealink と共同で、初の会議室中央の 360 度インテリジェント カメラ、SmartVision 60 を発表します。SmartVision 60 は、複数のビデオ ストリームを生成し、AI による発言者のアクティブ追従機能と、近日中には人物認識機能も搭載されます。SmartVision 60にご注目ください。

コラボレーションへの Teams の利用が普及する中で、マイクロソフトはあらゆる種類のハードウェアへの対応を進めています。今回、Cisco Teams Rooms 認定デバイス パートナーになったことを発表します。これにより、初めて Cisco のすべての認定会議デバイスで Teams 会議をネイティブに利用できるようになり、お客様は Teams を既定の会議エクスペリエンスに設定できます。CiscoとTeamsの詳細については、こちらをご覧ください。

マイクロソフトの取り組みは、会議エクスペリエンスの改善にとどまりません。お客様が会議文化を変革できるように支援しており、その一環として新しい Teams Premium 会議を発表します。Teams Premium には、Intelligent recap という強力な新しい AI エクスペリエンスが含まれています。これは、自分の代わりにすべての会議に出席してくれる仮想アシスタントのようなもので、タスクを作成したり、会議からチャプターを自動生成したり、録画からパーソナライズされたハイライトを共有したりできます。Teams Premium には、キャプションのリアルタイム翻訳も含まれており、40 の言語からAI を活用したリアルタイム翻訳が提供されるため、会議の参加者は自分の言語でキャプションを読むことができます。主催者がTeams Premiumを導入している場合、すべての会議プラットフォームでリアルタイム翻訳されたキャプションをお楽しみいただけます。

Teamsのライブキャプションの翻訳機能

さらに、以下のようなエクスペリエンスにより、会議がさらにパーソナライズされ、インテリジェントかつ安全なものになります。

  • 適切な会議オプションを自動的に設定する新しい会議ガイド
  • 透かしや秘密度ラベルなどの高度な会議保護機能による機密情報のセーフガードの強化
  • パーソナライズされた B2C 取引を実現する摩擦のないオンライン ミーティング
  • エンゲージメントを強化し、新規リードを創出するための高度な機能を使用した質の高いウェビナーの開催

Teams Premium の詳細については、こちらの記事 (英語) をご覧ください。

Microsoft Places の発表: 空間を場所に変える

従業員が出社する目的の圧倒的多数を占めるのは、互いに顔を合わせるため (英語) です。そこで、マイクロソフトは“コネクテッド ワークプレース”という新たなカテゴリに対して、Microsoft Places を発表、ハイブリッド ワーク固有の課題に対応します。空間に存在意義を与えるのは人々です。つまり、人々が空間を場所に変えているのです。Microsoft Places により、各従業員の出社日、座席の場所、直接参加する会議、チームの出社予定日にスペースを予約する方法といった情報を各自が確認できます。また、リーダーは、従業員によるオフィスの利用方法を理解し、ひいては不動産への投資を最適化することができます。さらに、サードパーティのパートナーは、Microsoft Places をベースに新しいソリューションを構築したり、既存のソリューションを統合したりできます。

Microsoft Places の詳細については、こちら(英語)をご覧ください。

メタバースを仕事で活用する

マイクロソフトのデータ (英語) によると、Z 世代の 51% が今後 2 年以内にメタバース内で働くことを想定しています。昨日、マイクロソフトと Metaは、未来の仕事と遊びの没入体験の提供で連携し、QuestにTeamsの没入型ミーティング体験を提供することを発表しました。これにより、まるでその場にいるかのようにバーチャルリアリティでつながり、共有し、コラボレーションすることができます。
Mesh for Teamsアバターでは、自分のカスタム アバターを作成し、カメラの前から離れても、Teams 会議に物理的に参加することができます。

Mesh avatars for Teams

コラボレーションの新たなパターンを実現する

マイクロソフトは、従業員の業務を効率化するために、Microsoft 365 と Teams でのリアルタイムおよび非リアルタイムのコラボレーション、創造と自己表現、仕事の流れの中でのビジネス プロセスを実現するコラボレーション エクスペリエンスの提供に取り組んでいます。

その一環として、会議をさらに実務に即したインタラクティブなものにします。2022年11 月にロールアウトされる Excel Live により、会議における従業員のコラボレーションが変革され、ファイルを開かなくても、すべての参加者が Excel ファイルを Teams から直接リアルタイムで編集できるようになります。さらに、現在プレビュー中の Teams Live Share は、Teams 会議で共有されたアプリをリアルタイムのマルチユーザー コラボレーション エクスペリエンスに変えるもので、参加者は会議ウィンドウで直接やり取りし、注釈を付け、共同作業を行うことができます。

Together モードの最新機能により、会議の開催者や発表者は Together モード ビューで会議の参加者に座席を割り当てたり、Together モード ビューを会議ステージに固定して、全員がグループの同じ映像を見られるようにしたりできます。

Teams と Outlook で利用可能な新しい時間と場所 (英語) 機能では、従業員が出社しているのか、リモート ワーク中なのかを 1 時間ごとに指定および調整できるため、対面での会議をスケジュールしやすくなります。

TeamsとOutlookの連携

Teams チャネル の新しいエクスペリエンスにより、作業への集中とコラボレーションが容易になります。最近の投稿を上部に表示することで、ユーザーが簡単に最新の会話を確認し、ディスカッションを別ウィンドウで開いて参加して、いつでもすぐに戻ることができます。また、新しいチャネルは、お知らせやビデオ クリップなどの新しい投稿の種類や、カスタマイズ可能なチャネルヘッダーもサポートされます。

Teamsチャネル

Teams チャットの新機能により、さらに多くの方法で、最も重要な作業を優先したり、プライベートとの境界を守って時間を節約したり、感情を率直に表現したり、楽しんだりできるようになります。AI によって提案される返信で時間を節約し、グループ内の全員への @メンション機能でグループの注目を簡単に集めることができます。最大 800 種類の絵文字でのリアクションにより、だれもが自然かつ率直に自己表現できるほか、チャットのビデオ クリップ機能により、ビデオ クリップを簡単に録画、送信、再生して、人間味を加えることでつながりを強化できます。Teamsチャットとチャネルの詳細については、こちらをご覧ください。

Teamsのチャットの新機能

非リアルタイムのコラボレーションが増加 (英語) する中で、人々は空間と時間を超えたコミュニケーションとコラボレーションを可能にするソリューションを必要としています。マイクロソフトが昨年発表した Loop は、アプリ間の壁を取り除き、人々が一緒に考え、計画し、創造するうえで円滑なコラボレーションを実現します。今回、Microsoft 365 全体で同期可能なワークスペース、ページ、コンポーネントを提供する Loop アプリのプライベート プレビューの開始を発表します。また、Microsoft 365 アプリ全体でユーザーの業務の流れに対応できるように、Loop コンポーネントを Word for the web、Whiteboard、Windows 用 Outlook に導入します。Loopの詳細については、こちらをご覧ください。

Loop app

Microsoft エディターを使用すれば、マイクロソフトのアプリやサービスのバックグラウンドで動作するインテリジェント機能のContext IQで、 Loop コンポーネントを表示できるようになります。また、Teams 内での Loop と Dynamics 365 の統合により、Teams チャットで Dynamics 365 レコードに Loop コンポーネントを挿入できるようになりました。さらに、Edge ブラウザーのEdge Workspaces により、プロジェクトで共同作業を行っている全員が共有のブラウザー タブで同じ Web サイトやファイルを閲覧できるようになります。

Microsoft 365 の新しい作成・表現体験には、DALL-E 2 などの AI 技術を搭載した新しいアプリ「Microsoft Designer」があり、テキスト プロンプトやその他のコンテンツを入力するだけで、魅力的なソーシャルメディアの投稿、招待状、グラフィックスをすばやく作成することが可能です。Microsoft Createには、インスピレーションを刺激し、スキルを向上させる、何千ものクリエイティブなテンプレートが用意されています。また、本日、Microsoft 365にビデオエディターのMicrosoft Clipchampを迎え、スキルや経験のレベルに関係なく、誰もがビデオでストーリーを伝えることができるようになりました。これらの創造と表現の体験は、まず Microsoft 365 のコンシューマー向けエクスペリエンスで展開される予定です。Designer、Create、Clipchampの詳細については、こちらをご覧ください。

Microsoft Clipchamp

企業の生産性向上を支援するため、仕事の流れの中にビジネス プロセスを組み込む新しいエクスペリエンスも発表します。アダプティブ カードは、Teams 内で直接マイクロアプリをローコードで設計して配信するための新機能です。アダプティブ カードを使用すると、開発者は、複数のアプリケーションやプラットフォームのインタラクティブなコンテンツを Teams チャットの単一のインターフェイスに集約できます。

コンテンツ AI は、最新のクラウドと AI を利用して、コンテンツを作成、処理、発見する方法を変革することで、従業員を支援してワークフローを大規模に自動化する新しいテクノロジ ソリューションのカテゴリです。今回発表する Microsoft Syntex は、コンテンツ AI を仕事の流れの中に組み込むために、コンテンツの処理、コンテンツの要約、電子署名など、コンテンツを強化、管理、接続するためのサービスを提供します。Microsoft Syntex の詳細については、こちらをご覧ください。

Microsoft Syntex

Microsoft Viva ですべての従業員の成功を支援する

従業員が成功するうえでは、依然として場所が重要な役割を果たしますが、今日の働き方に必要なのは単に場所だけではなく、エクスペリエンスです。そして、その従業員エクスペリエンスには、場所や時間を問わずにアクセスできる必要があります。初のデジタル従業員エクスペリエンス プラットフォームである Microsoft Viva は、つながり、目的意識、インサイト、成長の機会を仕事の流れの中に組み込み、従業員とチームが力を最大限に発揮できるように支援します。

先日発表された Viva の新しいアプリとサービスは、ビジネス成果を達成するうえで最も影響の大きい仕事に合わせて社内の全員が足並みを揃えられるように支援します。目標設定および OKR (目標と主要な成果) 管理ソリューションの Viva Goals の機能強化と統合により、仕事の流れの中にエクスペリエンスを組み込みます。Viva Pulse では、マネージャーやチームリーダーが必要に応じてチームからすばやく内密のフィードバックを収集し、チームのニーズを常に把握して、重要な場面で対応できるようになります。さらに、新しいコミュニケーションの一元管理および公開ツールの Viva Amplify は、従業員コミュニケーションチームやリーダーと従業員の効果的なコミュニケーションを支援します。すべてのコミュニケーションを 1 か所から自動的に公開し、Teams、Outlook、SharePoint、Viva など、従業員が業務に使用しているさまざまなソリューションに届けることができるほか、メッセージの影響を把握および追跡して今後の改善に役立てられる指標が提供されます。

Vivaの新しいサービス

Windows 11 と Windows 365: さまざまな場所で働く従業員に対応する新しいクラウド コンピューティング パラダイム

Windows 11 では、クライアントからクラウドまで、オペレーティング システム全体をハイブリッド ワークに合わせて再設計しました。Windows 365 は、さまざまな場所で働く従業員に対応する新しいクラウド コンピューティング パラダイムです。

新しい Windows 365 アプリでは、Windows 11 のタスク バーやスタート メニューから直接クラウド PC にアクセスし、すべてのアプリ、設定、コンテンツなど、完全な Windows エクスペリエンスを任意のデバイスにストリーミングできます。今回、米国の Government Community Cloud および Government Community Cloud High のお客様向けに Windows 365 Government の提供も開始されました。さらに、近日中には、1 日の限られた時間のみクラウド PC を必要とするシフト勤務や非常勤の従業員向けに Windows 365 クラウド PC をプロビジョニングできるようになります。Windows 365 newsの詳細については、こちらをご覧ください。

Windows 365とWindows 11の連携

また、ITプロフェッショナルのためのサービスのアップデートも発表しています。Windows Update for Business レポートでは、Azure Workbooks を活用して、展開レポートをよりモジュール化し、ニーズに合わせてカスタマイズできるようになります。また、組織メッセージでは、Windows UX で直接コミュニケーションを取ることが容易になり、従業員のオンボードや重要なトレーニングのリマインダーを提供するのに役立ちます。また、ユニバーサルプリントに支店のプリンター管理と診断レポートを追加し、Test Base for Microsoft 365でインプレースアップグレード後のアプリの評価もサポートします。さらに、Windows 10から11への移行を支援するWindows Autopatchの機能追加や、クライアントとクラウドの両方ですべてのWindowsインスタンスを保護するAVDパッチのサポートも継続的に行っています。

Windowsの最新情報については、Panos Panayのセッションをご視聴ください。また、2022年10月24日から27日に開催されるMicrosoft Technical Takeoffでは、WindowsとMicrosoft Intuneについてさらに深く掘り下げますので、ぜひご参加ください。

IT 管理を簡素化する

Microsoft 365 は、お客さまの IT 管理の簡素化とコスト削減をお手伝いします。

今回、クラウド対応の Microsoft Intune スイートに、権限の昇格を動的に行うように設計されたエンドポイント権限管理や、企業リソースに安全にアクセスできるようにするモバイル アプリ管理用の Microsoft Tunnel などの新機能が追加されます。また、前述のように、現時点で Microsoft 365 に一本化することで、ポイント ソリューションのパッチワークと比較して、60%以上のコスト削減を実現すると同時に、従業員は仕事の流れの中でセキュリティを維持できます。

Microsoft 365、Teams、Viva、Windowsの詳細情報について

マイクロソフトは、従業員を支援して活気付けることこそが、すべての組織にとって持続的な競争優位性を生み出すカギだと信じています。今後も、Microsoft 365、Teams、Viva のイノベーションにより、すべての人の成功を支援してまいります。なぜなら、テクノロジを適切な文化やリーダーシップと組み合わせることで、すべての人にとってより良い働き方を実現できるからです。

1Hybrid Work Is Just Work. Are We Doing it Wrong? Work Trend Index Pulse Report, WorkLab, Microsoft. September 22, 2022.

2Modernize your business while managing costs, Microsoft 365.

Based on publicly available list prices of point solutions for identity and access, content and productivity, chat and collaboration, and meetings, vs. comparable Microsoft 365 solutions.

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