2024年4月3日 1:58 PM

Windows 10 ESU を利用するタイミング

※ 本ブログは、米国時間 2024/4/2 に公開された “When to use Windows 10 Extended Security Updates” の抄訳です。

カレンダーに印をつけておきましょう。Windows 10 が 2025 年 10 月 14 日にサポート終了となることは、もうご存知でしょう (一部の LTSC エディションを除く)。サポート終了後も Windows 10 を継続して使用したい場合は、有償の拡張セキュリティ更新プログラム (ESU: Extended Security Updateプログラム) にそれらの PC を登録することができます。ESU を利用することで、Windows 11 への移行に時間が必要な場合に、Windows 10 PC の重要なセキュリティ更新プログラムを受け取ることができます。

12 月に、「Windows 10 サポート終了とWindows 11, Windows 365, ESUの計画について」発表しました。本日は、クラウドベースのアップデート管理をご利用の方向けの特別キャンペーンを含め、オプションについてご説明します。詳細は本ブログをご覧ください。

サポートされているバージョンの Windows を使用する

レガシーなソフトウェアを使用している組織では、セキュリティ侵害や潜在的なコンプライアンス違反のリスクが高くなります。Windows 10 PC はサポート終了後も機能し続けますが、セキュリティ更新プログラム、バグ修正、機能改善、セキュリティ問題といった解決は受けられなくなります。Windows 11 へのアップグレードまたは新しいWindows 11 PC への移行は、従業員に最適で、最も安全なコンピューティング体験を提供し、組織全体のIT環境を保護するのに役立ちます。

Windows 10 のサポート終了に伴い、サポートされたバージョンの Windows を使い続けるには 3 つの選択肢があります:

  • 既存の対象PCのアップグレード Windows 11 のハードウェア要件を満たしているPCをWindows Autopatch または Microsoft Intune でアップグレードしましょう。
  • 新しい Windows 11 PC 購入 強力なセキュリティ機能がデフォルトで有効化されており、アクセシビリティ、生産性、AI が大幅に強化されています。また、ハイブリッドワークのために構築されています。
  • クラウド環境に移行し、Windows 365 を利用する クラウド PC を利用するあらゆるデバイスのユーザーが Windows 11 を利用できるようにします。ESUは、Windows 11 を実行する Windows 365 クラウド PC にアクセスするWindows 10 PC に追加費用なしで提供されます。

拡張セキュリティ更新プログラム (ESU:Extended Security Updateプログラム) は以下のような以降の支援を目的としています。

Windows 10 ESU プログラムにご登録いただくと、Windows 10 デバイスのセキュリティ更新プログラムを毎月継続して受け取ることができます。これにより、Windows 11 への移行を完了するまでの時間を確保できます。

ESU は、長期的な解決策ではなく、むしろ一時的な橋渡しとなることを意図しています。ESU には、新機能、セキュリティ以外の修正、仕様変更の要求は含まれません。ESU プログラムは、Windows 10 の技術サポートを延長するものではありません。技術サポートは、ESU ライセンスの有効化、ESU 月例更新プログラムのインストール、および更新プログラム自体が原因で発生した可能性のある問題への対処に限定されます。

Windows 11 へのアップグレードを予定していない Windows 10 デバイス用の ESU ライセンスは、サポート終了日の 1 年前である 2024 年 10 月から購入できるようになります。

注: 最大 3 年間で、連続する年ごとに料金が 2 倍になります。ESU は累積されていくため、2 年目からプログラムに参加する場合は、1 年目の分も支払う必要がございます。

ESUを受け取るための 3 つのオプション

Windows 10 で ESU を有効にするには、従来の 5×5 のアクティベーション キー方式、クラウドベースのアクティベート方式、Windows 365 のサブスクリプションに含まれるアクティベート方式の 3 つの選択肢が用意されています。

従来の 5×5 のアクティベーション

5×5 のアクティベーション方法では、アクティベーションキーをダウンロードし、ESU プログラムで選択した個々の Windows 10 デバイスに適用します。スクリプトまたはボリュームアクティベーション管理ツール (VAMT) などの方法で管理します。Windows Server Update Services (WSUS) や Configuration Manager などのオンプレミス管理ツールを使用して、Windows 10 デバイスに更新プログラムをダウンロードして適用できます。

5×5 のアクティベーション サブスクリプションにより、Windows 10 向けの ESUの初年度価格が設定されます。

これは基本ライセンスであり、Windows 7 ESU Year 1 の価格と同様に、Year 1 のデバイスあたり $61 (USD) かかります。[1]

Windows 365 による ESU

Windows 365 を通じて Windows 11 クラウド PC にアクセスする Windows 10 デバイスは、追加の手順を踏むことなく、自動的にセキュリティ更新プログラムを受け取れるようになります。

このライセンスは、Windows 365 のサブスクリプションに含まれており、1 年間のコミットメントで追加費用は発生しません。

クラウドベースで 管理されているPC でESUを受け取る

本日、マイクロソフトのクラウドベースのアップデート管理ソリューション (Microsoft IntuneやWindows Autopatch など) をご利用いただいている法人様向けの特別キャンペーンを発表いたします。本キャンペーンでは、ESU ライセンスが 25% 割引になります [2]。時間とコストを節約し、アクティベーションを簡素化することができます。

ESU クラウド アクティベーション ライセンスを割り当てるだけで、Windows 10 デバイスが Year One ESU アップデートを受け取れるようになります (5×5 のアクティベーション キーは不要です)。Microsoft Intune で、通常どおり更新プロセス全体を管理・運用することも、Windows Autopatch を利用して更新プロセスを完全に自動化することもできます。Windows Autopatch を使用すれば、お客様側でのアクションは必要ありません。毎月の更新レポートを確認するだけで、環境の状態を把握することができます。

このライセンスには約 25% の割引が適用され、1 年目は 1 ユーザー (5 台まで) あたり $45 (USD) です。[1]

クラウドベースの Windows 管理の利点

Windows のエンドポイント管理をクラウドに移行することで、従業員と IT 組織の両者が改善されることを多くの組織が経験しています。例えば、オーストラリアで最初の銀行であり、最も古い歴史を持つ Westpac 社は、Windows Autopatch を使用して Windows 10 から Windows 11 Enterprise にアップグレードしました。この業界をリードする銀行であり、金融サービスであるWestpac社は、さまざまな場所で 40,000 人以上の従業員をサポートしています。同社の従業員にとって、Windows 11 Enterprise は、ITの秩序が保たれている環境をもたらし、どこからでも安全に仕事ができる機能を提供しました。

Windows Autopatchを使うことで、1人あたりの導入時間を 90 分から 25 分に短縮することができました。4 万人以上の従業員に適用すれば、かなりの時間短縮になります
ポール・マッケンナ:ワークプレイス・コンタクトセンター・インフラストラクチャー部門責任者
ウエストパック

マイクロソフトのお客様事例では、Petrobra社のような他の企業の Windows 11 への移行事例を紹介しています。

Windows 11 への道のりを簡素化

クラウド管理への移行にサポートが必要な場合は、Microsoft FastTrack または認定パートナーをご利用ください。FastTrack は、クラウドへの移行をより早く、より確実に行うためにマイクロソフトがご提供しているサービスです。

FastTrack は、シナリオの特定と優先順位付けを支援し、ロールアウトを計画する際に成功を測定するためのビジネス目標を設定するための無料のガイダンスとリソースを提供します。また、マイクロソフトの技術専門家によるご助言、ベストプラクティス、ツールもご利用いただけます。Windows 11、Windows 365、Microsoft Intune を含む Microsoft 365 ソリューションの移行、展開、導入にお役立てください。

どのようなソリューションでご支援ができるのか、ご興味のある方は4月10日 8時(日本時間:4月11日(木) 0時)から、30分間お届けする特別編ウェビナー「Windows 365, Windows Autopatch, and ESUs!」にご参加下さい。


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[1]価格はすべて米ドルです。各地域の価格は、SKU を注文する時点の為替レートによって異なります。
[2]非営利団体向けの特別価格も用意されます。

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