2025年4月3日 1:35 PM

Microsoft 365 Copilot Chat – すべての従業員に Copilot を導入

Microsoft 365 Copilot Chat – すべての従業員に Copilot を導入

※本ブログは、米国時間 3 月 12 日に公開された “Microsoft 365 Copilot Chat – Copilot for all your employees” の抄訳を基に掲載しています。

AI は職場でも使われつつありますが、正式な導入を待ちきれずにいる従業員は多くいます。最新の Work Trend Index によると、従業員の 75% が職場で AI を使用し、そのうち 78% が独自の AI ツールを持ち込んでいます。その多くが一般消費者向けのツールです。こうした AI 導入の急増は生産性向上が求められていることの表れですが、組織の管理下にないツール、とりわけセキュリティが確保されていないツールが持ち込まれてしまうと、深刻なセキュリティやコンプライアンスのリスクになりかねません。機密情報が誤って社外に漏れたり、外部の AI モデルのトレーニングに使用されたりすることは、どの組織も望んでいません。

経営陣は、従業員の要求を満たしながらも重要なデータを確実に保護でき、企業全体で安全に使える AI ソリューションを導入することを検討しています。しかし、私たちがお会いするお客様の中には、全従業員に AI サブスクリプションを導入する前に、ROI 上のメリットを把握しておきたいと考える方もいました。

AI サブスクリプション

こうしたことから、マイクロソフトは 2025 年 1 月に Microsoft 365 Copilot Chat を導入しました。Copilot Chat は GPT-4o を搭載した無料の安全な AI チャットであり、組織にとっては一般消費者向け AI ツールに代わって即時に導入可能なコンプライアンスに準拠したツールです。従業員は、IT 担当者の制御下に置かれた強力な AI を使用でき、追加のサブスクリプション契約も不要です。また、エンタープライズ クラスのセキュリティ、組み込みのコンプライアンス機能、柔軟な従量課金制 AI エージェントを備えているため、組織が AI の影響を実験し、拡張し、検証することができます。

従業員に安全で強力かつ検出可能な AI エクスペリエンスを提供することで、組織はセキュリティを犠牲にしたり、予算を超過したりすることなく、独自の条件下で AI を導入し、生産性を向上させることができます。

Copilot Chat は組織全体で利用できる無料* の AI サービス

Copilot Chat は、あらゆる役職の従業員がよりスマートに働き、より多くの成果を達成できるよう支援します。インターネットで業務に関する調べものをする場合は、Copilot Chat を使用すれば、最新のインサイトをまとめてすばやく正確に取得できます。その際、機密情報が企業のデータ境界外に漏れる心配はありません。また、ファイルやドキュメントの内容をまとめたり、書き直したり、インサイトを得たりしたい場合は、Copilot Chat 内にファイルやドキュメントをアップロードし、プロンプトで指示するだけで簡単に行えます。プロンプトや応答の内容、アップロードされたファイルにはエンタープライズ データ保護が適用されるため、組織のデータの安全性が確保されます。Copilot Chat では、Pages も使用できます。Pages はチャット エクスペリエンス内の永続的なデジタル キャンバスであり、従業員はここで Copilot と共同作業でビジネス成果物を作成し、保存しておくことができます。

Copilot は AI のユーザー インターフェイス

Copilot は、技術的な知識を持たない従業員でも AI 搭載エージェントを簡単に利用できる AI のユーザー インターフェイスであり、単一のユーザー フレンドリーなエントリ ポイントとしての役割を果たします。こうした AI 搭載エージェントを使用すると、従業員は時間を節約し、生産性を向上し、日常業務を効率化することができます。Copilot Chat は、Microsoft 365 Copilot のライセンスの有無にかかわらず、すべての従業員が利用できるため、組織全体でこの AI 駆動のアシスタントを活用できます。

エージェントは、反復的なタスクの自動化、SharePoint や接続されたデータ ソースからの情報の取得、カスタマー サービスや現場でのトラブルシューティングといった特殊なワークフローをサポートできます。また、Copilot Chat の Agent Builder を使用すれば、従業員が独自のエージェントを構築できるほか、IT 管理者は Copilot Studio を使用して組織全体のエージェントを作成、管理することができます。

料金は従量課金制が採用されているため、組織は AI による自動化を柔軟に統合し、最も効果的な部分にエージェントを展開できます。エージェントの料金は使用量ベースで計算され、Power Platform 管理センターまたは Microsoft 365 管理センター (近日公開予定) から管理できます。詳細についてはこちらのドキュメントをご覧ください。企業における AI 戦略が洗練されてきたら、利用範囲を拡大するために Microsoft 365 Copilot のフル機能に拡張して、簡単に価値を最大化することもできます。

Microsoft 365 Copilot

エンタープライズ クラスのセキュリティ、コンプライアンス、プライバシー保護

Copilot Chat にはエンタープライズ データ保護が適用されます。つまり、保存中および転送中のデータが暗号化によって保護され、厳格なセキュリティ制御が適用され、テナント間でデータが分離された状態で保持されます。Copilot Chat のプロンプトとその応答は、Exchange のメールや SharePoint のファイルでお客様から広く信頼されているものと同じ契約条件とコミットメントによって保護されます。これには、GDPR および EUDB への対応、およびマイクロソフトの Data Protection Addendum (英語) が含まれます。プロンプトと応答は記録され、保持ポリシーの下で管理することができ、電子情報開示やその他の Purview 機能に含めることができます。また、有害なコンテンツプロンプト インジェクションなどの AI 特有のリスクに対する保護にも対応しています。コンテンツの著作権に関する懸念については、保護された素材の検出およびマイクロソフトの Customer Copyright Commitment で対応します。さらに、Copilot Chat では Web グラウンディング検索時のきめ細やかな制御と可視性が確保され、Web 上の最新データからの応答が強化されます。また、マイクロソフトのエンタープライズ サービスと同等のフル サポートが付属するので、安心して利用できます。

Copilot Chat を導入する

Copilot Chat の使用を開始するには、M365Copilot.com から Microsoft 365 Copilot アプリの有料または無料のエクスペリエンスにアクセスするか、Windows、Android、iPhone の各アプリ ストアにアクセスしてください。

また、マイクロソフトは組織の皆様に新しい Microsoft 365 Copilot Chat の機能を最大限に活用していただけるように、Copilot サクセス キットを更新し、新しい Copilot Chat およびエージェント スターター キットを追加しました。これには以下が含まれます。

* Microsoft 365 サブスクリプションをお持ちの Entra アカウント ユーザーは、追加料金なしでご利用いただけます。

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