Ford 社の設計スタジオが Microsoft HoloLens を導入して、開発スピードの向上、創造力と共同作業の促進を実現
※本ブログは、米国時間 9/20 に公開された ”Ford brings Microsoft HoloLens to Design Studio; Drives speed, creativity and collaboration” の抄訳です。 マイクロソフトは、個人や組織がより多くのことを達成できるように支援し、生産性に変革をもたらしてきました。最先端の職場環境で進行しているデジタル トランスフォーメーションの現場では、3D データを視覚化、操作する新しい手法として複合現実が注目を集め、各企業はイノベーション、共同作業、ビジネス上の重要な意思決定の迅速化に活用しています。今回の記事では、最近の Ford の導入事例をご紹介します。同社のデザイン センターでは、1 年間にわたる Microsoft HoloLens のパイロット導入に成功した後、現在はテスト運用の範囲を拡大し、創造力と共同作業の促進、開発期間の短縮を図っています。Ford は企業全体でデジタル トランスフォーメーションを進めており、今日の車のある暮らしをさらに豊かにすることを目指すと共に、未来の自動運転車をはじめとする走行技術の進化を模索しています。この変動の時代において、差別化要因としてのデザインの重要性はますます高まっています。同社では、市場で突出した存在となるための鍵を握るのが HoloLens と複合現実であると見ています。 設計プロセスにおける創造力を刺激 Ford のデザイナーたちは、たった 1 台の自動車を設計するために何千もの意思決定を行います。量販車やトラック、SUV ともなればなおさらです。こうした意思決定を行うにあたっては、社内のエンジニアリング チームや経営陣との緊密な連携が不可欠です。以前から、この設計作業の大部分は粘土模型 (クレーモデル) を使用して行われてきました。ただし、粘土模型は高価で、作成に時間がかかり、変更するにもコストがかかります。現在も粘土模型が設計プロセスの非常に重要な部分を占めることには変わりありませんが、チームは粘土で実物大の模型を構築する前の早い段階から、自信を持って設計に関する意思決定を下せるようにしたいと考えていました。そこで Ford… Read more