2023年7月4日 1:00 PM

Microsoft 365 Copilot 導入に向けての準備

※ 本ブログは、米国時間 6/21 に公開された “How to prepare for Microsoft 365 Copilot – Microsoft Community Hub” の抄訳です。

バナー画像のテキスト: 「Microsoft 365 Copilot の導入準備と利用促進のヒント: IT 管理者向けの技術要件とオンボーディング ガイド」

バナー画像のテキスト: 「Microsoft 365 Copilot 導入に向けての準備 ー IT 管理者向けの技術要件と導入ガイド」

Microsoft 365 Copilot は、大規模言語モデル (LLM) と、組織内の業務フローで生成されたデータを組み合わせることで実現する強力なソリューションです。皆様の言葉が、地球上でもっとも生産的なツールとなります。この記事では、アーリー アクセス プログラム (EAP) に参加されている方を含むすべてのお客様を対象に、Copilot の概要、技術情報、利用に向けた準備についてお伝えします。また、アクセス許可ポリシーの設定、管理者向けの制御機能の詳細、チェンジ マネジメント、利用促進、セキュリティ、プライバシー、コンプライアンス、データ所在地に関するベスト プラクティスもご紹介します。皆さまの組織での準備にお役立てください。

Microsoft 365 Copilot の詳細については、動画 (Copilot のシステムをマイクロソフトが解説 (英語)Microsoft 365 Copilot のしくみ (英語)) もご覧ください。

技術要件の概要

Copilot を使用するには、いくつかの技術要件を満たすために、各機能を有効化する必要があります。まず、Copilot のユーザーは、Microsoft 365 E3 または E5 ライセンス [1] と、Azure Active Directory アカウントを保有している必要があります。これらを付与することで、ユーザーが Copilot と連携する Microsoft 365 アプリやサービス (Word、Excel、PowerPoint、OneDrive、Outlook、Loop など) にアクセスできるようになります。Copilot が組織で利用できるようになったら、次にユーザーを Microsoft 365 アプリの最新チャネルまたは月次エンタープライズチャネルに設定して、Copilot にアクセスできるようにします。チャネルの詳細については、こちらの記事を参照してください。

こうした技術要件に加えて、より快適なエクスペリエンスを実現するための推奨事項もご紹介します。Copilot サービスは、Microsoft 365 エンドポイント グループ内に含まれるエンドポイントに接続します。このため、他の Microsoft 365 サービスと同様に、Microsoft 365 ネットワーク接続の原則 (英語) に沿ってネットワークを構築していただくことをお勧めします。そうすることで、重要なネットワーク フローにおける遅延を最小限に抑えながらも、サービス品質 (QoS) を維持して、Copilot のエクスペリエンスを最大限に高めることができます。また、一部の Copilot エクスペリエンスの利用には、Microsoft 365 アプリを実行するデバイスからマイクロソフト サービスへの WebSocket 接続が必要なため、ユーザーのエンドポイントで WebSocket のブロックが解除されている必要があります。最後に、Teams でアプリ間インテリジェンス エクスペリエンスを活用するには、Teams 管理センタープラグインを有効にする必要があります。

アクセス許可とコンテンツ管理のベスト プラクティス

Microsoft 365 Copilot は、マイクロソフトが法人のお客様のデータのセキュリティとプライバシーに関して行ってきた取り組みに基づいて、お客様の既存のアクセス許可とポリシーを活用し、最も有意義な情報を提供します。つまり、最初に重視すべきは、適切なコンテンツ管理を行うことです。多くの組織が直面しがちな課題として、コンテンツの過剰共有とデータ ガバナンスがあります。コンテンツの過剰共有とは、意図的または偶発的に、コンテンツを必要とするユーザー以外にもコンテンツが共有されている状況を指します。過剰共有の発見や防止のために組織ができることについては、ブログ記事「SharePoint、OneDrive、Teams におけるコンテンツ管理とセキュリティの新時代 (英語)」をお読みください。また、こちらの動画 (英語)こちらの記事では、コンテンツ管理のベスト プラクティス実践方法をご確認いただけます。

セキュリティ、プライバシー、データ所在地

Microsoft 365 Copilot の基本原則は、マイクロソフトのセキュリティ、コンプライアンス、プライバシーに対する包括的なアプローチを基盤とすること、テナント、グループ、ユーザーのデータを保護するアーキテクチャを構築すること、責任ある AI への取り組みです。Copilot のエクスペリエンスには、お客様の Microsoft 365 テナント内の組織のコンテンツ、つまり、ユーザーのカレンダー、メール、チャット、ドキュメント、会議、連絡先などの情報が使用されますが、これらの使用はすべて Microsoft 365 のコンプライアンスの範囲内に限られます。お客様のデータや、ユーザーが指示した内容を Copilot の基盤のトレーニングに使用することはありません。

また、Copilot のエクスペリエンスに OpenAI が一般公開しているサービスを使用することはなく、すべての処理は Azure OpenAI Serviceで実施されています。Copilot の大規模言語モデルの呼び出しは、そのリージョン内の最も近くにあるデータセンターにルーティングされます。利用率の高い時間帯には、キャパシティに余裕のある他のリージョンに振り向けられることもありますが、お客様のデータがユーザーのホーム リージョン外に書き込まれることはありません。そして 7 月からは、Microsoft 365 Copilot のアーリー アクセス プログラムが、EU Data Boundary (EUDB) におけるマイクロソフトの取り組みと足並みを揃えることになります。

Copilot エクスペリエンスの充実度は、Microsoft 365 によってインデックス化されるデータ ソースの状態にかかっています。Microsoft 365 (Exchange、OneDrive、SharePoint、Teams) のデータが豊富なテナントほど、Copilot の効果を引き出すことができます。組織の包括的なデータにアクセスできてこそ、Copilot はユーザーの業務状況や好みに基づいて関連性の高いパーソナライズされたコンテンツを提案することができます。詳細については、セマンティック インデックスに関する動画 (英語) をご覧ください。

Copilot の機能によって生成されたコンテンツの所有権を、マイクロソフトが主張することはありません。所有権に関する著作権法およびその他の法律は、裁判管轄地によって異なるため、Copilot の機能によって生成されたコンテンツが著作権で保護されているかどうかをマイクロソフトが決定することはありません。

Copilot ライセンスの管理

他のアプリやサービスと同様に、管理者は Microsoft 365 Copilot のライセンスを Microsoft 365 管理センター ([Billing (課金情報)] > [Licenses (ライセンス)]) で管理できます。Microsoft 365 管理センターでは、ライセンスを個々のユーザーや複数のユーザーに割り当てられます。また、Azure Active Directory のグループ メンバーシップに従ってライセンスを割り当てたり、PowerShell を使用して Microsoft 365 ライセンスをユーザー アカウントに割り当てることも可能です。マイクロソフトは今後も Copilot のユース ケースやお客様のシナリオについて理解を深め、管理者向けの制御機能を追加していく予定です。

Copilot の利用を促進するには

マイクロソフトは、お客様がマイクロソフトの製品とサービスをより使いこなしていただけるよう支援したいと考えています。サービスの使用率向上や利用促進のために、まずはそれぞれの組織でのベスト プラクティスを作り、踏襲されることをお勧めします。また、Microsoft 365 管理センターでは、オンボーディング ガイドなどの新たな資料を提供する予定です。Copilot が組織で利用できるようになった際に、管理者やその他のユーザーによる導入や活用をサポートできるツールをご提供します。

また、Microsoft AI のヘルプと学習のサイトには既に Copilot や AI の基礎学習を支援するためのリソースが用意されています。Copilot の詳しい情報や、Copilot を使用してどのように業務エクスペリエンスを変革できるかについて学べるほか、マイクロソフトが AI ソリューションを開発する際に遵守している倫理原則やガイドラインについて知ることができます。また、製品内ガイダンスは、Copilot の機能がどこにあるかや機能をどこで使用できるかをアプリ内で教えてくれるため、有効化することをお勧めします。

変更や発表の最新情報を入手する

組織のプロセスに従って、Copilot の最新の機能、変更、発表を忘れずにチェックしてください。情報は Microsoft 365 管理センターメッセージ センター ([Health (正常性)] > [Message center (メッセージセンター)]) で入手できます。また、管理者以外の人物を専任の導入担当者として指名し、メッセージ センターの Copilot 関連の投稿を閲覧できるようにすることもご検討ください。メッセージ センターの閲覧者ロールを割り当てられたユーザーは、管理者権限を持っていなくても投稿の閲覧や共有が可能になります。また、メッセージ センターのユーザー設定でメール アドレス (最大 2 つ) を指定すれば、メジャー アップデートに関する投稿やサービスの更新についての週次ダイジェストをメールで受け取ることができます。近日中に、ユーザー設定のオプションに Copilot サービスの項目を追加いたしますので、必要であれば Copilot に絞って変更情報を入手することが可能になります。

Microsoft 365 管理センターの画面: メッセージ センターのユーザー設定ウィンドウ

Microsoft 365 管理センターの画面: メッセージ センターのユーザー設定ウィンドウ

また、すべての Microsoft 365 サービスの今後のリリース予定については、Microsoft 365 ロードマップで確認できます。ロードマップの各項目には、メッセージ センターのそれぞれの投稿に記載されたリンクからもアクセスできます。近日中にはロードマップに Copilot 製品用のフィルターが追加されるため、Copilot 機能に絞って確認できるようになります。その間、ロードマップ上のすべての Copilot 機能を表示するには、「Copilot」で検索してください。

その他の情報については、Microsoft 365 Copilot のデータ、プライバシー、セキュリティに関する記事をご覧ください。最新情報は、Microsoft 365 Copilot ブログでご確認いただけます。新しい Microsoft 365 Copilot コミュニティ (英語) にもご参加ください。また、2023 年 7 月 13 日 (木) 午前 9 時 (太平洋標準時) に開催する Microsoft 365 Copilot Ask Microsoft Anything (AMA) セッションで、皆様からの質問にお答えし、準備に役立つ情報をお届けします。ぜひご参加ください。

脚注:
[1] 中小企業 (SMB) のお客様の場合、対象となる基本ライセンスは Microsoft 365 Business Standard または Business Premium です。

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