Posts in 日本の開発チーム

はじめまして。Windows 開発部の谷です（Twitter: @_yukitani）。私は東京チームでソフトウェア エンジニアとして働いており、主に、絵文字や GIF、クリップボードの履歴などを表示する UI の開発に携わっています。 皆様は以下のキーボード ショートカットで何が起こるのかご存じでしょうか。既に活用頂いている方も、そうでない方も、一度お手元の Windows で試してみてください。 「Windows キー」+ 「. （ピリオド）」 「Windows キー」+ 「V」 これらのショートカットは、私たちが開発している「絵文字パネル」を開くショートカットです。Windows 11 では絵文字だけでなく、顔文字や記号、GIF、クリップボードの履歴なども入力できます。「Windows キー」＋「.」は絵文字パネルそのものを開きます。一方、「Windows キー」＋「V」はクリップボード履歴」を直接開きます。（「貼り付け」のショートカット「Ctrl」+「V」はクリップボードにコピーした最新の情報のみが貼り付けられますが、「Windows キー」+「V」とすれば過去にコピーしたアイテムをさかのぼって貼り付けられます。） さて、絵文字パネルでは現在 3,000 種類以上の絵文字を入力することができます。その中でも「人」カテゴリの絵文字は多種多様です。性別のバリエーションに加え、肌の色を選ぶことができるからです。性別を特定しないジェンダーニュートラルや、肌の色を指定しないニュートラル トーンも用意されています。 「複数人の絵文字」については、さらに驚くべき数の絵文字が存在します。「複数人の絵文字」とは、「手をつなぐ 2 人」🧑‍🤝‍🧑 や「カップルとハート」💑 など、１つの絵文字の中に複数人が含まれている絵文字のことです。これらの絵文字の場合、それぞれの人に対して性別や肌の色の組み合わせが発生し、さらに多くのバリエーションが生まれるのです。 この「複数人の絵文字」について、私たちのチームは新たな機能を追加しました。顔の種類（性別）や肌の色を自由に組み合わせて好きな「複数人の絵文字」を作成し、それを絵文字リストに追加できる機能です。現在この機能は Windows 11 Insider Preview ビルド 22621… Read more

皆さま、はじめまして。Experience & Devices 開発統括部のタンティです。私は東京のチームのソフトウェア エンジニアとして、主にタッチ キーボードの開発に携わっています。 Windows 11 では、タッチ キーボードの見た目をカスタマイズする機能として、事前に用意されている多数のテーマから見た目を選んだり、好みの画像を使用したカスタム テーマを作成したりできます。開発者の一人として、今回はこの機能の背景や詳細をご紹介します。 タッチ キーボードの見た目をカスタマイズできるようにするというアイデアは、お客様からいただいていた提案のフィードバックをもとに、2020 年春に行われた社内ハッカソンで生まれました。1 週間足らずのうちに、私を含めた数人からなるチームは、実際に動作するプロトタイプを作ることに成功しました。周囲からも多くの肯定的な反応を得たこの機能は、最終的に Windows 11 の一部として出荷されることにゴー サインが出たのです。 次に、Windows 11 のタッチ キーボードの個人用設定を簡単にご紹介します。設定アプリの個人用設定に、新しくタッチ キーボード用のページが追加されました。事前に用意されている 16 種類のテーマは、私たちのチームのデザイナーによってデザインされています。Surface タイプ カバーに着想を得たテーマから、非常に美しいグラデーションや画像を用いたテーマまで様々です。これらに加えて、カスタム テーマも作ることができます。カスタム テーマを使用すると、タッチ キーボードの背景にお好みの画像または色を適用できます。また、様々な文字やキーについて、色や透明度を変更することも可能です。更に、ご要望の多かった、好みや環境に合わせてキーボードの大きさを変更できるようにする機能も追加しました。 テーマでカスタマイズされたタッチ キーボードについて、たくさんの良い反応を多くのお客様からいただだきました。そこで、私たちのチームはどうすればこの機能をより発展できるか考えることにしました。皆様からのフィードバックやチームでの議論をもとに、私たちのチームは全ての入力方法に一貫したテーマを提供することで、より良い利用者体験が得られるのではないかと考えました。それから数か月間、タッチ キーボードに加え、絵文字パネル、クリップボード、IME など、入力に関わる全ての UI（入力ビュー）にテーマを拡張する計画に取り組んできました。 そしてついに、2021 年 11 月… Read more